運命を受け入れた誕生日🎂
あの日、俺は18歳の誕生日を迎えた。
8月7日
城では盛大に誕生日を祝う為
隣国には勿論、世界中の王国へ
招待状を出していた。
その日各国の王は自慢の娘を引き連れザブラルグルブへと入国して来た。
俺もそれなりにモテていたし
遊んでもいた。
ブラ~リと城を抜け出し
女の子を物色していた、姫君達は
まあ、美人もいたが鼻が高くて
気難しく、めんどくさい。
まだ18だ、遊びを知ってる
女の子の方が楽しいじゃないか‼
ブラブラしていると金色に光る
河が見えた、好奇心に煽られ
引き寄せられるように足が進む。
最初黄金に光る鯉が3匹現れ
優雅に俺の前で泳いでいた。
ポチャンポチャン
遊び慣れた川だし、俺は後を追う
様に川の中を走り出した。
黄金の鯉を待っ様に銀色の鯉が
合流した。
やがて六匹の鯉はSの字を描く様に
泳ぎだした。
しばらく後を追うと段々深場迄
やって来た。
城に上がる🎆🎆花火を気にしながら
後を追うのを止めた。
すると今まで見えなかった
ドデカい岩が地響きを立て
川の流れを塞き止める様に現れた。
俺は無かった物が現れた事に
ぶっ倒れながら放心状態だった。
しばらく見ていたと思う。
岩が突然パカッと割れ中から
金の光が俺を包んだ、長い反物の
様にグルグルと交差しながら
あれよあれよと、岩に縛り付けられ
ピカ⚡️ッと光る丸い物が俺の
顔の前でクルクル回り
縛り付けられた左手薬指にのめり
込んできた。
ミシミシとした痛みが頭を突き
抜ける、焼け付くような熱さと痛み
悲鳴を上げながら気を失って
倒れてしまった。
河に金と銀の柱が立つたと
見物人が集まり、河に倒れていた
俺は発見された。
それから1週間、目を覚ますことは
なく眠っていたらしい。
目が覚めた時、左手薬指に
ピカリと光る物が薬指の
肉下、つまり指の骨を
ぐるりと巻くように収まっていた。
昔からの言い伝えの話を思いだした。
必ず、何処かの国の跡取りに指輪が
落ちる。
そのものは世界の王と
なり、やがて落ちる月の乙女の
持つ月の指輪と世界を征服する。
神の決めた婚姻であり背く事は
出来ない。
違えてはならぬ、月の乙女が
世界の母となる。
俺は笑い飛ばしバカにしていた。
しかし美桜が現れた事で
神からの命だと認識した。
民の為、世界の平和の為俺は
全世界の王となった。
[完]
読んで下さりありがとう😊
ございました。
MAN OF DESTINY太陽と月の指輪 ルミン @rumiko35211
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