美桜、城への決心‼

「美桜、あの日の朝私も

彼処にいました。

美桜が殿下と立ち会いをした日


殿下が美桜に惚れたのを知って

厄介な事になったと思った。


しかし美桜がシャロンだったなんて

なんと言う引き合わせ‼


あの日探し回っていた美桜を

見つけた殿下は大層な喜びようで

皆、引いた。


しかし毒蛇が美桜に向かって

這っていたんだ、殿下は剣を抜き

追い払った


その時美桜が勘違いして殿下に

木刀を向けたから皆

大笑いしたんだ


しかし美桜も必死に逃げようとして

殿下も逃がさない様に必死で


つい囃し立てる奴らも出た‼

あんな必死な殿下を見た事無く

面白がる奴もいた。


なんせ冷静かつ冷酷で何事にも

慎重に計画的な殿下が

必死で美桜を追う姿は珍しく

皆驚きつつ楽しめたからなぁ」


くふふ

「まさかあんな風に逃げようとは・・・ 今思い出しても笑えるァ,、'ᵔᗜᵔァァ,、'`'`,、」


チャールズさんはスープに口をつけ

ゴクッと飲むと・・・


「それからその前の日

美桜が腹減らして川で暴れていた

時、3びきの魚を〆て、流してあげた

のも殿下ですよ。‼

余り嫌わないで欲しい。


あなたの危機を殿下は二回も

お助けされたのですよ。」


その話を聞いてた美桜は

「知らなかったとは言え・・・

分かりました。」


借りた恩は返さないと

“大和撫子の名がすたる“www

と城へ上がる決意を強くした。


借りた恩は働いて返す‼


チャールズさんの言った通り

翌日の夜上位10名が出揃った。


チャールズさんが1位

アリアさんが2位

一点差で負けたアリアさんは悔し

そうにしていた。


1位、2位を分ける一点は凄く

大きい。



アリアさん、ジュリアさんピットさん

は、同居人となり、家族になり

カフェは大握い。


髪はまだ短いけどお城に上がる

のはやはり後2ヶ月は必要だ。


それから二日後、レイモンドが

上位10人を連れ立ってマムール

にやって来た。


15歳から20歳迄の男全員、騎士団

と殿下の前に連れ出され

面通しをされた。


女の子も一人一人男が化けて

居ないか、調べられ女官の人が

胸を見ただけ

だけど男女はキッチリ分けられ

殿下が美桜を見る事は無かった。


この農繁期の人手がいる時期に

ナント迷惑な話だよ。

美桜はボソッと呟いた。


才能ある10人は色々意見を出し

プレゼンしたみたいだが、結局は

誰でも考える地味なやり方に

終わった事が・・・残ー念‼


第一、一番手、二番手がアリアさん

夫婦だしやる気ないから

良い案が出る訳がない‼


結局、当たり前だが殿下の

探し人は、見つからない‼



10月に入ると益々気候はサイコー


今日は、マヤさんと久しぶりに山に来た、山葡萄はワイン用、ヤマグリは

乾燥させてパンに‼カキはドライフルーツ用、キノコもたくさん取れた。



お店はジュリアさんとピット

さんに任せて流石にリヤカーの

荷台はパンパン


チャールズさんが昼から手伝いに

きてくれるから、のんびりと

マヤさんと2人、川魚をとり火を

起こしお昼の準備をして

チャールズさんを待った。


魚の焼ける香ばしいかおり、沢蟹の

スープに川エビを入れる

お腹はグーグー

朝早く出てきたから疲れた。

マヤさんはニッコリして、来たよ

と指を指した。


背の高いチャールズさんが

アリアさんと仲良く手を振りながら

やってきた。

あーなんか幸せな気分。



金木犀の花が咲いている、香りがしなければ金木犀の木とは思えない

花の色は赤、黄、オレンジ日本の

花よりちょっと大きめ、やはり町中に咲いていて甘い香りを飛ばしている。





髪もソロソロ生え揃い

ミデアム風になって来たから城へ

上がる事にした。

チャッチャと3ヶ月クリアして

早く終わらせたい‼


デモ顔バレしてるから気付かれる。

タニアさんが魔法をかけようと言う

流れになったが

美桜は其れも嫌だとゴネた。


ジャジャジーャン

マヤさんがポケットから出っ歯と

度の入って無いメガネをだしてきた、

いわゆる牛乳瓶の底、特注で


「えっらい、高かったワ﹏」


口に出っ歯を突っ込むと頬肉がシャープになり、真っ黒な綺麗な目は

牛乳瓶のそこでよく分からない。


見た目、分厚く見えるだけで普通に

軽いし景色はよく見える、

流石高かっただけはある。


しかも超別人、やったぁ﹏





あの視察から2ヶ月過ぎた。

大臣達からヤイノ、ヤイノ言われ

検問も非常線も撤去された。

チームも、王の一言で解散


『はぁー、誰も味方が居ない・・・』

かろうじてヴァルタンが美桜に興味

を持っただけ・・・か‼


チビを捕まえて観察したいらしい。

かなりの興味深々‼


