いやなやつ
「みんな」ってやつにも何種類かあると思うんだけど、おれが嫌いな「みんな」ってやつの話をしていくぜ。こいつが本当に酷いやつだってことを説明するために「みんな」のことを今だけ「山田」って呼ぶことにするよ。山田ってやつは威張ってて、偉そうなやつなんだよ。こっちが下手に出て、気を遣って関わってやってるから成り立ってるのにさ、ちょっとでも山田の気に食わないことをしたら、お前は最低なやつだってすごい剣幕で責めてくる。本当器が小さい!この前の話、今日は山田と話したくないなって思って、一人でこっそり帰ったら、次の日山田が、「どうして一人で帰ったんだ」ってぐちぐちうるさいったら、もう。何でおれが山田と話したくないって思ったのかって。それはなあ、あいつの話は全然面白くないんだよ!上っ面ばっかりの話でよう、踏み込んだ話なんて出来やしない。しても全然聞いてくれない。酷いときはこいつおかしいやつだぞ!って馬鹿にしてくる。あいつは自分の考えなんて持ってないから、踏み込んだ話をすると、なんて言ったらいいか分かんなくて話せなくなるんだぜ。だからそういう話題振られるのは自分にとって都合悪いから誤魔化してるの。いつまでも狭い世界の話しをしていて、かわいそうなやつだって思うよ。会社に入ったらこいつはきっと出世しないんだろうなって思うね。だって全然魅力感じないんだもん。おれが人事だったら採用はしないもんね。だけどもこれがおかしい話。自分の得することにはちゃっかりしててずる賢いから、意外といい会社行ってたりするんだよな。たく、ムカつく野郎だぜ。
え、いじけてるわけじゃないんだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます