第8話 移転
従業員が20人になり事務所移転する事にななった。家賃も30万から倍の60万になるが仕方ない。そして、気がかりだったのが女子社員いない。。というか事務作業できるやつがいない。丼勘定な俺にできるわけもなく、事務の求人をあげた。
まずは、20人を二手に分ける。加藤チームと児嶋チームに分けた。児嶋チームは引き続きYouTube中心に、加藤チームは物販メインに活動を始めた。加藤チームになった黒岩はすぐに提案してきた。
「社長、○市の土地の価格がこれから上がります。都市開拓していく情報があり、めぼしい土地があるので買いたいです。一千万予算いただきたいです。」
さすがにこればっかりはすぐにOKは出せなかったが加藤に伝えた。
「黒岩と一緒に○市に行ってきて。地主とも話さないといけないだろうし、黒岩1人で行かせるのもまだこわいし。頼むよ」
加藤は2つ返事で○市に向かった。さて、従業員増えたのはいいけどその分稼がないとな。人件費と家賃だけで500近く飛ぶな。ここからが勝負だな。
3日後、事務員希望の女性が面接にきた。彼女の名前は榊原紀子。24歳。歳の割に落ち着いているが第一印象。実家で経理や事務などをしていたが、実家の仕事がひと段落ついた為仕事を探してたらしい。まぁ即採用だけども。
「男だけでむさ苦しいけどよろしくね。」
これで事務作業は心配ないな。一息つくと、加藤から電話がきた。
「社長、決まるまで時間がかかります。一ヶ月ぐらいはかかります。そして、黒岩さんはやっぱり只者ではないです。予算1000万で決めれるような土地ではないと思いますが、毎日黒岩さんは地主のとこに行ってます。断われ続けてますが。また何かあれば連絡します。」
1ヶ月かぁ。加藤チームはその間俺が入るか。加藤チームの中には服飾系の専門学校を出た子やアパレル関係の仕事をしていた子がいて1つ聞いてみた。
「オリジナルのカタログサイト作ろうかと思うだけど、自分でブランド立ち上げた子とか、店もってる子とかいない?今買い付けて横流しみたいな感じだからさ、色んなブランド集めたサイト作れたらいいよね。」
2人は笑いながらこう答えた。
「色んなカタログサイトありますけど、有名メーカー集めてる感じなのでつまらないですね。マイナーなブランドとかこれから上がってきそうなブランドリサーチしますね。友達も何人かブランド立ち上げた子いるので聞いてみますね。」
面白くなってきたな。人の力ってすごい。この時は自信と希望で満ちあふれていた。
ニート帝国 清貴 @kiyotaka1119
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