第3話 湖畔にて

 夕方頃あずは湖に来ていた。アイスリンクは、分厚い氷で自然の美しさが作り上げている。白いスケートシューズを履き長い電熱線を持ちながら向こう側まで滑り出す。大きな杉の木に電熱線をくくりつけ、またもと来た方向へ電熱線を持ちながら滑り出す。

 さっきと同様杉の木にくくりつけ、脇にある発電機の電源を入れる。上から湖をみると、電熱線はアイスリンクの真ん中より半分に敷かれ、それは大きな四角形をつくり氷の上に横たわっている。発電機のエンジン音だけが、湖に鳴り響いていた。

 あずは、それを確認すると車で別荘に戻って行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る