第45話 『食べる話~グロ注意♡ 3』
ある国に
人を殺害したあと、
その被害者を
喰った殺人鬼がいた。
その彼が言うには、
一番おいしいのは
日本人だという。
ふだん食べているもの
のちがいからだそうだが、
それが光栄なことなのかどうか
悩んでしまうボクも
おかしいのかもしれない……。
ふだんは
怪談本やオカルト関連の本ばかりを
むさぼるように読んでいるボクも、
たまには
人生について考えてみようと
思うこともある。
それで
ニーチェの金言集を読み、
フムフムと
わかったつもりになり、
つぎに
なにを読もうと
ネットをながめていたとき、
論語というものに
興味を持った。
孔子
という中国の人が書いたものである。
それでついでに
孔子がいったい
どういう人だったのか調べた。
そしておどろく。
この孔子、
「人肉を食べていた」
というではないか。
人の肉を喰い、
腹づつみをうちながら、
人生とはなんぞや、
と言われても、
まったく
頭に入ってこない。
ありがたさも
激減である。
また、
古代中国では、
人肉の
調理方法について
書かれた本もあると聞いた。
もちろん、
どこまでが真実かはわからない。
ついでに、
みなさんも知っている
カチカチ山。
悪いタヌキが
おばあさんを殺し、
肉団子にして
「ババア汁」
なるものをつくる。
そしてそれを
帰宅したおじいさんに喰わすという、
超極悪な展開。
知らないうちに
人肉を食べさせられている――
しかも家族の――
となったとき、
正常でいられるだろうか。
ボクには自信がない。
もちろん
幼児用にアレンジしてあるものでは、
そんなストーリーではないのだが。
こんなふうに
不意打ちめいたトラウマの種は
そこらじゅうに落ちておりますので、
みなさんもどうか
石橋をたたいて生きていってください。
現在お食事中の方には
もうしわけない内容でした。
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