美桜普通メイドになる。

次の日


「おはようございます殿下。」


「煩い‼


「はい。」


レイモンドは寝返りを打ちながら

ん?はい?

・・・優しくないか?」


「・・・・・・・・・?」

枕の間から薄目を開け、顔を覗か

せる。

甘い香水の臭い?

美桜が香水?


ガバッと跳ね起きて襟元を掴み上げた!


ウグッウグッ

「ゎたしぃわあウグッゲホゲホ」

レイモンドが力を緩めると

ハァハァ言いながら


「ウイラナ家次女ライアと

申します。」


「ああ、ウイラナ伯爵か‼

なぜお前がいる?

美桜はどうした?」

凄みのある眼差しでライアを人睨み


「えっ・・・と、わたくし

今日から殿下付きのメイドに

えっ💦」


「お前では、無理だ‼

投げ飛ばされたく無かったら

すぐ行け(✧"✧)」


余りの剣幕に腰が抜けたライアは

「み、美桜様は一般メイドに格下げ

になられました。」


「誰の命令だ‼」


「た、確か美桜様の希望だそ

うです。

今は騎士団の二軍の朝練の

お手伝いとか・・・」


「騎士団の?

手伝い?」


「王族付きメイドは

騎士団の練習場には入れません。」


そう聞いたレイモンドは

パパパと着替え、騎士団の二軍の

練習場へと走った。


突然乗り込まれた二軍の騎士団は

殿下の到着に目を見張った。


それぞれが頭をたれ道を開ける。


練習場の真中は、若き男と

美桜が向かい合って立つ


美桜の見学に来ていたメイド達は

殿下の登場に黄色い声を上げた。


‎キヤャャャ殿下よー❤

殿下ー❤

‍\\\❤、❤////

黄色い声も気に止めず

ズカズカと練習場に乗り込んだ


二軍の騎士に命令する。

男は棒を収め深々と礼をして

降りて行った。

ザワザワとしだした。



突然現れたレイモンドに

(アレ💦今日早起きじゃね?)

(やればできる子!?)

とかモニョモニョ考えていたら


レイモンドの目が(▽ω▽)ギラッ

としているのに気づいた。


棒を目の前に突き出され

美桜も思わず構えてしまう。


カ━━━━━━━━━━━ン‼

棒と棒が甲高い音を響かせ

ぶつかり合う。

カン、キン、カンゴンゴン


殿下は容赦なく美桜に向かって

来る。

レイモンドのシロシャッが揺れる


美桜の結わえていた髪も

パラりと落ちる。


周りは何時の間にか野次馬で

溢れていた。


殿下来襲と聞いて騎士団も駆け

つけた。

カンカンカン、美桜も必死で

交わし続ける。


バンバンバン

木刀が唸る。

殿下と美桜の打ち付け合う姿は

野次馬根性丸出しのギャラリーも

静かにさせる程緊迫していた。


王族付きメイド仲間も噂を聞き駆けつけ超( 'ロ')'ロ')'ロ')'ロ')!!!!!ビックリ


「本当に殿下と立ち会ってる。」


あの日のハッタリは嘘で無かった

事を知りメイド達は、ブルッと

なった。


睨み合いが続いてどちらから

ともなく


「え“ーいっ」

ガシンガシンガシン

ぶち込み合う。

カキーンガツンガツンガツン


最後にキ━━━━━━━━━━━ン

と音がして棒がぶっ飛んだ‼


騒ぎを聞きつけたチャールズが

走りこんできた。


「殿下殿下殿下

お許しください!

嫁入り前の預かり者でございます。


私に免じて御許しを・・・💦」

片膝ついてチャールズが頭を

下げた。


レイモンドは美桜に向かって


「勝手の配置換えは許さぬ!

早く部屋へコイ‼

なんだそのチャラチャラした

メイド服は👿

早く着替えろ‼」


バシーンと棒を土に叩き付け

去って行くレイモンドに

「ベーダ👅」


ゴチンと本気のゲンコツが飛んで

来た。

チャールズの顔を見て


(๑✖﹏✖๑)イタイ


「このじゃじゃ馬😠」

と一言零して出て行った。


美桜はやっと可愛いメイド服が

着れたのに‎プンプワヲ٩(๑`^´๑)۶と

頬っぺを膨らませるだけ

膨らませると更衣室へと向かった。



「シーツーレーシマース。」

ダルそーにヤルキなさそーに

入って来た美桜は


ダランダランと殿下の着替えの

準備を始めた。


ダラダラと・・・💦

そりゃやる気全然無いと言わん

ばかりに・・・ダラダラ

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