本屋の出来事

「…無理しなくていいよ。」そう労いの言葉を言った。内心早く帰りたかったから。

「でも一緒にいたいから。」そんな嬉しい言葉が飛んでくるが素直に受け止められない。

「ねえ知ってるよね。私、心が読める化物だって言う事。だから関わらない方がいいよ。お互いに。」

「残念ながらその忠告は取れないな、だって、あまり学校行ってないからクラスのやつ誰だてなっているから。」笑いながらそう言う。

「しかし物好きだね。こんな化物と関わるなんて。どうさっきの事取り消したら。」皮肉を込めて言った。

黙りと本を読んでいた。え、都合が悪いと逃げるの。でもね能力の前では無力。

「…は。」突然と自分が恥ずかしくなった。

「どうしたの琴乃さん。」

「だってね…だからねいくら気になっているからって関わらないからね。」

「いや、なんか勘違いしてると思うけど本の新作が気になるだけだけど。」

私とした事が完全にはめられた。

「……すいません。」と謝罪をした。悔しさと後悔で。

「じゃあさ。どこかで話そうよ。知りたい事たくさんあるから。」

私は仕方なく頷いた。あの時、しくじってなければそんな事にならなかったのに。

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