13 ボホール島のカルメン
セブ島の空港は本島にちょこんと張りつくマクタン島にあり、いわゆるセブのリゾートはセブ島ではなくマクタン島に集中している。それは、小さな範囲でなければ安全を担保しきれない事情によるという。
マクタン島からセブ島へは橋で渡り、ラプ・ラプ像を眺め、ペットボトルや携帯食料を調達、ついでにペンキのスプレーやスティーブお奨めダクトテープ、などなど……見たことの無い商品が揃うセブ島のショッピングセンターは出遅れの原因、迅速に動いたつもりでもボホール島行きの桟橋に着いたのは、すでに1時前となってしまった。
小さな待合室にのんびり三々と集まる乗船客、全指定席らしいが果たして全員が乗り切れるのだろうか、荷物を抱えた立ち待客がちらほら。我々も社長のおかげで大荷物だ。
南方は政情不安と聞いた通り、島に渡るセキュリティーチェックは厳しい。我々も怪しげな連中がいないか確かめる……OK。渡し舟を想像していたが、いかにも高速船らしい近代艇が接岸している。
*****
船内の賑やかさに反し沈黙のスティーブ。拳銃を置いてきたこと、対岸の見えない海、彼は泳げないそうで2時間弱の船旅とは辛そうだ。
彼の浮かぬ顔はもう1つ、島の数だけ海峡のあるフィリピンで船の衝突事故が多いのは当然の成り行き。沈没すれば船体さえ見つけてもらえず水底からのお出ましもあるという。
この海域の周辺といえば日本海軍が崩壊に至ったレイテ海も近く、かつて存在したスールー王国の海賊やマクタン島で戦没したマゼランとか、曰くは多々。日本軍については島ごとに地域ごとに、恨まれているか感謝されているのか、行ってみなければ分からないとのこと。日本でもそうだが自分と違う地域の人の感情などは気にしていないようだ。
荷物番は社長に任せ、手すりにつかまり揺れる階段、外のデッキに出てみる。ワオ! キュロット姿の紀美、潮風が髪をなびかせリゾート巡りのお姉さん、なにより海の青さ、エメラルドとターコイズが刻々とせめぎ合い、その捉えようのない輝きが俗世の忘却を誘っている。
「私、水着持ってくれば良かった」と、独り言を流す紀美。
「オレがヤシの実で作ってあげるよ、下は……腰ミノ?」
脳裏に浮かぶは紀美のハワイアンダンス……おヘソ丸見えの腰振り求愛ダンス……激しいリズム、オレは火のついた棍棒をジャグリング、空高く、危ねーっ、
「ウッ!」強烈な腹打ちが響いた。
*****
タグビラランの港に並ぶリゾートうってつけのカラフルな移動手段、
「あの屋根付きのサイドカーみたいなヤツで行きましょうよ、2人ずつ乗れそうだし」
「トライシクル、マニラ、ダメ。ココ、イイ」と、スティーブ。
「板張りのシートじゃ痛くなって尻が持たないぢ」と、社長が深刻な申告をし、スティーブがタクシーの交渉を始めた。
タグビラランは島最大の市街地。隣接する対岸はデブ猫の尻尾に当たるバングラオ島でダイビングの世界的人気スポットだという。先の地震の被害は想像していたより甚大で崩れた建物や道路の陥没が目に痛い。
走り出して数分も掛からず町を抜けた。見過ごしそうな道端に記念碑、我らがホーンテッドの館主「レガスピー」の像。統治の手始めにボホールの領主と血盟を結ぶ場面、その集団像。これは貴重な資料になるとその顔を記念撮影、ポーズを取って紀美がフェイスブックで送信。
バングラオ島が視界から外れると海岸線のドライブコース「ビーチなら北西面のセブ島側がビューティフル」と運転手がガイドするが、我々は南側でも充分満喫できる。
スティーブにしてみれば、崩れた教会を横目に通り過ぎるわけにもいかず、気が咎めるようでタクシーを止めて祈りたいという。外に仮設されたマリア様に手を合わせ、不純な首謀代表の社長がコインボックスに4人分、4千ペソを入れた。
皮肉な話だがその千ペソ紙幣の肖像は、太平洋戦争中に日本軍に逮捕され処刑された女性闘士だという。安全祈願と許しを期待し先に進もう。
マングローブが大きな林になるにつれ海岸線から離れだし、島の周回道路の用途が観光目的でないことを知らされる。それでも時折り顔を出す民家や店がなんとも云えない南国感、紫外線に負け乾いた看板、それにマッチする植物たちのツヤ、どことなくノスタルジーな雰囲気を魅せている。
両側の樹林が切れると構造を主張する白い鉄橋、無粋だが、こんな橋なら地震に負けず生き残れるわけだ。ロボック川という観光リバーを渡り、左折し川沿いを進む。
