2日目 試合終了

こいつ、絶対に自分のスキルわかってないな。

解析したところ勇者の能力は、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

>守護者

庇護対象が明確かつ、対象に頼られている場合のみ発動。

攻撃、防御ステータスが上昇する。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

発動条件が酷く曖昧だな。上昇幅は書いていないが、今のを見る限り、ざっと15倍はくだらないな。

殺すつもりはなかったとはいえ、簡単に逝っちゃいますよ、これ。

もうちょっとステータスを確認することを大事にしてほしいものです。


ここの調停者っていうわけではないからこっちに被害がなければ全然構わないけど。


「ただ、試験だから殺されちゃうと後が大変だな。死んだ人間とか見たくないし。」

風、雷系統の魔法は発動後の速度が凄まじいから、出来るだけ発動時間を早めないと手遅れでしたってことも有り得るからなー。かといってハンパな魔力壁だと張り直す時間も無く俺が死んじゃう。

そして、魔力壁じゃ間に合わなそうだ。だから、俺は新しい魔法を使うことにした。

とたん、空から降って来た雷(勇者ステの15倍)が俺の黒くなった手に吸われていく。

そして吸いきったと同時にした。


だが、みんな無事なようだ。


後ろにいた試験官に声をかけ、みんなの所へ向おうとしたが、そこで意識が途切れた。








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