勉強と幼なじみ
私は昔から頭が良かった。そして勉強も毎日していた。その当時、親はまだ出張はしていなかったが今と変わらず、忙しくあまり褒められたことがなかった。だからテストでいい点をとったら褒めてほしかった。
「ねえ100点だったよ!」
「えー凄い!愛華ちゃん頭いいよね!」
最初は褒めてもらえた。でもしばらくすると
「ねーあのね」
「もーいいよ、また100点でしょ。私達に自慢しないでよ」
「そんなつもりは.......」
「みんな行こ」
だけど秀はいつも褒めてくれた
「凄いな愛華!」
「また百点かよ!頑張ってたもんな!」
ある時、ふと気になって聞いてみたんだっけ
「秀は毎回ちゃんと私を褒めてくれるよね?どうして?」
「どうしてってお前が嬉しいことは俺も嬉しいよ。だって幼なじみだから。」
そう言って隣で笑ってくれた。
~~~~~
「おーい、いつまで寝てんだ。」
「あれ秀?なんで、はっ、もしかして私の家に夜這いしに?」
「ここは俺の家だ。ご飯食べた後、お前が勝手にソファで寝たんだろ」
「そうでした!テスト終わりで、疲れ溜まってたのかも」
「そうかもな。」
「あ、毛布かけてくれたんだ。ありがとね。」
「おう。そういえばなんか寝言いってたぞ。夢でみたのか?」
「あー懐かしい夢みちゃった!秀がみんなの前でおもらししちゃう……」
「そんな事実は一切ない」
「ふふっ冗談冗談!」
「それで結局夢の内容は?」
「ひ・み・つ」
「さいですか」
「ありがとねいつも隣にいてく
れて((ボソッ…」
「ん?なんかいったか?」
「ひ・み・つ」
「お前の中で流行ってんの?」
「大ブームなんだよね〜」
「早く終わんねーかな。そのブーム、ウザイから。」
秀は昔よりは直接好意を向けてきたり、笑顔を見せてくれたりすることは少なくなったけど、今も別に結構嫌いじゃない。
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