緑の川面に竹屋根の舟が行き交っている。屋形船より大きな双胴船、よく見れば渡したスノコで2隻をつないでいる。
「あれは何か?」と訊ねれば、
「船上レストランのバイキング。ボホールならばジャングルクルーズ、エンジョイ。食事のあとは土産物桟橋、名産品あるよ、行くか?」と。
「ノーサンキュー」と、社長が応えた。
それでも紀美は「名産品て、何、何?」
「チョコレートヒルの形をしたビッグなチョコレート、グッテースト」
さらに「太い川幅は滝で行き止まり、そこから上は渓流。グッドな吊り橋もある」とのこと、いよいよタクシーは山道に入った。
ここまでも、ここから先も決してご機嫌なドライブをしているわけではない。乗車定員一杯のキツさを我慢している。助手席に座るスティーブはいいが、社長とオレに挟まれた紀美は身動きとれずで可哀想。加えて地割れで寸断された箇所は瓦礫と砂利の仮設の迂回路、脇見は即転落の危険さを感じる。
非力なエンジンで挑むひたすらな登り路、オレと紀美は日本から来たキャリーケースそのままで、それにゴルフバッグ2つが合わさりタクシーのトランクは開放縛り。
尾行者に他意の無さをアピールするにはいいが、落下せずに荷物は無事か要注意、人車一体の試練が続く。
「ところで、この島にゴルフ場はあるんですか?」紀美の頭越し、社長に訊く。
「ないです」社長が紀美の頭越しに返事した。
「ライステラ」と、スティーブが右を指す。
棚田……のことだ。ヤシの木を取っ払えば、まるで日本。ノスタルジーをはるかに遡る原郷風景、水田やなだらかな起伏が続き
「この雰囲気、あの奈良の、現場に行く道にそっくり」と、紀美。
「そんな感じ」
「ありがとうございます、これを見せたくてこの島に来てもらったんです」
そういう社長には無言で対応。
定かではないが原初の日本人は南から海を渡ってきた海洋民族と北からのマンモスハンター、異端のDNAを含めミックス度はフィリピン人より高いと思われ、主食の水耕米はどう考えても南から、右手の『米の博物館』の看板にイラストされた臼や杵の形は日本と似ていて、
あっと、パラパラと饅頭の小山が出現しだした。道を跨ぐゲート、そこにチョコレートヒルズと書かれている。
洒落たロッジや凝ったつくりのレストラン、バイクやバギーのレンタル屋、幹線道路を右に折れ入場料を取られ、その先のS字路をクルクル登り詰めれば、現着。
「失敗したかな、もっと良く調べれば、いい部屋を押さえられたかもな」と、社長。
双子山の片方の上半分を削り取ったような台地、駐車場に車が多数、赤屋根の土産物屋が軒を連ね、それと見分けの付かないコチャコチャとした連棟が本日のホテル。
とりあえず、そのエントランスへ入る。フロントで荷物を預かってもらい、
「この辺りで見晴らしの効く場所は?」と訊ねる社長、フロントマンが、
「ゼァ、オブザバリ」と応えた。
*****
展望台というのはホテルの台地と地続きの山のことだった。
「これは都合がいい」と皆で歩き出せば色使いと岩肌の怪しい人工的な岩のゲート、2つのルートを選べる。片やスロープ、一方は214段と記された階段。尾根を真っすぐ階段で縦走し制覇できる山とは珍しい、それは大した高さではないということだが、計算すれば、
「マンションの 15階相当、パサイのコンドミ以上」と知らしめてあげた。
スロープのコースは「ルルドの泉」を再現したマリア様に会えるというが、一日2度はどうなのよと思われ、どう見ても階段が近道に見える、決定。
先を行くスティーブと紀美、ほぼ追従、本日は社長が出遅れ、途中に幾つもある円形テラス、陣取ったおばちゃんが飲み物を特別価格で販売している、なるほど……どこまでも続く上への段々、人生は冗談の連続だと思えてくる、ハァ。
息を切らして登り切れば、ここは天国、気ままに吹き抜ける
紀美がフェイスブックに載せるからと、空中浮遊や自分の手でチョコ山を持ち上げる誤認写真を撮らせだす。つられたように老若東西の観光客が懸命に構図を決めだした。
この展望台を建設してくれた人に、まずは感謝。今、立っているデッキの高さが 70メートルくらいというから、この周辺の小山たちは30〜50メートル、綺麗に揃っている。英語の案内板にチョコ山生成の解説、皆んなで真剣に読破、オレには読めないが。
デッキの外れに地山の天端があるので下りてみる。塔婆のような白い立ち杭、「May Peace Prevail Earth」と書いてある。ここは平和だが、今でもフィリピン国内では紛争が続いている。
