レイモンドVS美桜
マークを呼びつけ美桜の
交友関係を調べた。
報告書を読んで驚いた。
公爵の娘サンドラ・アン・アレクシア
ローラ・シンデイ・エメリアン
リンディ
中々気難しいと評判の娘達が名を
連ねていた。
「ふ〜む 中々やるな!アイツらを
従わせるとは・・・」
公爵から男爵の娘達はほとんどが
行儀見習いの花嫁修業
この娘達は別の食事を用意した
令嬢向けの食堂がある。
仕事で入ったメイドには
一般食堂が2階にある。城に出入りする者には立ち入りが許可されている。
つまり城関係の者なら、許可証が
あれば誰でも食事が取れると言う
わけだ。
フ〜ム
「さてさて、どうしたものか‼」
「報告書は主な人物ですが
掃除婦、庭師、事務、など
仲良しな者が沢山おります。
剣術も強いと聞けばその男を呼び
出し、相手させていると
聞き及びます。
何でも騎士団長チャールズ様とは
特に仲が宜しいそうです。」
チャールズと?
「はい、美桜はブサイクですが
なんか可愛くて
ブスと言えばドブスですが・・・
面白いブス?
言い方は余り良くないのですが
最近じゃ美桜を狙っている男も
多いと聞き及びます。
レイモンドは目を泳がせ
「へ、へぇ、物好きもおるのだな‼
あんなんブスがモテるとは
'`,、(ˆ꒳ˆ; )'`,、
ザブラルブルグの男は
皆、馬鹿なのか?」
“「殿下も随分仲が宜しいようで?」
「俺が?」
レイモンドは以外と言う顔をして
マークを見た。
「御意」
マークはそう言って部屋を出て行った。
一人の部屋でレイモンドは
「仲がいい?
アイツと?」
と呟いた。
レイモンドは山を張り一般食堂へと
向かった。
《食い物の怨み思い知れ!》
レイモンドが食堂に現れると
ザワザワして来た。
「殿下じゃね!」
「まさかぁ、お供もいないし」
「いや、殿下だ‼」
「そんなわけあるか?」
レイモンドが歩くと人が道を開ける
ドッカーンと食堂の真ん中に座り
美桜を待つ‼
山が外れたら美桜は令嬢食堂の5階
シ━━━━━━━━━━━━━━ン
と静まった食堂に
突如賑やかな歌が聞こえる。
ポンポコポン♬ハイ
ポンポコポン♪ハイ
腹減ったーメシ食わせろー
腹減ったーぁメシ食わせろー
せぇノーオ
ポンポコポン ポンポコポン
腹減ったーぁメシ食わせろー
━━━キター━━━!!!
レイモンドはテーブルの下でガッツ
ポーズをした。
「キャハハキャハハ
よーしサンドラ、水運び
ジャンケーン‼」
「ヤダー美桜いつも勝つ!!🏆じゃん?
後出ししてない?」
「し、してねっしー」
「絶対、やってるわー」
と声高く叫ぶ
「サンドラ、何を根拠に?
このぉ〜」
サンドラに美桜が飛び付くと
2人はお互いのほっぺを
ビヨ﹏﹏﹏﹏ン
引っ張りあいを始めた。
お互いの歯茎が見えた所で場の空気
が違うのに気づいた。
・・・?
美桜、じゃあ俺とするか?
ジャンケーン‼
サンドラと美桜に着いてきた
メンバーは低音の低い声に固まった。
“アッ“
美桜とサンドラは引っ張り合った
まま目だけが低い声の主を見た
( ꒪Д꒪)ヤバ…(◎_◎;)ヤバ
「あ💦サャンドリャわらひ
しほとのこひてひたぁ」
「まびで〜ごふぁんはぁたべ
ひゃいのぉ」
《《へぇー仕事残して来たのか?
