2日目 活躍勇者(sideユウキ)

やばい、教師ルーク強すぎる。

いや、1人いなくなったとはいえあと4人いるんだ。それらと相手していて引けを取らない。むしろこっちが押され始めている。

「頼む、もう少し耐えてくれ!」

結局この魔法、発動が遅いんだ。

俺が前衛だったのを抜けたから今は1人だけ。補助魔法と援護射撃はあるものの、向こうはあんまり気になっていないみたいだ。やはり教師は教える側なだけある。対処も正確でリスクが最も低いやり方を選んで実行している


「簡単に撃たせると思っているのかぁ!」

斬撃が飛ぶ。そんなこともできるのかっ!?

「くっ!?」

身を呈して守ってくれたのは、ルナだった。

「…ごめ……ん」

そうそう言って吹き飛んでいった。

おい、冗談だろあの威力は!バケモノかよ!?

もういい、ぶっ放してやるよ!

完成したことだし、ヴァレンのところの姉に向かって叫ぶ。

「下がれ!!!!」

魔法を放った。

それと同時に意識が朦朧とし、俺の前に誰かが入ってきた。



「全く、自分の力くらい把握しろよ。」

呆れたような声が聞こえた。



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