09 避暑地の遊園地

 生きている実感はマニラの朝。これでもかと大勢の客を乗せたジープニー、すり抜けるバイク、絶え間ないクラクション、渋滞の隙間を売り子がねり歩き、その活気ある雑踏、躍動する日常は今の日本と比べものにならない、などと甘えてはいけない。


 こんな街で、もし捨てられでもしたら生き抜く自身は……何かスキル、大人としての片鱗を見せなければ……


 ガクンと車がボトムし社長が振り向く「あとは造形だな、音づくりと照明と、センサーの数もカウントしないと」

 オレは本当は電気技師、ここはチャンスだ、積算以上にうならせてやる。


「社長、ボク、照明の方、少し勉強を始めたから任せてください」

「おっ、いいねー篤、熱いねー、これから行くところは、まず再生工場。いらなくなった照明器具が転がってるから、それも見てもらうかな」


「社長、竹浪くんて意外といろんなアイデア持ってるんですよ」と、紀美ちゃんナイス。でも、意外は失礼。


 高速道路の下、幹線道路から路地にそれ、舗装されているものの、さらにガタピシ加減はひどくなる。渋滞を避け生々しい路地を右に左に……モルタルのはげ落ちた門柱に寄り添うベニヤのボックス、ホーンを鳴らせば腰に拳銃の警備員が出てきて錆びた鉄扉を開けてくれた。ここがデイブのリペアー基地か。


 Gパンにノースリーブ、白き肌に日射がまぶしい紀美。対照的に残念なのは船旅を終え錆ついた物体、引き取った乗り物や……なにやら。


「一応ね、あらかた部材ごとにまとめてるんだけど、まあデイブが管理してるし、こんなもんかな。そうだなー、お化け屋敷の材料か……濡れない場所を作っとかないとな」


 のんびりと休日を過ごし、自身に再度の磨きをかけてくれる日々を待つ遊園機種たち、ひときわ目立つ大きな円筒、2階建バスほどの直径。

「これが、カンボジアに行く観覧車の中心軸ですか」と、紀美。


 社長に自分のスマホを渡し、筒の中、青空の見えるアングルでピースサイン。いい写真だ。オレも、と、横に並ぼうとしたが拒・絶。


「フェイスブックにアップする写真に、一緒に写ってたらまずいでしょ」と。

「フェイスブック、やってるの?」

 この時代からの先は、インスタ映えへ移行するはずだ。


「まだ、使い方よく分かんないけど『いいね』もらうと、嬉しいじゃない」

「プライバシー設定してるの?」

「もちろん。常―識」


 いいね、と楽しまれた遊園機種、元の活躍を考えれば切なさを感じるものの、やはり外は暑い、日陰を求めて工場内に入る。


 カンカンと音が響き雑然さは免れていないが、あるある多種多様、巨大なバナナやチンチン電車、ニセ物のヤシの木、宇宙船、揮発な匂い……強盗団のようなフェイスマスクとゴーグルの若者たちがエアースプレーを吹いている。彼らがアーチストか、それを見つめる社長、ウンウンと満足そう。


「アッ、これこれ、これ社長、私が探してたアスワング! 翼竜さん。これホーンテッドで使うから絶対に抑えておいて下さいね」

「そうなんだ、紀美はやっぱ探し物上手だな、デイブに言っとくよ。篤は、なんか欲しいもの有ったか?」


 まいった、オレの好きなトリケラトプスはいたけど、演出照明の灯具はよく分からんです、ハイ。


 喉が渇いたのでフィリピンで一番というファーストフード店、蜜蜂ジョリビーでコーラのLサイズを購入、目的地は南へあと80キロ、一眠り。


*****


 左肩に重さを感じ、気づけば紀美の頭、はね除ける気はさらさら無く……なんだろう、この幸福感。高速道路を降りたのか、山道はカーブの連続、でも舗装はしっかりしている。なんと、社長が運転していてバックミラーで目と目が合ってしまった。


「タガイタイはね、フィリピンの都会人だけじゃなくて海外的にもメジャーな観光地なんだぞ」


ゆっくり頭を退けた紀美「社長ー、私達ってメジャーじゃなくて、やっぱり隙間産業っていうヤツなんですか〜ぁ」と、アクビ。


 なぜ、そんなことを気にする、ダイバーシティはともかく特殊や異端であることは多少は褒められるべき要素だ。起き抜けにボケているのか肩枕について謝りもせず、それはそれで嬉しいい事態。