かつてはアメリカ軍のボホール奪還作戦、ボホール島へは東のレイテ島側から上陸、日本軍との戦闘が始まるが圧倒する米軍、補給が途絶え物資に事欠く日本軍は山地に敗走を続けながらも戦った、という。その山地とは、ここ……あまりに景色と似つかわない。
南方戦線であればどこでも当てはまる理不尽さ、当事者に想いを馳せ、展望台に戻ろう……
「ターゲットはあの辺りで、ここから5キロ、往復を考えると急ぎ足でもジャングルだから4時間、途中で迷うかも知れないからな」
「社長のこと、信用していいんですか」と、紀美。
再度、測定し直す社長。スマホのコンパスで地図の向きを合わせ、
「正確だよ、僕が今まで適当なこと言ったことあるか」と。
「……」呆れている紀美。
「さすがに今日は無理ですね、場所の特定もありますし」と、オレは助言する。
背伸びをして地図を覗き込んでいた紀美、
「道端にあったレンタル屋さんでバギーを借りて、行ってみたらどうです」
「それだったら、行けるな」
体を素早く回転させ動き出そうとする社長、止めるオレ、
「ダメですって、バギーもいいですけど、まず、ここで作戦を練りましょうよ」
じっくり眺めてみる。だがしかし、サッカー場にお子様向けの山がまばらにある訳ではない。チョコ山の周りは草原ではなく熱帯ジャングルだ。
スケールも大きい。その現実にタメ息が漏れそうなんだが、それでも、紀美の言うレンタルバギーに乗りたいようで、
「バギーだったら直線で迷わず進めるな」
それは……まずいでしょ、オレとしては至極まっとうな道を選びたい、
「距離的には近いですけど、密林の踏破を考えたら突っ切るのは困難ですよ。来たときの幹線道をもう少し行って、ここ?」
「カーメン」と、スティーブ。
「カルメンの交差点を左折して、ちゃんとした道が続いているから、そこから南西へ入った方がいんじゃないですかね、1キロくらいの徒歩ですよ」
「そうしましょう」と、あっさり社長が返事した。
「何か目印とか、ここから見えないかなー」
紀美が紀美らしい建設的な意見を述べたが、目のいいスティーブがいくら見ても樹林が邪魔して道さえ見えない……
*****
民泊と呼んだ方が適切だろう、迷路のような増設、渡り廊下を歩かされ4人部屋、部屋番号を確認するまでもなく4人部屋だ。荷物もほどかずダイニングに向かう。
部屋にシャワーが無いので、上がった人はダイニングで待ち合わせということにした。夕日方向の席を確保し「どうせ迷うから」と社長が適当にオーダー、といってもさほど選択余地のない地場の海鮮料理で、選べるビールはサンミゲルだけ。
早くも飲み始めているが今のところ2人、スティーブは部屋に携帯電話を取りに戻り、紀美のシャワーはまだのようで、他の席もまだ、まばら。穏やかな夕暮れを楽しんでみる。
「日本と違って
「それは違うな、まだ時間が早いだけだよ、時差かな」と、社長。
「北国の方が経度間の距離が短いから、早いんじゃないですか」
「それは関係ないな。同じ経度だと赤道の方が長いけど、回転スピードが速いだけだよ」
「そうですかね」
「そうじゃなきゃ、地球がヒネれちゃうじゃないか」
「……そうか、でも社長はヒネリ、好きですよね」
「僕が好きなのはネリのあるオクラですよ。日本で買える季節外れのオクラはフィリピン産なんだよ」
運ばれてきた料理と共に、先に現れたのはトートバッグを抱えた紀美、貴重品とパソコンが入っているという。ロビーと区切りのつかないダイニング、このフロアでは遅いがWi-Fiが使える。
「スティーブさんは、そのすぐ裏で電話してますよ」と、紀美が言うので振り返れば、観葉植物の衝立ての反対側、すぐそこに居た。料理も並び始めた。
「何ですか、これ?」
「キニラウといって、フィリピンのマリネだな。レモンでシメてるから酸っぱいよ」
「そうなんすか」と気にせずフォークを刺す切り身魚、パクッと一口、噛み締めれば震えが・止まらない。こんなはずはない、オレは小さい頃から酢の物が大好きだった、のに。
「私は全然いけます」と紀美。イケてる、って共感できないこの切なさ、初めての感情だ。
オクラ入りのシニガンというスープやラプラプというクエに似た魚、電話を終えたスティーブが揃った所で、まずは乾杯。
太陽は山のコブ線に隠れ、夕げに並ぶ海鮮料理、スティーブが、
「チョコレートヒルズはフィリピンでも一番二番を競う人気の観光地、来れてよかった、家族も喜んでる。サンキューサー、ヒロ」と。
「それならもう一つは、どこだ?」と訊けば「タガイタイ」なのだそうだ。