女官長は厳しいよなぁ
早く片付けたがよくないか?》》
ニャニャ
サンドラの赤くなったほっぺから
手を離すと美桜も赤い頬っぺを
しながら「またね」と言いながら
パタパタと走り去って行った。
レイモンドは、立ち上がり勝利宣言
のように声高く言った。
「皆にケーキを用意した。
時間を取った詫びだ‼
午後も頑張ってくれ‼」
\\\ꐕ ꐕ ꐕワーッ////
大歓声の中レイモンドは呼びに来た
マークと食堂を出て行った。
マークもダークブラウンの髪を
きちんと流してメガネの奥の
涼し気な目とレイモンドと同じ身長
で、女の子から人気があった。
二人並ぶ姿は
ハァーツと溜息が漏れる程
カッコイイ❤
フフンフフフン
腹減ったーメシ食わせろー♬
腹減ったーメシ食わせろー♪
・・・💦の先はなんだっけか?
「随分ご機嫌じゃないか?」
「お‼ヴァルタン、ロベルト
早かったな‼」
生真面目なヴァルタンは
「お前が昼をご馳走するって
きかないから、仕事残して来た‼」
と不満げに言った。
「そうだよね!
俺、女の子と約束あったのに
お前がどーしてもコイって言うから
来たんだぞ‼」
ロベルトもブツブツと呟いた。
「まぁまぁまぁ!
いいからいいから」
珍しくご機嫌なレイモンドに
何があったのか2人は興味が湧いて
来た。
「マーク、3人分の食事を
美桜に運ばせろ!
必ず美桜にだぞ‼」
「御意」
珍しく念を押すレイモンドを不思議
に思いヴァルタンもロベルトも
顔を見合せた。
マークは足早に厨房へと向かう。
ロベルト・レイモンド・ヴァルタン
はエレベーターに乗り込み上昇
「チビの居場所でも見つけたか?」
ニヤニヤしながらロベルトが
冷やかす!
「いや、まだ見つからん‼」
「しかしお前最近楽しそうだぞ」
ヴァルタンも心無しかニヤニヤ
「は?楽しそうだって?
俺が・・・💦まさか‼」
レイモンドの自室に着くと
「オッ‼
スゲーェ」
¥ン・000・000・000特注品の
ソファーを見つけたロベルトが
「いやぁー王太子は流石ー
違うねぇ!すっごい良い感じ
ボヨンボンボン」
最後にはゴロンと横になった。
ドカーンと生けられた華が
余計ゴージャスに見える。
「お前花何か好きじゃなかった
んじゃなかったっけ?」
ヴァルタンも不思議そうに眺めた。
「別に、メイドの為に生けさせて
るんじゃないからな!
誤解するなよ💦!」
「は?」
何も聞いていないのに・・・
ヴァルタンとロベルトは顔を顰めた。
「まさか😱」
「このソファーもお前が買ったのか?
なんの・・・為に?」
「ああ、それは母上が見合いで
部屋に連れ込む程気に入った娘
がいた時の為とかで持って来たんだ
お陰で夜ベッド迄行かなくても
ここで寝れる。」
「既成事実の為ね‼」
ウンウンと二人は納得し頷いた。
コンコン
その音に、三人は気にする事も無く
「失礼します。バアァァン」
ギョッとして三人は振り向いた。
ブッサイクな美桜が立ち叫ぶ‼
「お食事の御用意をさせて
いただきまぁーすッ‼」
おう、キタキタキタキタ
「紹介しょう。
新しいメイドの美桜だ‼」
レイモンドは、近づき肩に手を
延ばす。
と “ウギャャャ“
「アッ💦殿下失礼しました。
不慣れなのでお許しください。」
足を抱えぴょんぴょん跳ねる
レイモンドは兎さん。
ロベルトもヴァルタンも美桜の
レイモンドへの仕打ちに
目を丸くした。
気を取り直しての美桜の態度も
本来なら無礼千番‼
あんぐりと口を開けて見ていた
二人に
「宜しくお願いします。」
と頭を下げたが2人には
時々妙な音がした。
キュルルルルーグウー
アルファニア産のコーンを使った
コーンスープで御座います。
ゴクッウマソ
サラダはミキシカン産のレタス
キャベツ、ブロッコリー トマト
チーズはイナピア産のモッツァレ
ラチーズでございます。
ジュルリ
三人は見合い話で大盛り上がり
誰も料理の説明なんか聞いて
いない。
美桜も面倒くさくなってきた。
説明いるか?
