王族付きのメイド。

王族付きのメイドは、

侯爵、公爵、伯爵などの御令嬢の

が殆ど行儀見習いに出される。


殆ど狙いは殿下、その他の

上流階級の長子、つまりお婿さん

探しが大半で新入りの美桜は

上の位の娘の設定ではあるが

新入りは、お約束のイジメの対象、

類に漏れず美桜もイジメを受けて

いた。


理由は、誰もが狙い敬う

殿

だったから


Japaneseで言う殿様ゲットしに

来たと噂が立っていた。


しかし悲しいかな

ゲットしに来たのかもしんない。


でも美桜の意思では無い、

3ヶ月で好きにならなければ

任務完了。


噂は勝手に歩き出し城中に殿下狙い

と、もっぱらの評判だった。



が必ず尻尾みたいに噂の華に

付いていたケドネ。


ある日5〜6人のメイドに呼び出された

場所は、城の裏道にある暗い倉庫

主犯は侯爵の娘 サンドラだ。


気が強く他のメイドに1目置かれクルクル巻いた巻き髪にナイスバディ。


彼女こそ殿下のお付メイドの

優良候補だったのに美桜が入って

来た事でその話は雲と消えた。


使


女の子に囲まれて険悪ムード

サンドラは威嚇しながら黙ったまま

腕を組み突っ立っている。


「へ? 別になーにも‼

もはや来たくなかったし

無理やり仕方なーく仕方なーく

来たんですけど・・・何か問題あります?」


💢


女の子達は美桜を睨み付け美桜の回りを回り後ろから横から前から蹴りを

入れて来た。


「あら?痛い?じゃあ

これは?」


サンドラの取り巻きは美桜を

羽交い締めにして・・・



美桜の頬をグーで殴って来た。


美桜は唇から少し血を流し

ニヤリと笑った。

ガンボンガン ガツンガツン‼




美桜は回し蹴りをドミノ倒しみたいに

蹴り回し雁首握って、頭突きをガンゴン「 ね~ ( ̄ε ̄)痛い?」


ぶっ倒れた女の子に聞いてみた。



💢

:「;;:はい、ごめんなさい‼」


!!


「やるかぁ!侯爵のお嬢様が‼

イジメの黒幕かー、嫁にいけねーぞ

。°◦ヤメテエエエエエエエエッッッ!!

ꉂꉂあはははウケる〜」


美桜はデカい声で外に聞こえる

ように叫んだ。



美桜はサンドラに顔を近付け

剣には自信あんだよ!


お前らが相手じゃ不服だから

腕の経つ奴、騎士団から連れてコイ‼

お嬢様じゃあ相手にならんワ。


殿下と立ち会いした事も

あんだよ‼」


ウウツ﹏“‼

そこに居た上流階級の娘達は怯んで

サンドラを置いて逃げ出した‼


《《おい、サンドラ‼ 誰もいないよ、

私と タイマンはるか、》》


誰もいなくなった倉庫でサンドラは

観念したように


《《分かったワ、あんたの勝ち

よ‼》》

「煮るなと焼くなと好きにして‼」

お嬢様らしくキチンとすわった。



さすが侯爵の娘、反乱が起きた時は

覚悟を決めろと教え育てられた

だけはある。潔い!


美桜はサンドラの手を引き上げ

「じゃあメシ‼」



「は?」

サンドラは目を( ꇐ₃ꇐ )



「ご飯行きましょう。

私お腹空いて来ましたのオーホホホ!」


美桜はアリアさんの顔がパッと

浮かび、お嬢様言葉になる。


「お食事?貴方と?」

サンドラはビックリしていたが


「うーんもう‼ 腹減らさせたの

アンタじゃん。

付き合え‼」

美桜はサンドラを一般食堂に連れ

込んだ。


2人が現れた事に一般食堂は唖然

身分の高い王族付きのメイドには

5階に上流階級向けの、お食事処が

ちゃんと用意されている。


美桜は食事を取りにサンドラと並ぶ

パンからスープから1つづつ皿を

トレーに入れる。


サンドラはセルフを知らなくビックリ

していた。何もかも新鮮‼


テーブルに付くと、パカッ



サンドラの短い悲鳴によそのテーブル

から(꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ ;)エエエッ?どした?


それで無くても目立っ二人は何も

無かったように食事を始める。


「美桜何?その 出っ歯‼」


「もう一個あるよ」

美桜はポケットをゴソゴソ

「つけて見る?」


「嫌だァ汚ーい‼キャハハキャハハ」

サンドラは仰け反ってブンブン手を振る。

「ちゃんと洗ってあるって‼」


「美桜、アンタ可愛らしいのに

なんで出っ歯」


サンドラは美桜のプルンとした唇

を見て呟いた。


「出っ歯だけじゃないよー♩」

美桜はグルグルメガネを外し

サンドラに渡した。


「・・・・・・み・・お?あなた・・・」

「ん?どした?サンドラ?」


「なんで?なんでブスブスになって

いるの!?」


サンドラは目を爛々として美桜に聞いてみた。


「だって、殿下に気に入られたら

ヤバいもん。

威張り過ぎだし文句多いし

ハッキリ言って嫌い‼



ややこしいし、私3ヶ月したら

家に帰れるの、だから3ヶ月頑張るのよ。」


「ホントだったの?」


サンドラはグルグルメガネをかけて

「ウワッ、ただの伊達メガネじゃん。

スゴーイ。」


\\キャハハハハハハハハハ//でしょー


それから美桜の回りは一転した

子爵や男爵の娘達も分け隔てなく付き合い城の雰囲気がかなり良くなった。


メイド同士の交流が増え

何処そこから笑い声が聞こえるように

なった。


「へぇー女の子の笑い声って

良いなー」

ロベルトが窓際に立ってつぶやく。


「最近雰囲気変わったよな‼」

ヴァルタンも静かに本のページを

めくりながら呟いた。











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