剣を造ろう(前)

「すいませーん」

「……………」

返事がない。

「すいませーーん!」

「……………」

Booooom!!

返事が無かったのが続いたので、左の掌の上で爆発(極小)を使った。

いや、右手使って何かあったら怖いじゃん。


「何事じゃ〜!って、客か。すまぬの、奥で鍛治やっとったもんで聞こえなんだ、おぉーーいミラ、仕事じゃー!」

「はい、どのようなものをお探しですか?特注でお造りもできます。」

「重さはどのくらいでも構わないから、魔力を通しやすくて壊れにくいのがいいです。」

「なるほど、それだとちょうどいい素材があるんじゃがのぉ…」

「たしかにあれは、」

「どんなものですか?」

「地下深くで眠りについていた竜から漏れ出ていた魔力を大量に吸ってできた鉱石を竜金と言うんじゃが、それを使えば言っていた項目は一応満たす。」

「けれども人間と竜種の魔力はやはり合わず、一定以上の魔力が通らないんです。しかも見つかりやすくはないので値段も高め、その上尋常じゃないくらいの重さです。この店に運んだ時は馬10頭で引いて人の半分ほどしかスピードが出ませんでした。」

「見せてもらっても?」

「あぁ、着いてきてくれ、ここには運べん。」

「はい。」


未知の金属とご対面だ!

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