三話

 私たちは本屋についた。

 それぞれお目当ての本を探しに渉と別行動する。


「うーんっと…あっ、あった」


 お目当ての本を取ろうとしたその時。


「ちっ…」


 と誰かが私に対して舌打ちをする。

 失礼な人だなあと思い、舌打ちをした人物がだれなのか見てみるとその人物は阿部君だった。


「あ、阿部君。こんなところであうなんて偶然だね」


 そう言う私を阿部君は無視。

 …失礼な人だなぁ。

 なんでこんな人がモテるんだろう。

 あっ、私以外に猫かぶってるんだったっけ。

 本当私、阿部君になんか嫌なことしたかなぁ?

 まあ、うじうじ考えてても仕方ないよね。

 私は欲しい本を見つけたよと渉にLINEした。

 渉の方はまだ見つかってないらしく、渉のいるところへ私も向かうことにした。




なんでだろうか、視線を感じる…?

私は横目で確かめる。

阿部くん…?

もしかして、私が渉と一緒にいるということを察してついてきたのかな?

いや、たまたま行き先が一緒なだけ...?

あまり悪い方向に考えるのは私も悪いところだ。

気にしないで行くことにしよう。

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