後書き

after story

「さてとじゃあ行きますかね。紅葉。」

「はい。ご一緒させていただきます。」

「そんな方苦しくなくていいの。」

そう車に乗ると琴乃は音楽をかけた。

「えっと嫌いじゃなかったっけ。」

「うん、嫌いだったけど昔誰かさんが教えてくれたから、ね。」

「あ、手紙持ってきた。」

「そんな私が忘れる訳……。戻っていいかな。」

「いいんじゃない。多分あいつらわらってるだろうよ。」

「まあ、幸せになってくれればいいから。」

そして墓地についた。…やっぱり悲しそうだった。

「本当にごめんなさい。心から謝ります。」

「……あ、うん。」

ねえ香子、愁色々あったけど今幸せだよ。こんな私の為にありがとう。そしてどこにいるのかわからないけど幸せになって下さい。私との約束守ってね。

と書いてある手紙を燃やした。

幸せになっているよ。

貴方に見えるのね。面影か何かが。

「え、なになに僕にも出番欲しいだって、ついでにお姉ちゃんだけずるい。幽霊だからって。」

「僕がキーパーソンなのに、これだけって酷くない。」

「いやこれが普通だから。あー世界観ぶち壊しだね。じゃあ挨拶しますか。」

「また会いましょう。今度は違う小説で。」

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ヒーロー 楓 紅葉 @sperk

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