第2話 守城功次
市内でも有数の規模の病院の脳神経外科に勤務している。
得意な看護技術は、男性患者さんに痛いと言わせない尿道カテーテルを行うことと、血管のわかりにくい患者さんの血管を見つけて採血を行ったり点滴のルートを作ることである。
だから、たまに他の看護師から頼まれることもある。血管のわかりにくい患者さんは、看護師から何度も針を刺されて痛い思いをする。それなら、最初から俺を呼んでくれ、と思うが看護師にもそれぞれのプライドがある。必ず血管が見つけて血が昇ってくるまで何度か試す。
それで患者さんが何度も痛い思いをする。だから、守城は注射においてそんなプライドはいらないと思っている。
確かに注射は、看護師の基本中の基本スキルではあるけれど。看護士さん注射お上手ですね、と言われて悪い気のする看護士はいないと思う。逆に上手だと思我ても、しばらくすると青あざを浮いてくる場合もある。
「おはよう」
「おはようございます」
すれ違った同僚にあいさつをしてナースステーションに日勤の看護師たちが集まる。まずは、きょう自分の担当する患者さんの看護記録を見るのだが、守城はそれよりもまず同僚の
「おい、小川。昨夜のニュースが見たか? ネットにも出てると思うけど」
「昨夜のニュース? 俺の推しメン、みなりんがとうとう卒業してしまうっていう話かい?」
みなりんというのは、トップアイドルグループ『カレイドスコープ』の結成当初からのメンバーである。
「そんなの知ったこっちゃねぇ」と守城は一蹴する。アイドルだの芸能人だのにはほとんど興味がない。
「じゃあ、どんなニュースなんだよ?」
「芸能とかスポーツニュースじゃない」
「政治経済?」
「まぁ、それに近い。いずれこの地球に大量の放射線が降りそそぐらしい」
「どうして?」小川はキョンとしている。「もしかして宇宙空間でアメリカとか中国が核実験でもやってんのか?」
「それは、さすがにやらんだろ。やるとしたら、火星くらいまで離れてやってほしいもんだ」
「じゃあどうして?」
守城は超新星爆発が起こったことを詳しく話した。詳細はネットニュースで、と。
「守城、小川、おしゃべりしてないでちゃんと話を聞きなさい」
看護師長の竹田さんである。今は朝礼の真っ最中だった。
「おい、守城。オマエのせいで注意されたじゃんかー」
「朝礼よりこっちの話の方が大事だと思うぞ」
「今はこっちの方が大事だろ。放射線なんか俺たち一般市民がどうこうできるレベルじゃねぇし」
「まぁ、たしかに話がデカすぎるっちゃデカすぎるな」
地球全体の危機とも言える状況であり、本来なら民間人、公人関わりなくもっとお騒ぎしてしかるべき状況だと思う。
だが、いかんせん。リアリティがイマイチ感じられないのがほとんどの人だろう。一般市民は地球の危機より目前の危機だ。かく言う守城もその一人である。どうしたって、ヒーローにはなれない。
地球の危機を大局的に見られるのは、各国政府の中枢にいる政治家とか政治にも影響力を持った実業家くらいかもしれない。次の年の大統領選挙や目先の利益だけに目をやって地球温暖化対策にフタをする者たちもいるとは思うが。車が好きな人たちは、今の快楽のために、排気量の凄まじい車を何台も所有する。
守城はしかし、大局的に見る努力はしていた。いち早く危険を察知していると言えると思う。
きょうの守城の担当は、五人だった。
そのうちのひとり、軽部さんのところへ行った。この人は入院した頃から病状がほとんど安定しているし、独歩の患者さんなのでとくに懸念すべきところはない。杖での歩行も安定している。
毎日の体温、血圧の測定もご自身でやってくれている。守城は紙にメモしてくれている数値を端末に打ち込むだけだ。
