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私は、久しぶりに夕ご飯を二人分作った。

「さてと、食べましょうか。」

「ねえ美味しいよ。病院食とは比べられないよ。」

「煽ててるつもりかしら。嬉しいけど。」

「ねえ本当にいいの。住むところと、食事用意してくれて。」

「えっと私が良いって言ってるから気にしないで。さてとまたやりましょうか。」

「また、負けたいのかな。」

「もういいや能力使って勝ってやる。」

「それは止めてください。」無双されるから。

といつもは、一人で静かに食べていた夕食が、会話ができて嬉しかった。

「…またやるの。眠くならないの」

「うん私が勝つまで。残念ながら夜行性なの。だからまだまだだね。」

「なあ何回負けたいのかな。少なくとも二十回ぐらいだからもう諦めようよ。病院生活で規則正しい生活だったから眠いよ。明日休む。」

「駄目私が勝つまで何度でも。それに私の生きる希望ひかりだから学校に行って。」

しかし僕は考えてしまった。僕は未来がない故に学校に行っても意味がないと思ってしまった。

そのあとも何戦かはしたが、琴乃さんが勝つことはなかった。

結局は琴乃さんの寝落ちで終わった。しかし琴乃さんの寝言が可愛いかった。夢では、僕に勝ってたような事を言っていた。

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