美桜の反撃

「ブッフフフ

レイモンド甘いの苦手だよなーぁ

苦手と言うより嫌いだよな?」


ロベルトが笑いながら指摘する。

ヴァルタンも


「お前、ククク苦くて、甘いの

苦手より嫌いだろ‼」


「いやぁ最近この美味さに

目覚めてサ、いやぁー美味いなぁ」

ガブリ

レイモンドは美桜を見ながら

ŧ‹”ŧ‹”(●´ㅂ`●)ŧ‹”ŧ‹”又ガブリ

モグモグモグ



「美桜、お腹空いてるんだろ?」

ヴァルタンが珈琲を口にしながら

聞いて来た。


「いえ、大丈夫です。

お腹は空いてはおりません。」


「お昼ご飯は?」

ロベルトも腹の泣き具合に心配して

聞いて来た。


「え💦まだです。」


「じゃあコレ食べなよ。」

美桜の大好物のケーキを皿ごと

差し出してきた。


「僕のもドーゾ‼

チーズ焼とステーキでお腹パンパン

だから食べなよ。」

ロベルトもケーキを進めてくれた。


「大好物なんです。

嬉しいぃー

じゃあ片付けたらいただきます。」


美桜はケーキが二個食べれる事に

出っ歯むき出しで大喜び❤


胃酸も喜んでケーキ体制。

いつでもコイって感じ‼


二人分のチョコレートケーキを

ワゴンに乗せると、ん?


長い手が伸びて来て

ガッツと右手左手でケーキを

鷲掴み‼


パクパクパクツ

美桜の大好物のチョコレートケーキ

の行先は・・・💦


レイモンドの腹の中‼


ガックリ(´⚲_⚲`)

美桜は肩を落とした。

犬の前に置かれた餌をカラスに

持って行かれた気分しかし

文句もいえん。トホホ


「客のメシを食ったとなれば

オムリーにも問題だな‼

そうなる前にペチョペチョ

助けてやったんだ‼

感謝シロ‼」

ぺちょぺちょ

行儀悪くわざと指を舐めている。


ペチョペチョ?クッソー

音からして憎たらしぃ٩(๑`ω´๑)۶


グヌヌ、「失礼します。」


項垂れて出て行く美桜を眺め

すこぶる上機嫌なレイモンドは


腹減ったーメシ食わせろー

腹減ったーメシ食わせろー

とオチャラケてみせた。


美桜はチッ(ꐦ°᷄д°᷅)👎🏻


美桜と入れ違いにマークが入って来

てレイモンドと仕事の話をしていた。


ヴァルタンもロベルトも

聞き耳を立てて二人の会話を

聞いていた。

ロベルトもヴァルタンも知っておかないといざと言う時対処出来ないからだ。


しかし窓際にいたロベルトが

窓下を見て言った。


「アレ?美桜だ何か食ったぞ‼」


ヴァルタンがロベルトの居る窓際に駆け寄り外を見て呟いた。

「ロベルトあれは、草むしり

しているぞ‼・・・あ💦食った‼」

その声にマークも窓際に近寄った。


「ウワッ美桜、クサ食ってるみたい

ですね。」

マークも(⊙ω⊙)ギョッとして

見つめながら言った。



「ま、まさか」

レイモンドも窓際迄来て見ていた。


「マーク、美桜はお昼食べて

ないらしかったけど・・・💦w」

ロベルトが心配してマークに聞いた


「美桜は昼食べてないのか?」

レイモンドも呟いた。


「基本、2時を過ぎますと

残り物は厨房で食べるか

余った物は廃棄しますが野菜とかの

廃棄は畜産の農家に引き取られ

餌か、堆肥になりますが・・・

もう業者が入って引き上げたでしょう。

今の時間厨房は今日の夜から明日の

昼までの野菜の搬入の最中で

てんてこ舞いでしょう。


だから殆ど残らないと料理長は

言ってましたけど・・・💦」


「今日美桜は休んだメイドの変わ

りに朝四時から仕事してます。


朝ご飯は庭師の手伝いをしてて

食いそびれたみたいです。

昼は存じあげません。」

とマークは言った。


「四時からか・・・💦

そのまま21時迄勤務は

キツイな! 戦なみだな‼」


ロベルトの言葉にみるみる

レイモンドの顔が青ざめた。


「マーク、厨房に魚のチーズ焼と

チョコレートケーキを包んで持って

来いと言ってくれ。


ケーキは市販品でもいい、

頼んだぞ‼」


「御意」


チーズ焼と、ケーキが40分で

上がって来た。


レイモンドは美桜の体育座りを

してボーッとしている美桜の元へ

駆けつけた。


寂しそうな後ろ姿に胸が痛んだ。


「美桜」

振り向いた美桜の手にはオオバコ

ヨモギ等の夏草があった。


ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”と動く口には野草が

いっぱい入って青臭い。


「せ、せめてドレッシング

かけて食えよ。」

と言ってしまった。

少なからずレイモンドも悪いと

思っていた。


「美桜コレを食え‼

仕事は体力勝負だぞ

それにお前不細工なんだから

不細工が痩せると、怖い顔に

なるだろ! ま、まあ、どっちに

しろ俺の好みじゃないがな

(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…


な‼食え」


レイモンドが差し出すと

チーズとチョコレートの香りが

した。


「は?不細工?怖い?

ムカア

1日くらい食べなかった日は

ざらに有ります。


死にはしませんよ。」


生唾を飲みながら美桜は

「休み時間終わりましたので

殿下失礼致します。」


スカートの裾をツマミ

オムリー家の令嬢らしく

挨拶をした。

口にはオオバコのハッパが

見え隠れ。



レイモンドは何とも言えない気持ち

になった。

マークに美桜を呼び出させ

食べさせるように命令した。


しかし美桜は仕事に専念します

と辞退したらしい。



「頑固者め‼」


主君の言いつけを守らぬとは・・・💦





「チッムカつく😤

レイモンドの野郎め‼」


しかし、サンドラがサンドイッチ

を美桜に差し入れしていた。


ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹" ŧ‹"

サンドラ美味しい。

さすがお嬢様

ちゃっかり者の美桜はパクパクパク


「良いの、ゆっくり食べて」

夜の休み時間にサンドラから

差し入れがあったとも知らず

レイモンドは、腹減りながら

働いている美桜の事を心配しながら

過ごしていた。

















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