ひと息つけそう

すっかり朝になってしまった。

今日はさすがに起きないとまずいな。

試験は今日再開されるそうだし、もう身体も大丈夫そうだから。


もうちょっとゆっくりしたい気持ちはある。ベッドはふかふかだし、美人な保健室(?)の先生が適度に話をしてくれるから退屈じゃない。


でもみんな心配してそうだし、戻ろう。

「ありがとうございました。」

「いいのよ、これが仕事だし。じゃあお大事に、怪我しないようにね。」

「はい。善処します。」

一応無理はしないつもり。怪我はしゃーない。



もう動けるようになったのか。と、心配混じりの言葉をもらったが、特に問題がない。


でもなんか、右腕出来てから魔力の密度が高くなった気がする。これも神さまの力なのだろう。



今日から再開した試験を観に来たのだが試験官も変わっていなくて、特に面白い魔法も無かった。


あ、剣で魔法斬ってるの観たわ。

これでやることがまた一個増えてしまった。

剣に微かに魔力が感じられたので魔力を纏っているのだろう。

めちゃくちゃやりたいあれ!

腕の感覚を戻したらやってみよう。






試験も終わった。

結果発表までにはまだ時間もあるし、買い物にも行こう。

魔法斬る為に魔力を通しやすい剣が欲しいから、みんなで買いに行こうと思う。

「買い物いこう!」

「いいぜ、暇だし。」

「「賛成〜」」

今日は勇者一行(2人だけど)はいない。

1回帰らないといけないらしい。


「で、どこにあるの?」

「知らないのに行こうとしたのか?」

「「教える〜」」


教えるって言われたから教えてもらおうと思ったが、身体強化を眼にかけるとまっすぐ行ったところに看板見えたわ。


「行くか。」

「知ってたのか?」

「見えた。」

「マジかよ、歩いて30分くらいかかるぞ?まっすぐだけど。」

「身体強化した。」

「「すご〜」」

「俺ガチでやろ!」





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