2日目 本気出す?
「次は俺たちが行こう」
「よし、じゃあ上がってくれ。ルールはさっきと同じだ。あぁ、3人は特に、殺す気で魔法を撃たないようにな。」
「「「はい」」」
「では、はじめ!」
「剣が3人か。」
パーティーの構成は俺、勇者、
「強化〜」
ラミの声とともに強化魔法がかかる。
「行くぜっ!」
「うい〜」
「あぁ!」
俺の声とともに地面を蹴ったのだが…
「「はやっ!?」」
俺は瞬で魔法使いの懐に入り、魔力を乗せた5連撃。
「くぅ!?」
だが向こうも黙ってやられるはずもなく、2枚破ったところで逃げられた。自ら風で押して1枚破ってでも逃れたみたいだ。
今のを見ていた剣士3人(教師含む)はポカンとしていた。
だが不意に教師が笑いだした。
「いいねぇ、久しぶりに楽しめそうだなぁ。」
「えぇ、本当に。」
「なぁ、俺はルークってんだ、こっちはルナ。」
「ルナ。」
「名乗るはずじゃなかったんだが、面白いのがいたんでね、久々に本気が出せそうだ、良いか?あぁ、負けてももちろん点は入るぜ。」
「…あぁ、受けてやるさ。」
「いいねぇ、じゃあ行くぜっ!!」
といった瞬間、飛び込んできた。狙いは強化魔法を使っているラミだが、
「っっ!?」
ギリギリ間にラファが入りそれを防ぐ。
それでも防げないと悟ったキースは横から斧を振りかぶる。まずい、そんなことしたら的じゃないか!
俺は魔法教師とキースの間に入るが、それも読まれていたようで、地面から氷の槍が飛び出し、キースを襲う。
斧を振り上げていたキースに避けられるはずもなく、もろに食らった。
そのまま5枚あったはずの魔力壁を全て破り、氷は消えた。
あと5人、やばいな。
「ユウキ!撃て!!」
「時間が…」
「俺が稼いでやる!だからやってくれ!」
「わかった!」
魔法をキャンセルされる前にルナを叩く!
「風魔法!」
これを自分の身体に纏った。
そして、『魔力操作』で脚に魔力をさらに纏わせ、『身体強化』で強化する。
ここまでしなきゃいけないのも、解析で見た2人が発する魔力が、オーラが、ドラゴンですらもひれ伏すようなものだったから。もちろん表に出していないからみんなは気づいていないだろうが。
「へぇ、纏えるのね。」
そう、これは身体的負担が大きいのだ。少しでも量を誤れば細胞が一気に破裂する可能性だってある。
「スピード勝負なんて久々ぁ〜。楽しませてね。」
「望むところっ!!」
相手も本気だ。
スピードじゃ敵わないだろう。そう思っていたのだが、何度か打ち合っているうちにだんだん対処が追いつかなくなっているようだった。
「な、まさか、あんたこれを超えられるの!?」
魔法で強化していても杖は殴るものではないから、隙が生まれ始める。
そこを突いて剣を一閃。これで2枚破って1人撃破した。
と振り返ると同時にユウキが魔法をルークに向けて放っていた。
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