第209話 暇で
最近は暇ですね。
生産活動も停止しているので、不良の発生がゼロです。
勿論いいことではありませんが。
不満も無くなってしまい、書くネタに困っています。
それでは本編いってみましょう。
「床掃除も飽きたな」
俺はモップを動かす手を止めて、隣にいるギャランに話しかけた。
向こうも同じことを思っていたらしく、手を止めてこちらの話に付き合ってくれる。
「まったくだ。最近じゃあ受付もそんなに忙しくないし、食堂もそんなに客が来ないってぼやいていたな。うちの連中も皿洗いの手伝いに出したが、直ぐに返されちまったよ」
そういってため息をつく。
冒険者の需要が無いわけではない。
だが、それ以上にサッカー選手の需要が大きいために、冒険にでる者たちが減ってしまっているのだ。
商人の護衛があるので、今のところはそういった仕事の受注業務は行っている。
ただ、護衛の連中は商人と同じ宿か、その近くの宿に宿泊するので、冒険者ギルドの食堂を利用することは少ない。
ステラがホームの冒険者は利用してくれるのだが。
そんなわけで、冒険者ギルド全体が暇になっており、床や壁はとても綺麗な状態が保たれている。
尚、暇なのは冒険者ギルドくらいなもんで、外の食堂や宿なんかは賑わっている。
コロラドも従業員を増やそうか考えているとこの前話していた。
「景気は上向き、冒険者も忙しい。暇なのは冒険者ギルドだけってのもなー」
誰に言うともなくぼやいてみた。
まあ、冒険者がいなくなる訳じゃないから、今回の暇な状況は一過性だろう。
自動車の電気化に伴う、内燃機関部品メーカーみたいに、この先どんどんなくなるというのとは違う。
状況が変わるのを待とうじゃないか。
※作者の独り言
コロナウイルスの影響で(ということにしてかもしれませんけど)仕事がかなり暇になってきました。
新規立ち上げ関連も、作業者が余っているので、イベント品の検査や、工程能力調査の面倒な測定と、測定したデータの打ち込み作業を手伝ってもらっているので、こちらも仕事が定時に終わるようになりました。
そのせいで、負の感情が無くなり、小説のネタが出てこない。
嫉妬マスクかよ。
小さい会社は潰れるところ多そうだよねー。
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