魔王は暇なり その2

 書類整理終わっちゃったなー。けどなー、ゆーくん来ないとサキュがおやつくれないしなー……暇なり。と、そこへ

「うぃーす。魔王、来たぞー。」

 ゆーくん来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

「ポンチェアータ様。ようこそおk「ゆーくん!!クレープって知っとーと?」…魔王さま?(怒)」

「サキュは変わんないなあ。ショウでいいのに。んで、魔王よ。クレープが食いたいんか?」

「そうそう!!ルウたちに聞いてて、食べてみたかったんよ~!」

「クレープくらいなら、俺が作るけど?」

「え?!ゆーくん作れるの!?」

「まあな。けど、期待はしんといてよ?」

「なら、私は材料を調達してまいります。何が必要ですか?」

「んーとな…薄力粉、砂糖、卵、バター(無塩)、牛乳…あとは、飾り付けの生クリームとか果物とかあれば十分だな。」

「そういやー、ここに砂糖と卵はあるんよなー。サキュはそれ以外のもの買ってきてなー。果物はぜっっっったいに苺入れといてな!!」

「わかっt…わかりました。魔王さまの仰せのままに。それでは行ってきます。」

 それだけ言うと、サキュは背中から翼を生やし、人里の方へ飛んでいった。なにげにゆーくんはサキュが飛ぶところ初めて見たかもな~

「…サキュは凄いんだな…さてと、魔王。器具を準備するぞー。」

「お、おう…?うちも手伝うん?」

「あぁ、自分で作った方がうめえからな!」

「おー!!んじゃあ、キッチンへれっつごー!!」

「えっ、おい!俺、キッチンの場所知らんのやけど!先に行こうとすな!!」

「あっごめーん。一緒に行こっか。」

 こうして、うちとゆーくんは書斎からキッチンへ移動したのであった。



「……ときに、魔王よ。」

「なんね。ゆーくん。」

「なぜになん?」

「勇者だから。」

それ以外に何があるというのだろう。

「俺、もう勇者じゃねーぜ?」

「じゃあ、ポンちゃん?」

「なんだその可愛いネーミング…まあ、ゆーくん以外なら正直なんでもいいや。」

ならこれから、ゆーくんはやめよう。そう決心したマノースだった。

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