軽いあいさつをしてから、足の傷口をチェックする。本人は手術後からずっと痛いと訴えている。傷口が少し開いているのだ。ガーゼを貼り直し、あとで先生に伝えますねと、告げてから世間話をする。
「きょうの朝ごはんはなんでしたか?」
「いやぁ~参ったよ、守城くん。またご飯とみそ汁と漬物、それから、笹かまぼこ二枚と牛乳だった。なんて言ってもね~ここのご飯はマズいから。ぜんぜん粒が光ってないんだよねぇ~まえ、入院していた患者さんがいたんだけど、農家で米を作ってた人でね、その人がいうには、古米らしいんだよね。それも昨年とかそういうのじゃなくて、もっとまえのね。マズくて食べてらんないよ。まったく。それにさぁ笹かまぼこ二枚でどうやってご飯を食べろっていうのさ。笹かまなんて弁当に入っているようなおかずだよね。主菜じゃない。これ、栄養課の人たちも自分で食べられるのかねぇ。そりゃあ、食うものにも困っているっていうんなら、ボクも食べるさ。でも、そこそこの食費を払っていて、笹かま二枚じゃ、物足りないよね~。病院だから栄養バランスで済ませられるけど、シャバの世界じゃ、ぼったくり、って言われても仕方ないよ。原価どれくらいで作ってるんだろうなあ」
よくしゃべる患者さんだった。何度も入院を経験している人で、看護師からもよく声をかけられる。気さくといえば気さくな人だが、守城は入院しているのにこんなにニコニコ笑っていられるこの人は、むしろ嫌いだった。
もちろん看護師も人間だから患者さんによって好き嫌いはある。それを仕事に出してはいけないが、看護師とて天使や敬虔な人格者ではない。
「そうですね~」と守城は適当に相槌を打つ。「ほかの患者さんもおっしゃっていますよ。ご飯はお口に合わないって」
「でしょう? 守城さんはわかってるねぇ」
「だって、僕も食べたことありますもん。やはり患者さんに提供するものは、看護師たるもの一度は食べておきませんとね」
実際のところ、病院食を食べたことのある看護師はそれほど多くない。医師でさえも食べたことがない。この前、新患がこの部屋へ来たとき、病棟担当の医師が「~さん、診察は以上です。ご飯来たみたいなんで、召し上がって下さいね。ここの料理は評判いいみたいですよぉ」
このように会話を聞いたことがあった。
ここの病院食のマズさを知っている守城は、医師が退室してから、軽部さんが「ぷぷぷ」と笑いをこらえているのを見た。つられて守城も吹き出した。
「いやぁ~先生はなにを言っているんでしょうねぇ」と軽部。「ここのご飯は評判いいですって」
「先生はおそらく病院食は食べたことはないでしょうから」
「このまえ、当直前の医務室をちらっと見たよ。テーブルには、寿司音頭のお皿があったから、患者と同じモノを食べる必要がないからねぇ」
それはまぁ、どうでもいいこととして、
「軽部さん。きょうの昼食はなんです?』
「ご飯とサンマの塩焼きと焼きナスとモロヘイヤだよ」
「ぜんぶ嫌いなものじゃないですか?」
「ああ、知ってるかい? サンマなんて中骨を取ろうとしたら崩れるんだよ。肉も硬いしね。焼きナスとモロヘイヤは一口口にするだけで吐きそうになるし。守城くん、今から昼食止めできないかな?」
「すみません。もうムリですね。きのうのうちに言っていただかないと」
「そうか。そうだよね。仕方ない。勢いに任せてかきこむしかないね。マズいものは早食いしないとさいごまで保たないからね~。それでも涙はちょちょぎれるけどさ」
「ところで、軽部さん、知ってます? 超新星爆発のこと。地球からそれほど離れていないところにある恒星がその一生を終えた、っていう」
「ああ、知ってる知ってる。きのうニュースでやってたヤツだよね。よくわかんないけどさぁ」
守城は、持ってる知識を総動員して熱弁をふるった。そうしているうちに、PHSが鳴って、別の患者さんからナースコールを受け取った。すみません、と言って電話を取る。どうやら朝食後の薬の催促らしい。