「うん、たまには僕も中古の機種ばかりじゃなくて、サラのヤツをやってみたい、って思うけどね」

「男の人の感覚って〜……やっぱりそういうものですか」と、紀美。

 何か2人の話、筋がズレてる気がする。


「なんせ僕は、フロンティア精神だからね。行きたくはないけど火星への片道切符とか、ロマン感じるなー」


 それにはオレも興味あり「20万人くらいの応募だって云うじゃないですか。いくら何でも、片道というのは余程ストイックな人なんだろうけど、あとの人生……」

 オレの人生、どう考えればいいんだ。


「どうした?」

「あ、いや……あれ、なんすか?」


 パイナップル、ドリアン、バナナ、見たことのない色とりどりのフルーツ、屋台が軒を並べ「マンゴスチンは美容にいい」とか社長が言ったもので、それを聞き逃さない紀美の為に小休止。値切りの交渉役はスティーブ。


 その場でお店の人に切ってもらい、竹ベラつついて立ち食いの紀美、

「マンゴスチンって、果物の女王なんですよねー」


「マンゴスチンは車に持ち込むと赤いのが着いちゃってさ、取れなくなるから、外で食べるのがいんだよ。これは日本だと冷凍モノしかなくて、生で味わえるのはここならではの贅沢ってもんだけど、本当は冷やせばもっといんだけどな」


 そういう社長は、スティーブと分け合ったフサフサのランブータンを枝ごと持ち、果汁がポロシャツに付かぬよう前かがみ、瑞々しいとしゃぶって、種をペッペッとそこらに吐き出し、ズッと果汁を吸い込みきれず、垂れそう・


「社長! た・ール湖は……十和田湖より大きいって云ってもスケール感が分かんないんですけど、どんくらいなんですか?」


 ハンカチで口を押さえ、唾を飲み込んだ社長、一呼吸置き、

「これがまた珍しいカルデラ湖で、海と繋がってるくらい低くて、ほぼ海抜と同じくらいなんだよ。水面にスカイツリーを建てても、まだタガイタイまで届かないってことだ」


 オレは広さを訊きたがったが、まあいい。社長が口惜しそうに残ったランブータンをゴミ箱に捨て、皆を集めベンツへと誘導する。


 走り出せば、同じ様な即売フルーツ店や陶芸の土産物屋、大型彫像を誇らしげにみせる木工店、つづらに現れるその感覚は日本の観光地と同じだ。それをカメラに収める紀美、

「これなら、ホーンテッドの調度品は現地調達でいけますね」


「そうゆうこと。だけど土日はこの道、混んじゃってどうしようもないんだよ、遊園地の駐車場も狭くてね」


 山の遊園地が近づいてきたようだ。


*****


 観覧車がそびえ一目瞭然ここは頂上、外輪の薄い部分のようで道路に面した遊園地は、またしても細長い。テーマパークとは一線を画したノスタルジックな園内、手ぶらの社長、紀美はトートバッグを抱え、オレは重たいビジネスバッグ、すれ違うスタッフが笑顔を見せ、お辞儀をする。社長も丁寧にお辞儀を返している。


「社員教育、しっかりしてますね、南の国とは思えないスッね」


「篤、ここはウチのライバルだけど、お客様でもあるんだぞ。大概のスタッフと顔なじみだけど、パークで影響力のある人も同じ制服を着てて、お前はその人がどの人か分かんだろ。馴れ馴れしくは禁物だし失礼だ。誰だろうと、もっと、きちんと挨拶しろよ」


「ハィ……」失言だったかもしれない。そういえば、前世界の統括部長に「お前の場合、頭の中で3回まわして考えてから喋れ」と言われたことがある。プレゼンの予行演習も思ったそばから余計なことを言い放ち、失敗したような気がしてきた。


「26、7歳は社会人の決断期だ、コケないように自覚を持って、だぞ」

 説教三昧、慣れてはいるが、直感で転生を言い当てられた気にもなる。


「私の服装、こんなの、マズかったですか?」

 またもやナイスフォローな紀美、可哀想なオレを気遣ってくれたのか。

「あー、それは別に気にしなくていんじゃない」……ん? それって差別?


「何機種くらい買ってもらったんですか?」

「あれ、紀美ちゃん、ここ関わってなかったけ?」


「それは、私の入社前じゃないですか。山口さんに訊かないと」……誰?