顔を見合わせる社長と紀美。社長の下の名前はヒロ・なんとかだ。
*****
元々早寝だというスティーブは昨夜の道具集めで睡眠不足、ということで早々に部屋に消えていった。社長が言うには、体格に比べ小食らしい。
ソーダ色、オレンジを刺した縦長のグラス、ストローに口をつける紀美。我々はそのまま居座りダイニングを会議室に第2ラウンド。
できるだけここに陣取れば泊まり客の顔ぶれが把握でき怪しい系の人もチェックできる。それっぽい南国風のBGM、見渡すまでもなく着席率は低く追っ手らしき人影もなく、秘話なひと時が流れる。
社長が食い足りてないオレのために「ルンピアンシャンハイ」という舌の噛みそうなオーダーをしてくれた。
気の利いたワインが無いようで、4本目のビールを頼んだ社長、
「レガスピーの館に、ショップでお金取れそうな何か入れたいなー、現代的でもいいよ」と。
出てきたのはフィリピン風春巻き、盛りつけ方が人の指のようで、思いついた、
「ネールサロンかと思って覗いて見たら、爪を剝いでる拷問お姉さん。よく見たら客はイスと占い台に縛り付けられている、っていうのはどうですか」
「やだー、そんなの、そんなお店絶対行きたく無い。そんなこと言うとピシパシしますよ」と、紀美が春巻きを口にする。
オレの猫舌は多分まだダメだ、恨むぜ竹浪。
「仕方ないでしょ、仕事なんだから。でもピシパシはいいぞ、SMショップか、どうだろ、ホーンテッドにマッチするかな」と、社長。
「超ハイヒール、紐のハイレグ、網タイ、女性の怖さというイメージは伝統的にあるから、それを利用しない手はないすよね」
「2人ともね、すぐそっちの方向にいきますけど、ギリ#MeToo手前ですよ」
それこそ現代における最恐の言葉、男子危うきに近寄らず。戦慄に背筋を伸ばす社長とオレ、許しを授ける紀美、
「話を戻して、レガスピーのあり方なんだけど、執事を要所要所に配置するところまではいいですよね。館で処刑された昔の招待客の怨念だと思うんですけど、その怨霊さん達がゲストに、もう来るなと注意を与えているのか、自分と同じ境遇に合わせたがっているのか、それによって方向が違ってきますよね」
「んー、霊魂はゲストを仲間に引きずり込みたい、ということにしようよ。それとね、僕が思う執事はヒント提供係りに近くて、主役は当たり前だけど、ゲスト。探し物をしなければいけないんだけど、待ち受ける拷問や仕掛けから命からがら逃げ回る、だから、館に染み付いた怨念をどう表現するか、というところが大事で、不幸にも道に迷って脱出できなかった人もいて、その例として人形を使って魅せる、という感じだな」
なんだ、なんだ、真面目な長っ話をしなければいけない展開か。
「私たちの送った企画書、だいたい満たされてません?」と、ご不満な紀美。
「君達、まだまだだな、ヒネリが足りないな。特に、脱出の場面とその仕方。僕自身、脱出というのを人生のテーマにしているからね」
紀美達、と言う方は、オレを紀美より下にみているのか、何が怨念、怨霊だ、脱出してやろうじゃないか、
「怨霊が飛び交う館、って言っても、ボクは神とか霊魂を全然信じてませんよ」
「お前なー、神様が居る居ないてーのは、どうでもいいんだよ、なんか仕事に不満あんの」
「ち、違うんです、ボクが言いたいのは、どんな優秀な科学者でも幽霊は怖いんじゃないかなーと思いまして。なんでかって言うと、似非科学とバカにしようと実際に信じられないようなワケのわからない現象は頻発してて、異世界ワープとか転生って分かります? 人間が入れ替わっちゃうとか、本当にあるんですよ。この世がホログラムであれば有り得るんですけど、これからは量子の時代ですから」
「篤……ここいら辺に猟師は居ないと思うぞ。もう寝るかあ〜」と、アクビして「明日早いし、今日は軽めにして」
「社長も、今度、変なこと言い出したら、サオリンに言いつけちゃいますよ」
誰だ? サオリンって……愛人かお嬢さんか……指輪はしてないし、いずれにしろ、馴れ馴れしくしているが社長と紀美との間に関係は無いということだろう。
だけど、オレだけ天涯孤独なのだろうか、霊魂でさえ仲間を恋しがっているというのに。
なかなか片付けに来ないテーブルに並ぶビン達、明日の朝は早起きしよう、2段ベッドから下りてくる紀美にビンたちを見られないよう気をつけなければ……
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