展開に惹かれます。独白っぽい始まりから、視点を切り替える流れ。不穏を漂わせ、終盤でしっかりと拾い上げるセオリーを守った書き方、とても勉強になりました。私は、意外とこういう書き方が苦手でして、参考にさせていただきます。

狼の動向により、お話が急転する感じですかね。魔力、魔獣、魔物、それぞれのモチーフが出てきて、どう絡み合うのか。とても、興味深いです。特に魔物について。言葉が通じないけれど、ある程度の統率は取れていそうだから、知性を一握りほどは、持っていそうですし、可能性のあるモチーフだと思いました。

そして、読みやすいのが、凄く魅力的だと思いました。これは、私の至らなさなのですが、読書初心者でして、あまり読むのが速く無いし、苦手であったりするのですが、ずっと読めますね。ちょっとずつ読むという、自分ルールがなければ、永遠に読んでいられますw

ストレスフリーで、コタロウとの冒険が楽しめる、序盤にして最良の作品だと思いました。まだまだ、魅力があると思うと、楽しみが止まらないです。