「そうか、ここは5〜6年前か……今回、追加であと5〜6機種くらい持ち込みたかったんだけど、奈良の現場、アチラの会社に横取りされたからな」


「ホーンテッドだけは、なんとかしないと、ですね」と、紀美。

「頑張ります!」と、口添えした。


「執事さん、ここならちゃんと、オペトレやってくれそうですね」

「執事役か、こっちの人は日本人より上手いかもしれないな。君達は計画だけで帰っちゃうから、オペレーショントレーニングもはデイブに任せよう。なんか、伝えたいことがあったら、まとめといてよ」


「ハイ! アッ、懐かしい、これは、伝説のラブマシーンじゃないですか」と、挽回のチャンス到来。ラッキーにも機種名を言い当てられた。バッグからカメラを取り出し撮影。


 波打つテーブルを回転する乗り物。動き出すとカーテンのようなシートがスッポリと降りてきて、それに覆われ周りから見えなくなりカップルに人気があった。都心の遊園地にあって、いつしかオレも乗ってみたかったのに。


「竹浪くん、それ、ラブマシーンじゃなくて、ラブ・エクスプレス」と、紀美。


 社長が、通り掛かったポッポ汽車を止め、

「これに乗って行きましょう。ホーンテッドにする倉庫は端の方なんだよ」


「ここ」

「ここですか?」

「ここです」

「ここ結構、広いですね?」


 ニワトリのような会話をしている社長と紀美。ただの倉庫、ここを見ても仕方がない気がするのだが、紀美は何枚も写真を撮っている。


「たぶん床は薄いコンクリートで、簡単に掘削できるんじゃないかな」

 スニーカーで踏んでみせる社長だが、別段、何か分かったようでもない。


「屋根があって日陰でも、やっぱり中は暑いですね」と、言ってみた。

「それは仕方ないでしょ、こういう国だから」


「ここ見せるために、東京からですか……写真だけでも良かったと思うんですけど」

 微妙に文句を言う紀美。オレは紀美に耳打ちする、

「東京じゃないって、関空から来たじゃないですか。ちょっと距離、短いよ」

 お礼は、肘打ち。


「もちろん、そうじゃないですよ、ここでこの場の空気を感じて、バシッと、いい企画を書き上げてもらいたいんだよ。この暑い中、一生懸命歩き回ってここを探し当てたんですよ、決まってるじゃないですか、我々の勝利は目前なんだから」


 流し目をする紀美にバツ悪顔の社長、

「……僕に、一人で宝探しに行け、って言うんですか?」

 どう感じようと社長は五十嵐と同類だ。来た道をトボトボと戻リ始め、


 こういう場面こそ進言だ、

「場所が離れていて不便を感じますけど、逆にアプローチを利用した盛り上げ演出ができるんじゃないですか、お金が掛かりますけど、なんせ8千万円でしょ」


「オイオイ、余計なことするつもりは全くないぞ。でも、なるほどな。アプローチの演出は別枠にして、パーク側でやってもらうことにしましょ」


「思ってたより広いし、ふんだんに仕掛け持ってこれますね。私にとって初めてのホラーものだから、思いっきり楽しんじゃおうかな」


「ホラー、やっぱり来た方が良かったでしょ。食事したら観覧車に乗って火山島を空から眺めてみますか」


 始まった、そこ……やったるでー、紀美のホーンテッド企画に社長のお宝探し。でも、社長は楽でいい、社長と呼べばいいのだから、オレは未だ社長の名前を知らない。


*****


 笑顔で見送るスタッフ、ドアが閉められゴンドラが登り始めた。バランスを取るためオレと紀美が横にくっつき、向かいの御仁が解説を始める。


「この観覧車は北海道から持ってきた中古で直径は65メーター、ちょっと、ここを見てください」

 足もとの側板に何やらプレートが「乗車定員4名」と表記されている。


「日本語のままですね」と、紀美。

「そんなんで、いんすか?」


「まだ、こっちは法規があまりうるさくなくて、園内の機種の注意事項なんかほとんど日本語か韓国語なんだよ」


「駐車場、本当に狭いですね」

「道路に歩道橋を掛けて向こう側に立体駐車場を整備する予定らしくて、それでホーンテッドにあんまり予算が回ってこないんだよ、それも逆にチャンスなんだけど」


 と、首を振り逆サイド、

「ほら、見えてきましたよ、湖の真ん中に見える島が『タール・ボルケーノ・アイランド』ギネスに登録されている世界で一番低い火山ですよ」


「えっ! 低くてもギネスですか?」と、紀美。

「海抜300メートルのミニ火山なんだけど、なんでもいいから変わってるところがあれば審査してくれるみたいだね。世界最小火山を見下ろす世界最高地の観覧車、としたいんだけどな」


