第358話 用語解説62

品質管理部なら知っていて当然な単語を解説




・スマートフォン


 品管の敵であり時には友である。

 「強敵」とでも書きましょうか。

 色々なゲームが配信されていて、射幸心を煽ったり、競争心を煽ったりしてくれるので、ついつい仕事中にも熱中しちゃう人が多数。

 品質とタクト守ってくれていればいいかなとは大きな声では言えませんが、スマホ弄っている作業者大体不良作るし、時間も守れていない。

 ライン作業なのになんでライン止まらないのかなと思ったら、全員がスマホで遊んでいたからなんてことも。

 管理者なにやってんの!

 あ、スマホですか。

 そんな話があったとか、無かったとか。

 その影響で仕事でスマホ使っていても、ゲームをしていると思われちゃうので困ったもの。

 最近はデジカメ持たずに、スマホで済んじゃうのでとても楽なんですよね。

 しかし、社会人なのでそこは適切な判断をお願い致します。

 といいながら、この文章をスマホで仕事時間中に書いていたら大笑いですね。

 流石にそんなことはしませんが。



・受け入れ検査


 その名の通り部品を受け入れる時に行う検査。

 初物だとほぼ実施しますが、量産になると毎回は実施しない。

 でもIAなんとかって規格を認証取得するためには、実施しなければならないんだとか。

 そんなもんいらないですね。

 おっと話が逸れました。

 基本的には成績書通りの製品が納入されますが、時によってはというか信用ならない会社は成績書を捏造してくるので、やはり自社でキチンと受け入れ検査を実施しないとですね。

 世間を騒がせた薬剤の異品混入でも、販売した製薬会社が受け入れ検査を実施していれば、少なくとも市場流出は防げたのではないでしょうか。

 弊社の部品なんかも、弊社の組付けでは発見できないような場所に寸法不良があったりして、受け入れ検査を実施していなければ、客先に流出していたなんてこともあります。

 ただ、当然ながらコストがかかるので、検査を省略されがちです。

 予算がないから検査しなかったのに、不良が発生すると「品管はなんで検査をしなかったんだ」って言われるので納得がいかないですね。

 客先に提出する対策書に「予算がないけど会社リソースを勝手に使う」って書いてやりたいです。

 ま、どこの会社も材料費削るのは難しいから、検査から真っ先に削られますね。

 そういった社会に生きていると認識したほうがいいと思います。



・タイポグラセミア


 脳が勝手に補正してくれる現象。

 間違いに気づかないのはうっかりだからではありません。

 似たような話でカーオーディオの音飛びも、知っている曲であれば脳が勝手に補正してくれるんだとか。

 神様も余計な機能をつけてくれたもんですね。

 あったら文句を言ってやりたい。

 作品世界は仏教に基づいているので、仏様なんですけどね。

 大日如来に文句を言えばいいのかな?

 対策としては文章として読むのではなく、文字として確認するくらいしかないんですよね。

 AI導入したら他の解決方法もあるのかもしれません。

 早く何とかする方法見つけてくれないかな。

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