第44話魔の爪

おやメンドーサさんですか、今日もおはようございます、暑いですね、え?指がどうしたのかってやっぱりわかりますか、実はなんだかさっきから指がムズムズしてるんです、これはきっと魔物の呪いですよ、ほらあそこで魔物が「にゃあ」と呪いの言葉を発して歩いていますから。

私は何にもしてませんよ、魔物がコップを倒していったのでちょっと懲らしめてあげたのですが、その時呪われたに違いありません。

頭をトントンしてみたら仰向けになってお腹をだしたのですっかり騙されてしまいました。あれってふつうは使い魔になる契約の合図なんですからね、きっと頭が私より良いみたいですね。

そういえば抱き上げた時に引っ掻いていきましたからその時呪われたんですね。

あれ、箸が落ちました、わたしの爪がひっかかりますねこれは呪いです、コップが落ちました。

これですよ、爪が魔物のようになって強そうでしょう、だから引っ掛かるんですね。

でもこれ良いでしよう?いろんなものが爪の力で引き寄せられます私無敵になりましたよ、最強ですよりんごでもみかんでもザクザク刺せますよ。

いいえ危なくなんかないですよ、切らないでくださいよ、ああ切ったら力が無くなってしまいます、眠気まで来ちゃいますよ。

魔物さんが心配して膝の上に来てくれました、あったかいですね、なんか「うとうと」してきました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る