昨日見合いの日程が決まった

アレンが報告に来たらしいが

俺は留守、側近のマークが代わりに聞いているらしいが俺は無視‼

見合いはどーでも良い‼

興味あるのは・・・一人だけだ。



美桜はあれから2ヶ月過ぎて

アリアに連れられ城へ入った。


「うわ━━━━━━━━━あ‼

凄━━━━━━━━い‼

この彫刻なに⊙д⊙、ロダン?っポイ


うわ━━━━━━━━"(ฅº¦ºฅ)❢❣

なにぃ﹏このシャンデリア廊下

なのにぃーこのケバさ。

シャンデリアの列が頭上に続くヒエー


ゲツ‼

「絨毯も、お高そうー

ウワァァァァァこの薔薇園何処まで続く

のぉー

しかも━━━━━噴水まであるるぅ

しかも部屋どんだけえー


アリアさん凄ー」


興奮気味の美桜を少し赤い顔をしながらアリアが諌める


「ウオーッホン‼ケホケホ

美桜様‼ はしたない!

お控えくださいませ。ฅ」


「ん?キョロキョロ、・・・今、様つけ呼び

しました?アリアさん。」


美桜を見下ろすアリアの青い瞳は

ニッコリ微笑みながらも目は、キッ

唇は、キュッとしまってヒクヒク

痙攣?


「や、やだなぁアリアさんっ‼

美桜って呼び捨てじゃーん。

急にどした?

変じゃん。」


美桜はバシバシ背中を叩き豪快に

ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはははと笑う。


アリアは回りの目を気にし始め

美桜の耳元で・・・


「ん、美桜様、オムリー公爵の

養女とはいえ御息女なのです。

いいですね‼


はしたない言葉

見苦しい立ち振る舞い

おやめ下さいませ!

オムリー様に恥をかかせては

なりません。」


(✧"✧)アリアの目に怯んだ美桜は


「はい。」

小さく返事した。

アリアさんはエレベーターに

指紋認証をして美桜を連れて乗り込んだ。


ん?何階とか無い‼

つまりは直行って事か・・・


音も軽く上昇

エレベーターが開くと今度は顔認証


ウワッ

美桜の前に高ーい、デカいドアが現れた。体育館のデカさを遥かに越えた

広さに美桜は‎( ⊙⊙)!!


図書館やジム、シアター室をぬけると

またドアがありこれも顔認証。


「(ꐦ°᷄д°᷅)(ꐦ°᷄д°᷅)(ꐦ°᷄д°᷅)(ꐦ°᷄д°᷅)(ꐦ°᷄д°᷅)

たった1人に金かけすぎ

ママだったら張り倒されとるぞ

ママは節約生活重視なのだ!


背が届かない場所で顔認証なんて

どーすんの!つま先上げてもデコ

までやんけ!


アリアさんが

「ジロジロ見ない💢

前を見て、ほらバシン(+。+)イテッ

背中を伸ばすキュッ」


アリアさんに臀叩かれ、

背中を伸ばされ、歩くだけでーぇ(´×ω×`)グッタリ


またまた太いドアを開ける


“重ーっ“ドーツコイショいよいよ

出陣‼敵地に入る。


「おはようございます。

殿下、まだオヤスミでしょうか?」


美桜はアリアさんの顔を見る?


「まだオヤスミらしいわね。」

アリアさんはボソッと呟いた。



「殿下は寝起きが悪いし、

朝が苦手なのよ。」


「殿下、殿下?」

優しく囁くアリアさん。



『甘やかしすぎじゃね?』

美桜は持っていたパンフを丸め

アリアさんがよそ見した隙に

耳元で


「でぇんかぁーオキロ‼

甘えんなーよなー」


短い悲鳴を上げたのは殿下では無く

アリアさん。


殿下はホーラ、バッと飛び起き

耳をカキカキ


お耳がコチョバユイみたいで

小指を突っ込んでおられます。


「アリアその娘は?」


「アッあ💦あの〜

今日入りましたオムリー公爵様の

御息女で美桜さまです。


殿下の御見回りをお世話させていただきます。まだ何もご存知ありません。

御無礼お許し下さい。」


肘でアリアさんがつつくので顔を見たら、口パクで

挨拶、挨拶‼と言うので夫婦同じ事をするんだなあ〜と感心していたらイテッ


頭抑えられ

「よ、ろ、し、く、お願い申し上げま

す‼」👈これアリアさんが言った‼


レイモンドは、??って顔をしていた。


「いい美桜、殿下は7時半に起こし

始めて8時半に起きられるの。」


「リョーかいっゞ

8時半起床メモメモ」



「その日のスケージュールを

執事のマークさんから聞いて

着替えは殿下のスケージュールに合わせ言われる前から準備しておくのよ。


お客様が見えたらあちらの客室へ

お通しするの‼

わかる?」


「分かりマース任して‼」


アリアに付いてシッカリ仕込まれ

何から何までお勉強‼


しかし、呆れるくらいの横暴さ

何様ー‼

幼稚園児も顔負け‼


王太子の実態、基本たっていれば

着替えも終わる。

もの言わなくても全てテレパシー

見たくセッセとアリアさんが、

進めて行く。


何から何までやるの?

