第4話 ダンス

最近『ダンス踊りタイム』っていうのが始まった。ミイロと二人で考えた踊りをお客さんに見せるだけなんだけどね…。今はその『踊り』を考えるところでちょっとモメてる。なかなか決まらないのよね~。

「タタンターンの時はパっ、戻して、パ~~ンがいいよ!!」

「でも、タ・タン・ターンなんだからパっ・戻す・パー・戻すの方がいいとおもうけどぉ…。」

「うん~。それもいいけどさぁ。う~ん、どっちかなぁ~。」

悩む、悩むの繰り返し。ほんっとにっ、まったくっ、なっんで決まんないのかしらねぇ。そ・し・て・・・  また、モメる。どうしよぉ。

「もう、いいや。メリオの方にしようっ!!」

「わかった。じゃ、次の所ね!!」

『人魚さんが、おしゃべりしてる~!何をお話ししてるのかな~?お姉ちゃーん。』

『何話してるのかな~。気になるね。』

教えたいけど、声が届かないの。ごめんね。あっ、そうだ。

「かいるー。いま話せる?」

「うん。どうしたの。」

私は、かいるにダンスの発表会を見てもらいたいの。それを伝える。

・      ・      ・

 今日は、(私たちが決めた)発表会の日だ。かいるも来てくれるから、ワクワクしてるの。歌も作ったのよ!!マイクがないから聞いてもらえないけど…。

「じゃ、きいてね~!LOVEですっ!!」

「♪ねぇー、♪あっ。間違えた!!」

「ちょっと、ミイロッ~。」

何をやってるんだ、ミイロ。本番なのに~。

「気を取り直して、LOVEです!!」

・      ・      ・

はぁ~(*´Д`) 大変だったよぉ。一番モメた『タタンターン』は、うまくいったのにぃ。でも、間違える度に、かいるが面白そうに笑うのを見ると、発表会をしてよかった~。って、思ったの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る