子供

いつも通り授業を終えると2人は一緒に近くのスーパーに買い物に来ていた。

「今日は何を作るんだ?」

「決めてなかった。なんか要望ある?」

「肉じゃがとかどう?」

「いいね!そうしよっか!」

メニューを決めた後、買った物をマイバッグに積めて家までの道を歩いていた。

「俺が持つよ。」

「このくらい大丈夫だよ!」

「料理を作ってもらうんだ。これくらいさせてくれ。」

「じゃあ2人で持とうよ!」

愛華は譲る気が無さそうなので、結局2人で持つことになった。

「なんかさ」

「ん?」

「こうやって2人で持つと子供と手を繋いでる夫婦みたいだよね~!」

「あー確かにそうだな」

「反応鈍いな~もう~~」

「だってかなり先の事だろ?」

「分かんないよ~!20歳の頃には3歳位の子供がいるかもよ~!」

「そんな訳あるか!相手もいないんだそ!」

いきなり何を言い出すんだ。まだ親になる覚悟も全然わかないというのに。

「じゃあつけたい名前とかある?」

俺は少し考えた。そしてこう呟いた。

「栞とかいいなーと思うけどな。」

「おー栞、いいねー!」

いつもなんやかんや言ってくる彼女にしては、意外に反応が良かったのでびっくりした。

「愛華もあるのか?子供に付けたい名前とか?」

「男の子だったら蓮とかどうかな?」

「いいと思うぞ。ていうかなんで俺に聞いてくるんだ?」

「あ、間違えちゃった‎٩(๑>؂<๑)」

「おい顔文字使うなよ!」

「秀メタイよ!」

「おっと失礼。」

失礼。

「それじゃあ、女の子だったら?」

「栞かな......./////」

「俺と同じじゃねーか!」

「うーん同じというかなんというか」

そんな話で盛り上がっていると2人が目指す家がみえてきた。

「じゃあー俺1回家行って来るわ。」

秀はそういうと家に走って行った。

「栞かいい名前だなー!」

誰に言うでもなく愛華は呟いた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

?「私の名前いつ決めたの?」

愛華「お父さんに聞いてみて」

?「わかった!」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺と幼なじみ 枯れ尾花 @nonokajt

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