第144話 用語解説23

品質管理部なら知っていて当然な単語を解説




・ベアリング


 軸受けのこと。

 軸方向のラジアル荷重と径方向のアキシアル荷重を受ける。

 指で回すとくるくる回って面白い。

 ベアリングは身の回りに多く使用されており、回転する部品にはほぼ間違いなくついている。

 でも、ベアリングの思い出というと、前橋市にあるベアリングメーカーの工場付近の踏切の事故が出てくる。

 それくらい衝撃的でした。

 綴りはクマと一緒なのって紛らわしいよね。

 ベアリングス銀行も全く関係ない。

 ニックリーソンまだ生きていたのね。



・豆腐工場


 体に臭いが染みつく。

 臭いが合わないので、設備の搬入を手伝ったときは頭痛に悩まされました。

 設備はみんなステンレスで作っているから、ピカピカして綺麗でした。

 やっぱりステンレスの外観っていいよね。

 エンドユーザーからのクレームが面倒なので、ヘアライン仕上げにしちゃうことが多いけど、僕は断然BAがいいと思います。

 保護シールをはがすときの感動はすごいよね。

 アルミの板も保護シールついているけど、ステンレスには敵わないんだよな。

 個人の感想だけど。

 豆腐工場の解説じゃなくなっていた。



・撚糸


 糸を撚る作業。

 機械がかっこいい。

 工場見学するとわくわくする。

 残念ながら、自分の読んだ異世界小説だと、繭から糸を作る工程の描写はあるのだが、撚糸については触れられていないものしかなかった。

 どうやって糸を撚っているのでしょうかね?

 近所の撚糸工場が何度も火災を起こすのですが、安全管理が気になるところ。

 小さい工場が多いから、たばこを吸いながら作業しているのかな?



・初期流動の解除


 ルールはあるが特別管理が面倒になったら解除するのが現実。

 初期流動解除までは全数ダブルチェックというルールだったが、ダブルチェックするひとがいなくなった途端に解除されたことも。

 だったら最初からやらなければいいのに。

 それは口が裂けても言えない。

 客先に提出する資料は、素晴らしいエビデンスを添付して、工程内不良ですら発生していないとなっている。

 そんな工程でなんで不具合が何度もでるんでしょうかね。

 リアルに、EOPまで初期流動が解除されなかった製品を知っていますが、そもそも、金型が本型できずに試作でつないでいたという涙の結晶。

 今でもその製品を見かけることがありますが、涙がとまりません。



・鉄メッキ


 鉄でメッキをすること。

 鉄をメッキするわけじゃない。

 鉄もメッキできるけど。

 そもそも鉄器が一般的じゃない異世界において、鉄をメッキするっていうのはどうなんだろうかとも思いますが。

 現実世界でもあまり認知されていない。

 昔鉄メッキを売り込む仕事をしていましたが、お客さんの評判は今一でしたね。

 メッキメーカーから個人的に受けた歩合のアルバイトだったけど、成果はゼロでした。



・パチンコ


 納期が兎に角ない。

 化粧品、半導体、パチンコ関連の納期の無さは異常。

 自動車業界にいると、二度と戻る気がしない。

 試作と量産の線引きがあいまいなのは勘弁してほしいですね。

 経営者も懲りたらしく、二度と手を出さなかったです。

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