自分じゃやらないの?


歯磨きくらい自分でヤレ

と思いつつシコシコシャカシャカ


美桜がレイモンドの歯を磨く!

成程立派な歯並び、林檎が美味しく食べれそうなガシッとした綺麗な歯




それから2週間後

アリアさんを離れて今日から

美桜は独り立ち‼


腕がウズウズ、ウズウズなりますなー


ウッヒョイヒョーイ

王族付きのメイドは公爵、伯爵家の

娘達、大半が行儀見習いの、花嫁修業


しかも、文句言いたいのは

美桜が着たかったメイド服じゃなくて

全体ワインカラーのピッタリとした

メイド服、えりなんかキッチリ

しまって、ダサー‼



普通のメイドさんの服は黒で襟がレースでフリフリしてて、ちょー可愛い

あれが着たい‼


アリアさんにアレ、アレがいいと

ゴネたら一喝



叱られションボリ-

アリアさんに指導を受けた様に

やる‼ なワケねーし

一発で起こす決意は、硬い頑張る


「何様だよー甘えてんじゃねーよ!

ボンボンよ‼ よく聞けや〜

躾直して ✤あ ✤げ ✤る✤



📣

あれ?あれ?アレアレアレ

ってかー、返事なんかメイドには

出来ねーってかー


ウワッ酒クッサー

スルメクッサー


しかも脱ぎっパ‼ このまま履けるじゃん。美桜は丸く空いた2つの穴に

両足を突っ込みズボンを上げて見た。


ヒエー足長ーぴょんぴょんぴょんぴょん、ズデン‼ 蹴つまづいてゴン‼

ベッドにぶっ倒れ、殿下様とごっっンゴイテッ

殿下様とゴツツンしたのに殿下は

ぐーすーぴー


“成程中々の強者よのう〜“

ジーちゃんと見た時代劇を思い出す。


しかし美桜の右額にポコンイテテ

殿下の左の額にポコリン

お揃いの捺印が現れた。


美桜はイテテイテテと言いながら窓を開けて

空気の入れ替えをする。


振り返ればグッスリお休みの様子。

こんなパタパタやれば普通起きるでしょう。


しかもベッドはキングサイズ


なのに・・・なんで端っこによる?

おかげで、タンコブ出来たじゃん。

\\\٩(๑`^´๑)۶////ムカー‼



オット・・・そろそろ時間か?


美桜はシーツをひと握り、

しっかり掴み レイモンド様のオケツに22.5の足

をピタリと押し付け

せーのお、シーツをひっぱる

レイモンド様の体が半回転


せーのおー、もう1回

レイモンド様が一回転シャアアアァ


怒号の如く厳つい声で人睨み

怯みそうな声で一喝して来た‼


又美桜がシーツを引っ張ると向こうも

負けじと引っ張って来る。


しばし無言で(お互い歯を食いしばって)引っ張り合いは続く。



その一言を聞いた美桜は パッ と

シーツを握った手を離し、足で

ボカッとレイモンド様のオケツを

弾みをつけて押しやった。


勢い余ったレイモンド様はシーツを

強く引っ張ったせいか?

美桜の足蹴りのせいか?

ゴロゴロゴロン ドテン “ゴチン“


ベッドの横から転げ落ちました。

美桜は思いもよらぬ展開に

∵ゞブハッ!!

ベッドの下から睨みあげる殿下様に


「だって、殿下が離せって怒るから

テヘッ言われた通り離しちゃいましたー

言いつけはキチンと守ります。」


シーツを被ったレイモンドの恨めしそうな顔が恐い!テヘッ



「殿下オハヨウゴザイマス。」

何故かカタコトになる。


殿下はブスッとした顔で

「ハイハイ、御用意出来ております。」


「背中‼」


「背中は殿下の背中に付いて

おりますよ。」


「付いてる背中を

流せ」



「アリアさんの時は、男の人が

きてました・・・キャー」


でんかは、スッポンポンになり

浴室へ・・・


お股の間から丸いモノがブランブランと揺れている。

アレは・・・💦噂に聞く

〇〇〇マか?じー( ⚭-⚭)



「えーでもでも私女ですし・・・」


「ꉂꉂあははは

お前に欲情するものかー

お前に手を出すわけねーよ。


どうせ男知らないーブスだし

安心しろよ!お前には手は

出さない‼


絶対にな‼▽ω▽ギラッ



「まあジーちゃんのと同じか?

里芋洗ってると思えば

なんちゃーない‼」


小さく呟いたのに地獄耳なのか

殿下には丸聞こえしていた。


(✧"✧)

「これは女達に愛されてる

モノだ、ジジイと一緒にするな‼」


美桜は丁寧に里芋洗いを遂行した。

赤くなるほどゴシゴシと

下半身洗われてても殿下は

普通に平気

慣れてらっしゃる。

どんなプレーをしているのか?









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る