「またおうかがいします」と言って退室する。しかしその薬はナースステーションにはなかった。
別の部屋にいる患者さんは、左門さん、という。
「おはようございます左門さん。きょう、日中担当の守城攻次と言います。よろしくお願いします。お薬ですね。ただいまお持ちいたします」
「毎回毎回、薬来ないんだけどな。どうなってるんだ、いったい」
「わかりました。お肌に塗るお薬ですね。先生に聞いてみます」
一度退出してステーションに戻る。薬剤部から上がってきてもいなかった。
「申し訳ございません。まだきていませんね」
「俺はもう三日前から言ってるんだぞ。まだきていないってどういうことだ」
「先生に確かめてみますね」
「なんでもかんでも先生先生って、あんたらは先生の言うことしか聞けねぇのか」
手厳しい患者さんである。たまにこういう人がいる。決して多数派ではないが、こういう人の方が仕事においては背筋をしゃんとさせられる。それに、おっしゃっていることは、明らかに左門さんの方が正しい。
ステーションに戻り、パソコンで左門さんのカルテを見てみる。ちゃんと三日前に軟膏クリームを頼んだことが書いてある。
どうやら先生が処方を書き忘れているようだった。先生は連日の手術と当直の忙しさにかまけて処方箋を忘れてしまうことが多々ある。
「調べてみましたが、まだ先生が処方を書かれていないみたいでした」
「処方を書いてない? マジか? それじゃ今から処方を書いて薬剤師に伝えるってことは、まだえらく時間かかるじゃねぇか」
まったく、病院ってところは…と左門さんは怒りをややトーンダウンして、むしろ呆れたようにため息をついた。
「まぁ、あんたらも忙しいのはわかるけどさ、待たされるこっちの身にもなってみろや。ちょっとお待ち下さいね、あとからすぐに来ますね、って言って二時間くらい普通に経つからね。そのあいだ、こっちはぶらぶらすることなく、ベッドで待ってなくちゃいけねぇ。そして、たまたま席を外しているときに、ふっと来てすれ違いになる。だんだんイライラしてくる。あんたらも患者に気を遣っているかもしれんが、患者の方もあんたらに気を遣っているってことを忘れないでくれや」
「よく覚えておきます」
神妙に頭を下げる。確かにそうだ、と思った。患者さんだって我々に気を遣っていることはあるだろう。
またPHSが鳴ったが、ここで取ったら、また用事をひとつ忘れてしまうかもしれない。鳴ったままにして医務室へ行った。先生に左門さんの処方について伝える。案の定、忘れてた、の一言。
PHSの鳴った次の病室へ向かう。
失礼します、とカーテンを開けて中へ入る。
「どうしましたか? 富士森さん」
「トイレ、トイレをお願いします」
手すりにつかまって、必死に身体を起こそうとしている。だいじょうぶですか? と言いながら、だいじょうぶじゃねぇじゃん、と内心ツッコミながら介助して起こす。
富士森さんは、いわゆる脳梗塞を起こした患者さんである。八十歳を少し超えたばかりの女性で、右手足にマヒが残った。言語や視野に障害が残らなかったが、それも不幸中の幸いであるとは、とてもじゃないが言えない。
ご自分で歩くことはできず、移動は車椅子である。本当のところは、排泄もオムツ対応なのだが、ナースコールを鳴らし、トイレの訴えをする。トイレでも手すりを使ってもすんなり立てるわけではない。
そのためか、看護師たちからは、いわゆる厄介視されている。が、少し想像力をふくらませてみたらわかる。歩けないからといって、ベッドの上でオムツの中に尿や便をしたりするのは、恥ずかしいことではないか。
