チャールズのドキドキ

ガタガタゴトゴト馬車は揺れながら

馬車道を走る。


レイモンドは、馬車の窓側に寄りかかり窓を人差し指でトントン、トントン

何かを考え事をしていた。



クスックスクス

ウフッアッハハ

突然思い出し笑いを浮かべるロベルトを見てヴァルタンは、

「気持ち悪いぞ!何だよロベルト‼」

しかし、ヴァルタンも半分ニヤニヤしながらレイモンドを見た。


「いや・・・サ

俺の聞き間違いか?

さっきの子プフフ レイモンドの事

エロモンド!って言ってなかた

か?」クスクス

レイモンドはロベルトに指を指して


グフフフフ ヴァルタンまで笑い出して

「俺もそう聞こえた!

しかも農道は通るなテキな事

言って無かったか?」


レイモンドはフンとして

「俺にも聞こえた!」


レイモンドは顎に、人差し指と親指を当て考えながら人差し指をスライドさせて頷いた。


シ━━━━━━ン

「彼女の言ってる事は正論だ‼」

ロベルトが口を開くと


「確かに‼」

2人は頷いた。

三人は妙に納得しながら


「王太子に対して生意気だな‼

面白いけど・・・。」ニヤニヤ

ヴァルタンはつい、笑ってしまう。



ふ〜む小生意気な‼

しかしあの唇‼・・・

エロモンド?・・・エロモンド!?は‼

チビの口・・・癖

俺をエロモンドと呼ぶ奴は・・・🤔


一人だよナ‼🙄


・・・あ‼ あ‼ あ‼😰━━━━‼💦》》》

「チビチビチビ━━━━だー‼」


何かに取り憑かれたようにレイモンドは叫びながらレイモンドはロベルトを足で蹴った。



「こうしちゃおれん‼」


レイモンドは走る馬車のドアを開け

叫ぶロベルトとヴァルタンを無視しながら御者を押しのけ馬車に押し込み手網を取って、

来た道を引き返して行った。



馬車の中から、叫び声と、嘔吐する

ゲロゲロの声が響く﹏‼


「ウワッ、ウワッ‼汚い汚い‼」

ヴァルタンとロベルト➕1の

悲鳴に似た叫びが続く。


レイモンドは

「馬が思う様に走らないぞー」

走りながら叫ぶ!


《《おーい‼»»チャールズ‼チャール

ズ‼》》»»


殿

チャールズは走りながら馬を寄せる‼


《《その馬は戦闘用のお前の馬

か?》》


「馬を変われ‼馬を上手く付けよ‼」

風切って馬は走る。馬車用の馬より

戦闘に出る馬は体も良く走りも良い

鍛え上げて早く走る。


《«ハッ‼殿下‼»》

チャールズは馬車へ

レイモンドは馬へと乗り換えた。



レイモンドは馬を早速と走らせ

パシーンパシーンと音がして猛スピードで駆け抜けて行った。

農道にはけたたましく土埃がモウモウと上がった。


ドリャードリャー

馬に遅れて馬車も負けじとスピードを上げる。


チャールズは美桜が上手く逃げ出したか心配で必死に殿下の後を追った。


『まだ、なんの作も無しに殿下に

引き渡しては、美桜が魔女リザ

に狙われる‼ 危ない‼』

それだけは避けねばならない、

まだ早い‼チャールズも負けじと綱を引く‼


パシーンパシーン

ヴヒヒ━━━━━━━━ン

馬の嘶きが遠く山に木霊する!




カッンカッン(((ブルルルルルー)))

ヴヒヒーン

馬の蹄の音が穏やかになる。

さっきの場所に殿下の馬が止まった。


レイモンドは馬を降り道を見ながら

唖然としていた。


「殿下、如何なされ・・・

御者とロベルトは青い顔をしながら

フラフラと降りてきた。

流石にヴァルタンは余裕で馬車を降りて来たが・・・

ギョロリと目をむいて突っ立ったまま唖然‼


なんと道の真ん中に、“バーカ “

とキュウリで並べてあった‼


プフッ

チャールズは思わず吹き出した!

ヴァルタンも、ハムスターのような

顔をして笑いを堪えていた。


当人のレイモンドだけは


💢


と足でジダンダを踏んだ。


美桜はムギ畑の中からチョコンと顔を

出し、


「殿下か、電化か、分かんないけど

ザマァーヒヒヒ・・・偉そうにすんな‼

俺様過ぎだろ‼


ケケケ威張り過ぎだっっーの‼

タヒね!」



澄んだ青空に美桜の気持ちもスー

「アーッ‼ カイカーン」


ドタバタイラつきながら馬を

走らせる。


レイモンド殿下をご丁寧に

ムギ畑から手を大きく振り、

べろべーだ‼

と見送る赤い舌を見てチャールズは


『帰ってないのか?あのジャジャ馬』

と呟いた。


レイモンドが後ろを振り向かない様に祈りながら、チャールズは心臓をバクバクさせながら馬車を走らせた。

美桜はキュウリを回収に行ったが

キュウリは無かった。


何処?行った?

食われたか!

食べ物でバーカと伝言した事を

後悔した。

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