孤児院にて

side:教会の聖職者

王都には孤児院があり、そこには身元のわからかったり、親が死んでしまった子ども達が保護されている。

そこには教会もあり、面倒見は大体教会の人が見ていた。基本的に来客などに制限はないため、誰でも入れる。

教会の中にいるのは綺麗な銀髪の少女。いつ保護されたのかげ誰も分からず、まるでいきなり現れたような、でも元から居たような感覚がある。

彼女は教会の神様達の像を見ながらなぜか悲しそうな顔をし、涙を流している。神像に何かあったのかと見てみるが、特に変わったことはない。いつも祈っている神像と同じ。元々もう1人居たような不自然な空間があるが、元からだったと思う。

「どうしてないているのですか?」

「私は罪を犯した。」

自分のせいで親が死んでしまったのだろうか。きっと何かに襲われて、親は彼女だけ逃したのだろう。

「大丈夫ですよ、あなたに罪はありません。人は罪を悔いて強くなるのですからね。」

「そうゆうものだろうか。」

「そうです。」

「ありがとう。」

彼女は少し笑ってくれた。

少しでも救われたと感じてくれればいいと思った。

それが、我々のできる導きだから。

だが、少女の心の穴はふさがったわけではなかった。


孤児院に1組の来客があった。

学生だろうか、そのくらいの男女2人ずつの4人だった。

彼らは子供達に優しく接していた。

教会内に入って行く。

するとレンと呼ばれていた男性に少女が気づくと、なぜか涙を零して近付こうとしていた。

けれど出していた手を引っ込めてしまった。

「知っているのかい?」

「いや、なんでだろう。とても懐かしい。だが、なぜか会えない。」

わからない。


彼らは去ってしまった。

彼女は普段と同じように生活をつづけていた。

それからは普段通りの毎日だった。

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