🦉魔法使い、マヤさんとの出会い。

「めちゃくちゃ美味しかった。

ご馳走様でした、もぎたて最高ー



えっと💦

お礼がしたいです。

明日お手伝いに来ます。

ここで待っていますから。」


美桜はニコニコしながら言った。


「ハハハ、いいんだよ。

早くお帰り暗くなるからね。

私も直ぐに帰るから気をつけて

帰るんだよ。」


お婆さんはバキバキと20本程

トウモロコシをもいだ後

トウモロコシやトマト

南瓜を沢山乗せたリャカーを

引きながら帰っていった。



「あの元気は80歳?じゃだせないよねぇ、スゲー」

一言呟いたあと美桜は、暗くなったし仕方なく元来た山道を引き返し

山に入って行った。


「又川沿いで寝よう、ここは

草薮で、何が出るか分からない。」


お婆さんのお陰でお腹も満腹

今ならぐっすり眠れそうだ。


細い獣道を山の上へ上へと足は

進む。

時折吹く風がミントの匂いを送ってくる。


「・・・💦・・・💦ってば‼」


「おまちってバッ“」

ゼイゼイ、(*ᵒ̴̶̷᷄Дᵒ̴̶̷᷅)ハァハァ


「・・・・・・・・・💦」


「ど、どうしたって?

ゼイゼイ ゼイゼイ ゼイゼイ


コッチが聞きたいよ。

ハァハァ💨

💢暗くなるから帰りなさいって

言っただろう。」


お婆さんは息を切らせ、屈めた足に手を置いて、息を整えていた。


「えっと あのぉ・・・

分かりました。」


そうこたえると彼女は、少し

安心した様にサッサと山を

降りて行った。



又呆然と立ち尽くし

又山道を登る。



💢


帰ったはずのお婆さんは、

様子を伺っていたらしく

木の後ろから、ひょっこり出て来た。



「どこ行くんだい、危ないだろ‼

夜はね!

山賊、獣 うじゃうじゃいるよ‼



「男だからいいけど女の子なら

遊ばれて、コロされても

文句いえないんだよっ‼


わかってんのかい?💢」


怒りモードのお婆さんは一気に

説教しまくった。


「エット・・アノォ・

じっは・・・

ずっと山暮らしなんです。

旅をしながら生きてい・・・るんで

す。」


「え・・・

◦.◦山・・・暮し?」

お婆さんはじーっと美桜の顔を眺め

・・・て、


「まだ・・・子供だろ?

親は?学校は?」



「いえ子供ですが19になりました。

帰る家はありません。

それに迷惑かけた人がいて

良い魔術師も探さねばなりません。

約束したんです。」


フーム

「魔女なら知り合いにいるさ。

安心しなさい」


美桜は半信半疑ながらお婆さんを

信じた。


「私も1人住まいだし

とりあえず行く場所がないなら

家に着なさい!」


そんな言葉に甘えて1晩お世話に

なる事を決めた。


リヤカーを引いて歩く彼女は

御歳85歳位だと自分で言っていた。

本当の歳は分からないらしい。


美桜も後ろからリヤカーを押す

20分位歩くとマヤさんの家についた。

辺りはもう薄暗くなっていた。


「気兼ねはいらないよ。

私はカフェで生計をたててるの

さ。」


こじんまりとした洋風の建物

がありドアが2つ並んで立っていた

隣はカフェの裏口で

もうひとつのドアはマヤさんちの

ドアだった。


2つのドアを1度に開け取り立ての

野菜をカフェの裏口から積み込む。

力仕事に慣れた美桜はパッパ パッパ

と手伝い運び入れた。


店の中も見せてもらうと50人位

入れるお店で、木目が綺麗な

テーブルが並び入口には、

香り高いジャスミンや、野ばらが

ふんだんに生けてあった


沢山の花が競う様に香りを飛ばし

お客様を、お出迎えって感じだ。


「ウワァ、可愛らしい。

女の子絶対喜びますよ。」


と手を頬っぺに当て足を跳ねていたら・・マヤさんが呟いた。


「Σ!エッまさか、アンタ?

おかま?オネエ?」



と言われ美桜もビックリ

「・・マヤさん・・・実は

私、女の子です。さっき名前

言いましたよね、美桜です。


マヤさんは困惑しながらも


「・・・ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

やけに女っポイ響きと思ったよ。

女の子なんかぁ﹏w

力強いし、サバサバしてるしさ

男かと思うさね、ハハハ」



「は?ア、ハハハハ…

どうも‼」


とその時沢山の兵士が、

ウロウロしているのが見えた。」



「今日は昼間っから、やけに

外が騒がしいのさ


何があったのだろうね。

検問もひいてあるし・・・

物騒な事じゃないといいんだけど‼



“ ギク“


『ヤッパリここに居たらマヤさんに

迷惑かけるかもしれない。

良くしてもらってるし・・・』



「あ・・・あのうマヤさん?

これで失礼します。

えっと・・・💦ありがとう

ございます。」


「ええーっ!!

来たばかりじゃないか‼

何言ってんだか‼」



・・・・・えっ・・・と!


「私なんです‼」


「は?」


「あの人達が探してるの

私・・・💦です。」


ヘ?マヤさんはビックリして、

「なにしたんだい?

山にいたのは逃げる為だったのかい?」


と聞いて来たので美桜は朝からの

出来事を包み隠さず話た。


「なんで追われるのか分かりません。

ただ寝ていただけなのに!


もし理由があるのなら

レイモンドと立ち会いした時

頭叩いて、抜き胴入れた事・・・

後逃げる際に彼を挑発した事


それがこんなに大事になるとは

思わなかった。」


マヤさんは黙って聞いていたが

「う﹏ん。殿下を呼び捨てかいアハハハ

レイモンド殿下はそんな事じゃ

怒らないよ。


うーん・・・💦何かあったのかねぇ〜

明日朝から城務めの常連が

来るから、いやいや朝食食べにだよ。


交代する面々と、仕事終わりの

子達がくるからね、聞いてみよう。


なーに、美桜は心配いらないさ。」


「え‼マヤさん恐くないですか?

私・・・お尋ね者なんですよ。」


「(^∇^)アハハハハ!

食いしん坊のねアハハハハ⌒▽⌒

大丈夫‼

悪いけど人を見る目は確かなんだよ

心配する方が可笑しいんだよ。」



「え‼はぁありがとうございます。」


「しっかし、笑っちゃうよ﹏w

あのレイモンド殿下を負かすとは

飛んだお尋ね者だ(^∇^)アハハハハ!


どんだけお転婆なんだい?」






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