いらねーよな?
むにゃむにゃむにゃむにゃ
むにゃむにゃむにゃむにゃです。
ポンポンポンと並べる。
次
ホニャララらほにゃほにゃ
本日のメインの仔牛のステーキか
ポン ポン ポン
めちゃウマソ
コレツマミ食いしても分かんなくね?
美桜はレイモンドの肉をちょつこり
摘んでパクツ
モゴモゴモゴモゴ
「可愛子いたらいいな‼」
レイモンドは
「お姫様だぞ、いるに決まってるサ」
レイモンドは話に夢中で、美桜の
摘み食いに気付かない!
サラダのモッツァレラチーズを
手を伸ばしてパクツ パクパクパク
「レイモンド嫌がっていたのに
何で乗り気になった?」
ヴァルタンとロベルトは不思議そう
に聞いていた。
「まあ、この歳だしぃ
見合いもいいかもなーって感じか‼
ハハハ
トントン
入れ‼
(◎_◎;) ドキッ!!シェフが入ってきた。
ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"美桜は仔牛のステーキの
端を急いで飲み込んだ。
ウマッ
お待たせしました。
白いコック服のプックラ丸い
総料理長が料理の説明を始めた。
「川魚のチーズ香草焼きで
ございます。
魚はブルグ産の虹鱒で、チーズは
殿下の御友人クロード様の母君
の御手作りと聞いております。
ガラシアン産です」
「クロードの?
ナタリーさんの?」
2人は同時に思い切り叫んだ‼
美桜はレイモンドを
レイモンドは美桜をみた。
あ💦あ💦
「失礼しました。
ガラシアン産と聞いてつい・・・💦
友達がおりましてつい
懐かしく・・・💦申し訳ありません。
どうかお気になさらず・・・💦」
「へぇー美味いなぁ!」
ロベルトが歓声を上げる。
虹鱒の腹に野菜やキノコ、チーズ
がタップリ詰められ皮は香ばしく
焼かれている。
ナイフを入れるとトローリ
チーズが染み出して来る。
懐かしい山羊のチーズの匂い
ナタリーさんとロザリーさんが
アレコレ考えて作っていたっけ‼
美味しそう。
ずーっと美桜の説明に無視していた
レイモンドが急に元気になり
「美桜、見てみろよーホレー
このチーズの引き具合
あー魚もウマーイ美味い。ハフハフ」
「チーズをプルプル引きながら
美桜たべたいか?
でも、あげねーウマウマ
ホレーホレホレ」
「あ“あ“あ“あ“━━━━━👄ゴクッ」
美桜は思わずデカい口を開けた。
ヴァルタンとロベルトは余りの
衝撃にポカ─(o'д'o)─ン(꒪꒫꒪ )
要するにこのチーズ焼きは
美桜の大好物!
それを知りながらレイモンドは
見せびらかし食いをしてる?・・・と
ジワジワと見せびらかしながら?
ギュルギュルギュルギュル
三人は顔を見せ合い美桜の腹の音に
キャハハキャハハ
ʬʬʬ
۶キャハーハハハ
つい笑ってしまった。
ヴァルタン様ブラック
ロベルト様ダージリン
馬鹿むちゅこ様 水
で御座いますね!
「はぁ?水?」
(*≧∀≦*)キャハハキャハハ
(*≧∀≦*)キャハハキャハハ
ロベルトとヴァルタンは又大笑
本日のデザートは、私の大好きな
チョコレートケーキ、デッ御座い
マース。
繰り返しますが、私の大好物です。
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