出席番号 5番 私の高校生活


せっかくの人生一度きりの高校卒業文集なのだから、嘘は書きたくない。

私の6年間をただ矮小化して、ところどころ切り取っただけの、ありのままのことしか書いていない文にしたいと思ってます。18歳の私の語彙力で言語化された6年間の人生を冷凍保存したいのです。将来の私が読んだ時に少し恥ずかしくなるくらいでいい。それが健全な形だと思うからです。


私の6年間はドラマチックなものではなかったと思います。友だちも多い方ではないし、かと言って特筆して嫌な思い出があるわけではないし……惰性で皆勤賞を取れるほどです。憂鬱だったことといえば、毎日の英単語テストくらいかな(笑)

卓球部でもキャプテンにはならなかったし、地味な部員のまま引退しました。でも楽しかった。

きっと私がアニメに登場するキャラだとしたら『○○友人B』ですね。

そんな地味でありきたりな6年間でもいいじゃありませんか。楽しかったんだから。

○○に入るとしたらきっとあの子だ、って子は何人か思いつきます。

それはクラスの中心の子かもしれないし、学校生活にコンプレックスを抱いている子かもしれない。私はどちらの子も大好きだし友人だって胸を張って言えるんですよ。どちらが主人公だとしても、○○友人Bとして一生懸命その子たちについて行くつもり。たとえ、その2人が敵対する2人だったとしても、私は2人の友達なんです。これがありのままの私。どちらかを裏切ったなんていう罪悪感は微塵もない。私は敵の味方も敵なんて思わないから。こと個人間のやり取りにおいて、その考え方はあまりにも短絡的だと思いませんか?

私は、そんなスクールカースト1軍にも2軍にも3軍にも入らないような私を誇りに思っているし、この人生を楽しもうと思うんです。


大人になった私、これを読んでいる私へ。

大人になってもこの気持ち忘れていませんか? どうだろ、大人の社会では、この生き方は難しいかな?

できればこの信念を忘れないでいて欲しいです。

若かりし頃の私より。

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