 知ったかぶりをすれば 2018年12月のインドネシアのクラカタウ火山は山体が吹き飛んで海抜が3分の1の100メートルくらいになったはず。


「天気悪くてよく分かんないすけど、水は透き通っているんですか」

「晴れてる日なんか真っ青ですよ。深いですよー、タール湖は。海だったのが噴火で堰止められたんで、今は淡水ですけど海水魚と魔物がいるらしいよ」


「またー、さすがは水に詳しい、水野・社長ですね」

「紀美、なぜ、僕を信じない」


「だって社長、いつも適当なことばっかりだし」

「海水魚は本当、淡水に進化したアジがいるらしい。魔物は言い伝えで、地元の人は魔物に喰われるとか云ってタール湖に近づかないらしいよ」


 テキトーと言われているのはオレじゃなくて、オレを適当呼ばわりする社長、苗字は水野か、

「魔物というのは噴火を言い伝えているんじゃないですかね。噴火口の島に行くって、運悪く噴火することは無いんすか?」


「大丈夫だよ、火山島と言ってもただの観光島で、向こうにガイドが常駐してるくらいだからね。もし、そんな時は事前に警告がありますよ。あ、今ちょうど真上だな」


「これが世界一の標高ですか、でも、あんまり実感ないんですけど」と、紀美。

「周りが広過ぎて、高さを感じないからじゃないかなー」


「そうだね、海まで見える日は迫力あって壮観なんだけどね。観覧車っていうだけで、こっちで初めて乗った人なんかメチャクチャ感動してるよ。昨日のモールの観覧車だって最初の1ヶ月で乗った人が10万人だからね」


「こちらは?」と、紀美。

「さすがに休日メインなんで、それでも月に3万人くらいかな。日本円にして1回 300円だから、こっちの人にしてみれば大金ですよ。あそこ、ほら、馬がいるでしょ。馬に乗って700メートル近く湖に下りて行くんだよ」


「早く乗りに行きましょうよ」

 紀美が身を乗り出そうとし、窓に頭をぶつけてゴンドラが揺れた。


「あと、向こうの方にゴルフ場、見える? あそこはハイランドといって湖畔の途中まで下りるケーブルカーと、その反対側に下りるロープウェイがあるんだよ」


「それで、どっちで下りるんですか? 水野社長」初めて名前で呼べた。

「残念だけど、今日は時間がないから、スティーブのベンツだな」


*****


 誰もいないのどかなビーチにヤシの葉が揺れ、ツンと両端が反ったそった大型カヌーが波に身を任せ、足幅ほどの桟橋が見え隠れ。のんびりと時が流れる小さな浜、いわゆる観光漁村のようだ。


 ビーチに座るイケてないカップル、紀美とオレ。あれが火山島、ここから見れば標高のある立派な鬼が島。小砂利の浜を少年のように駆けてくる社長、あたふたしている、スティーブを置いて来たのか罰も悪そう。


「火山島に渡るのは禁止されているみたいだ、まいった。現在、渡島禁止」

「と、渡島禁止?」と跳ね起きれば、バックを抱え紀美も立ち上がり、

「じゃ、帰えれるんですね」と笑顔に戻った。


「いやいや、今、スティーブが交渉中なんだよ」

「何を? やめて下さいよ、警報が発令されてるんですよね、私、こう見えても女子なんですから」


「いやね、最初に僕が交渉した船頭が4人で2万ペソだって言うんですよ」

「2万ペソって、いくらなんですか?」

「大体、4万円くらいかな」


「2人とも、金額じゃないでしょ。大体って言うけど、大体においてどうして宝探しなんですか」

「まずは、現場の状況把握ですよ。現場百編ってよく云うでしょ」


「また、社長、そんな調子のいいこと言って。NETでタール山を調べたんですけど現時点で、今、世界で最も危険な火山、そのべスト8位なんですよ」


「大丈夫だよ心配しなくても。現実を見なさい、あの平和なたたずまい、炎も噴煙も何も出てないだろう」


 大志を抱き腕を組み火山島に眼差しを向ける社長。平和なのは火山島、ではなくカルデラ湖の外輪山、所々にピークがあり連なる山脈のようだ。凝らせば小さな渓谷も目に入る。


「警告というか、捕まったりしないんすか」

「よく考えてごらんよ、島に渡るのは禁止、だけど釣りまで禁止だと知らないわけ。魚釣りをしている風を装って火山島に流れ着くんだよ」


「……それで、その後は?」

「何言ってんだ篤、お前って奴は本当に適当だな、やるべきことは決まってるだろ」


「社長、私は?」

「ダメです、こんな所に女の子を1人で置いておくことはできないし、こういう場面では僕は紀美の保護者でもあるんだよ」


 ん? 紀美は保護者という言葉に安らぎを感じたのか、甘美な言葉だ、。半笑いながら頑な表情をキープする社長、得意満面顔でスティーブが戻ってきた。


「テンサウザンズ、ペイドハーフ」

 微笑みを返す社長。勘弁して欲しいが、ともあれ、どんな舟だろうと期待する。


 ビーチの端、切れた樹林の裾で浅黒くスマートな青年が手を振っている。絵になっているが、まるで密航船とその仲間たちのようだ。

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