第2話~冴えないリーマンとイラストレーターの妹+ギャル系な従妹~

翌朝よくあさ昨日きのうよるのことをした

亜須奈あいつがいなきゃはずかしめをけるとこだったし感謝かんしゃしかない」とベッドの中でつぶやいた


目覚めざまし時計どけいはAM6:00。

ベッドからきてパジャマのまま台所だいどころ


ねむこすりながらガスコンロにフライパンを置く


そこにあぶらいてコンロのとなりにあるちいさな冷蔵庫れいぞうこからあるたまご1つとベーコンをり出す


ベーコンは1枚を半分はんぶんりフライパンへれたら片面かためんづつき卵を割入わりい胡椒こしょう少々しょうしょう、ふり入れてからふたをしてしばらくった


フライパンのふたけて目玉焼めだまやきとベーコン焼きが完成かんせいめてさらけた


白米はくまい昨日きのうの夜に炊飯器すいはんきで朝6時にけるようセットしてあったので炊きたてホヤホヤの白米を茶碗ちゃわんに盛り冷蔵庫から用意よういしていたおかず入りの弁当箱べんとうばこめて完成かんせいさせたら弁当用べんとうようぬのつつみカバンへしまい部屋へやつくえはしもの一緒いっしょにテレビをながらべた


わると時刻じこくは7時15分。


台所だいどころのシンクに皿と箸とコップを置き用意してあるスーツを着てメガネを掛け部屋の電気でんきしてカバンを玄関げんかんへと向かうと時刻は7時30分。くついてうちを出た


一方いっぽう亜須奈あすなほうおなじく6時にベッドからきて台所へあさごはんのパンをトースターで焼き皿に盛って部屋の机で食べてからお皿をシンクに置き衣服いふくを脱いで下着姿したぎすがたになり用意よういしたレディーススーツにつつちいさなドレッサーで化粧けしょうをした。時刻じこくは7時30分。


化粧が終わるといそいでカバンを持ち部屋を出るとかいにすんんでいる露利つゆりとばったりったので「おはよう。昨日きのうのことはだれにもわないから大丈夫だいじょうぶ」と

オレは「そうしてくれるとたすかる…。えきまで一緒にこう」とった


亜須奈あすなは「うん。」と一言ひとことだけれたかおをしてあるき出した


俺も彼女かのじょあと


みち途中とちゅう彼女かのじょ見失みうしない1人で駅に向かっているとすうメートルさき見慣みなれた茶髪ちゃぱつでボブカットの美少女びしょうじょあるいていた


実家じっかは同じ地域ちいきの数メートル先にあり最寄もより駅も同じだが実家から会社かいしゃかよわないのには理由わけがある…


その理由わけの1つがまえにいるじついもうと"鈍蔵なまくら 華蕾つぼみ"である


彼女かのじょは"重度じゅうど"で露利つゆり溺愛できあいしているが人見知ひとみしりでオレおさなじみと従妹いとこ担当たんとう編集へんしゅうさんとしかはなさないほど


そんないもうとにはおおきめの茶色ちゃいろ封筒ふうとうかかえられていてオレはそれを彼女かのじょちかづきよこならちいさなかたかるたたいた


「よう!華蕾つぼみ、おはよう。その封筒、ラノベの挿絵さしえ原稿げんこうか?」とくと彼女かのじょはコクっと小さくうなずき「そう。いまから徳森とくもり出版しゅっぱんさんにってくの」とひかえめなこえしゃべった


「そうか!じゃ、今から一緒に行こう」と言うと「亜須奈あすなさんは…?一緒じゃないの?」と言うとオレは「一緒に行く予定よていだったんだけどれてさきはしってっちゃったてさ…」と言う


華蕾が「わかった。じゃ、一緒に行く」と小さくニコッと笑った


しばらく歩くと駅に着いたが駅の改札かいさつには見慣みなれた金髪きんぱつツインテールの制服せいふくを着たギャル系の美少女びしょうじょ


華蕾つぼみ彼女かのじょちかづき「桃花ももかちゃん?今から学校がっこう?」と聞く

彼女が「おはよう、華蕾つぼみちゃん。うん、病院びょういんに行ってたから今からなの」と言ったのと同時どうじとなり露利つゆり姿すがた確認かくにんするとみみあかくして「あれ?露利つゆり一緒いっしょだったんだ…」と言って先に行ってしまった


華蕾つぼみは「桃花ももかちゃん、体調たいちょうわるいの?」と言うと「なんだろうな?」とだけ言ってみた

俺たちはホームまで


そして会社のある駅に行く快速かいそく電車でんしゃ車内しゃないでは一言ひとことしゃべることなく、いくつか駅を通り過ぎてようやくとびらひらくと最寄り駅だった


降りた俺らはしばらく数メートル歩いて高層こうそうビルがならみち信号しんごうわたり目の前にあるガラスりの巨大きょだい建物たてものが""である


ビルの正面しょうめん玄関げんかんから入り華蕾つぼみに「オレはこっちだから」とげヒラヒラさせてわかれた


左側ひだりがわみちくとエレベーターのまえでボタンをしてるのをった


華蕾つぼみ受付うけつ女性じょせいに「あの、今日きょう10時から編集へんしゅうさんとわせれてる華蔵はなくら つぼみです、担当たんとう編集へんしゅう水本みずもと 花梨かりんさんにつないでください」と言う


女性は「うけたまわっております、おつなぎます」と受付台うけつけだいうえにあるしろ電話でんわ受話器じゅわきってピッピッピと編集室へんしゅうしつつながる内線ないせんした


しばらくして受付の女性が華蕾つぼみに「今から編集さんがむかえにますので右側みぎがわにあります椅子いす腰掛こしかけておちください」とやわらかい表情ひょうじょうった


華蕾つぼみは「ありがとうございます。」と受付の女性に言いあたまげてから右側にある椅子へ向かって歩き椅子に座った


俺はというと上のかいに行くエレベーターが来て扉が開くとだれもいないエレベーターに営業部えいぎょうぶのある25階へとがってった

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