第241話 用語解説38

まだまだ書きたい不具合は沢山あるのですが、流石に表に出せそうなのは少なくなってきたので、他人の持っている不具合の話を募集しました。

とても面白いのですが、異世界というオブラートに包んでも中味の苦さがあふれでるやつばかりでした。

自分が担当だったら即辞表を出すレベルの面白さ。

お伝えできないやつばかりで結局ボツに。

違う業界も色々とあるね。

それでは解説いってみましょう。


品質管理部なら知っていて当然な単語を解説




・ポカヨケの設計


 極稀にポカヨケの設定順序が品質を保証できないことがある。

 工程設計しているときに間違ってしまうらしいです。

 実際のラインをみてそこで気づくなど。

 保証しなければならない項目を網羅出来ているのか、もう一度よく確認してから設計してもらいたいですね。

 社内の対策書を設計宛に発行しておきます。



・VA


 バリューアナリシスの略。

 コストダウンのこと。

 具体例をあげるわけにはいかないので、ラーメンを例に出して説明します。

 VAとは今メニューに載っているラーメンの原価をどこまで下げられるかというもの。

 要求定義はラーメンなので、チャーシューいらないよね、メンマもいらないよね。

 といった感じで、ラーメンといえるのはここまで削っても大丈夫って所を目指します。

 気がついたらスープがお湯で、麺しか入っていなかったってのが出来上がることも。

 それはラーメンなのか?

 海原雄山じゃなくても怒って店を出ていくレベル。

 実際には怒ったお客から呼び出されます。

 品質管理が。

 せめて、チャーシューをハムにするくらいのVAにしていただけませんかね?



・超音波洗浄


 綺麗になる。

 コストのために犠牲になる。

 やっと勝ち取った超音波洗浄工程が工程飛びする。

 これまた具体例が書けないのが残念な不具合が沢山あります。

 残念、残念。

 洗浄液が水だと思って手を突っ込んだらお湯で、火傷した人もいるので、温度はよく確認しましょう。



・アナ


 わざわざ漢字を使い分けているのには意味があったと聞いたときには、思わず膝を打ちました。

 最近では見かけなくなってしまったのが残念です。

 そうそう、図面が手書きの頃は設計者はみんな同じような筆跡でしたね。

 作者の父は、自分が書いてもいない報告書の件で上司に呼び出されて怒られた事があるそうです。

 途中で自分じゃないと気がついて、確認したら後輩だったとか。

 もう図面の記事を手書きで書く事も無くなったので、そんなことは無くなりましたね。

 品質管理でも、監査のまとめがパソコンになって、ホワイトボードへの手書きは無くなりました。

 みんな昭和の時代の話じゃったのう。

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