富士森さんは自力で歩行はできないが、頭はしっかりしているのである。守城だってぜったいに看護師にシモの世話なんかしてもらいたくない。年齢は関係ない。どの年代でもシモの世話なんかされたくないものだろう。毅然とシモの世話をしてもらえる人がいるとしたら、ある意味で、カミ、と言える。
富士森さんをトイレに誘導する。ナースコールが鳴るとすぐにトイレへ駆けつけ、居室へ戻ってもらう。一部介助しながらベッドへ乗るのを見届ける。最近ではますますこの動作がスムーズにいかなくなった。
女性看護師では身体を支えるのは難しいかもしれない。家族は、入居できる介護施設を探している。一方で、富士森さんは家に帰りたがっている。この食い違いが、切ない。
一度退出して、ナースステーションへ行く。空いた時間を使って、パソコンで看護記録を打ち込む。ナースコールが鳴った。すぐに駆けつける。左門さんだ。
「今、おうかがいしますね」
行ってみると、イヤホンをつけてテレビを見ている。
「ところで、守城さん。ニュースは見たかい?」
もちろん芸能人の誰と誰が結婚したとか離婚したとか不倫したとか闇組織とつながりがあったとか薬物とかそういうゴシップでないことは察しがつく。それでもたずねる。それが会話というものだろう。左門さんはとくに用事はないらしい。ニュースのことを話したかったようだ。
「なんのニュースでしょう?」
「なんとか座のなんとかって星が超新星爆発を起こしてその放射線が地球に降りそそぐ、ってニュースさ」
「知ってます。ベテルギウスですね」と答える。「正直、ヤバいですよね」
「地球の滅亡が近いな」とまるで映画の登場人物のように答える。
「深海の生物や深い土中のバクテリアなんかは生き延びるでしょうけどね」
「地球が滅亡したあとの様子が見られなくてザンネンだなぁ~」
「イヤ、地球が滅亡したら、誰も見られないでしょ」
「たしかにそうだよなぁ~」
孫たちだけでもせめて生き延びてほしいけどな、と言う。
「お孫さんたちが生き残ったら地球滅亡とは言わないでしょ」
「何かシェルターみたいの、ないの?」
「あったとしても、たぶん、我々じゃ買えないと思います」
「俺の死亡保険で買ってもらおうかな」
「ザンネンですねー。左門さんは死ぬようなご病気ではありませんし、死亡保険で買えるほどの価格じゃないと思います」
「そうか。そうだったな」
「それじゃあ、お孫さんたちが滅亡後の地球をサバイバルして、最終的に地球を救う手立てを探す、ってどうですか? それともさいごのひとりになるまで生きてゆく」
「ハハッ、そりゃ映画だわなぁ」
少ししゃべりすぎた。
「それでは失礼いたします。また来ますね」退出する。
移動中、居室の前のライトがピカピカ赤色に点灯する。ナースコールの呼び出しの合図である。コールの音を止めてから、入室する。
堀さんだった。まだあいさつに行っていない。ナースに遠慮することなく、気に入らないことはズケズケ言ってくる患者さんである。脊髄間狭窄症で入院しており、すでに手術も済んでいる。
「こんにちは堀さん。遅くなりました。きょう担当の守城です。よろしくお願いします」
「なんだい? ヤロウかい。女子が良かったなぁ」
「……今からでも代わりましょうか? 誰がお気に召しますか?」
「ウソだよ、ウソ。ヤロウの方が気を遣わなくていいや」
「ところでどんなご用でしたか?」
「ああ、これよこれ」と言って示したのは、きょうのリハビリの予定表である。
「あのさ、理学療法と作業療法は入ってんだけど、言語聴覚は入ってねぇんだけどさ。何時なの?」
「申し訳ございません」仕事中に持ち歩いている患者さんの予定表をすぐに調べる。「堀さんは…十六時ですね。けっこう後の方になりますね」
「ま、いいさ。その方が後になって退屈しねぇ。ぜんぶ午前だったら、午後からヒマになるもんなぁ」
