月夜歌

愛し合う男と女とは

果てしなく終わりを繰り返す

風立ちぬ月夜の雲間に

泣き濡れて眠るだけ


陰りゆく月明かりに

横たわる面影を

虚ろなまま眺めては

眩しさに目を細む


夜光 蒼々

色染むる誘いに

惑う情操

醒めぬ宵の月


絡み合う孤独な情熱は

惜しみなく俄かに燃え尽きる

消えかかる儚い灯火に

当てどなくすがるだけ


ちはやふる神世の情景は

移りゆく泡沫うたかたの走馬灯

垣間見る浮世の狭間で

奏で合う月夜の歌


満ち欠ける魂の行く先は

古のいつかきた場所

照り返すおぼろげな郷愁を

慰め合う月夜の歌


響き合う月夜の歌

ただ歌う「好きよ あなた」

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