イヤホンにつながれたテレビが映っている。音声はきこえないが、官房長官のすがたが映っている。
「失礼します」と言って、片方のイヤホンを借りる。
やはり超新星爆発のことを国民に発信している。日本政府だけでは対応できないためアメリカや中国、EUといった各国と連携して対応に当たる、としている。そんな内容だった。マスコミの質問からは、具体的にどのように対応するのですか、と言う質問が上がり、官房長官が言葉に窮していたが、最終的には各国と対応を協議して、と締めくくった。
イヤホンを外した。
「ありがとうございます」
「ま、いいけどよ。例の超新星爆発ってヤツかい?」
「ええ」
「ヤベェよな、マジで」
「ええ、ヤバいです」
「でもさ、映画とかでさ、アメリカ軍の中でヒーローが出てきて、世界を救っちまうような話があるじゃん? だから今回もアメリカ軍のエースパイロットかなんかが隕石ぶっ壊して、それでめでたしめでたし、って救ってくれんじゃね?」
「堀さん、隕石じゃないですよ。放射線です」
「放射線? 放射線っていやぁ、ガンとかの治療するアレかい?」
「まぁ、そうですけど、超新星爆発で降りそそいでくるガンマ線バーストっていう現象による放射線量は、地上のありとあらゆる生き物を全滅させます」
その影響について守城はクドクドと説明した。堀は退屈しのぎに、という姿勢で耳を傾けている。
「じゃ、ヘマしたら、地球最後の日が近づくってわけかい?」
「そうですね。でもたぶん、放射線の影響を受けない深海とか地中の生き物だけは生き残るかもしれないですね」
過去にも放射線の影響で大量絶滅があった、という地質学的証拠はあるが、深海の生き物や地中のバクテリアだけは何億年も前から姿形を変えず生きている種がいる。
「なんか面白ぇことになってきたじゃねぇか」
「面白くないですよ」
「人間が絶滅したらどうなるんだ?」
「たぶん、ヒトがいなくなったら、その抜けたニッチを他の動物が埋めるでしょうね」
「なんだ? ニッチって? にっちもさっちもいかねーってヤツかい?」
「違います。人間が支配していた環境を、別の生き物が代わりに支配する、ってことです。過去に恐竜が絶滅したときに、哺乳類がそのニッチを埋めた、というカンジで使われます。なにかの生き物が絶滅なりその場所から姿を消したら、必ず他の生き物がその環境を埋めていきます」
「よくわかんねえけど、恐竜みたいに絶滅するかもしれねぇってことだなあ。面白ぇマジで」
こういう普通じゃないことが起きると、喜ぶ人種がいる。たとえば、災害とか芸能人のスキャンダルとか、そういう他人の不幸で喜ぶ人たちが。
「なんでだい? 地球が滅亡するなら、みんないっしょで怖くねぇ」
「みんないっしょっていっても、死の恐怖が分割できるわけないじゃないですか。死ぬときはみんな、ひとりなんです。たとえ家族に見守られ手を握られていても、です」
看護師の仕事をしていると、そういう人たちを何人もこの目で見てきた。
それでわかったことがひとつある。老若男女、さまざま年齢の人たちの死を見てきた。その中でとりわけ子供の死がかわいそう、などと世間的に同情を多く引きがちで、高齢者の死は、もう年だから、とか、十分に生きた、などと言われることがあるが、たとえ高齢者であっても死の恐怖は厳然と存在しており、高齢者も、生きたい、という思いがあることは高齢者以外の年齢の人たちともなんら異なるものはなく、つまり死は誰にとってもいくつになっても回避したいものなのだ。
ブーブーとPHSが鳴った。ナースコールである。
「今おうかがいしますね。では、堀さん。失礼します。もしなにかあれば、呼んで下さいね」
退室する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます