第五話

そろそろ出発しないとだな。

「そろそろ行くか!」

《ですね。あと、空間神を使用して、魔物や生物の感知を行いますか?》

「そうだな。頼めるか?」

《もちろんです。お任せ下さい!》

ありがたいな。だが、叡智神と呼ぶのも寂しいからな。今度、名付けしてやるか。

そうして、しばらく歩いた所、何か赤い熊(?)が見えた。いかにも暴れだしそうな、凶暴な外見だ。

叡智神、あれ何だ?

《はい。あれは、Aランク魔物のレッドグリズリーです。冒険者ギルドが定めた、魔物のランクがあり、上から

SSS>SS>S>A>B>C>D>E>F

となっており、Aランクはかなり強い方です。ちなみに冒険者のランクもですが、上から、

SSS>SS>S>A>B>C>D>E>F

となっています。

Fランクは、駆け出し者。

Eランクは、半人前。

Dランクは、一人前。

Cランクは、熟練者。

Bランクは、中級。

Aランクは、上級。

Sランクは、国内最強。

SSランクは、大陸最強。

SSSランクは、世界に1人ぐらい。今はいない。

魔物の方は、

Fランク、誰でも倒せる。基準・スライム

Eランク、おとなのレベル5ぐらいから倒せる。基準・ゴブリン

Dランク、基準・オーク

Cランク、基準・オーガ

Bランク、基準・土人形(アースドール)

Aランク、基準・ワイバーン

Sランク、基準・地竜(アースドラゴン)

SSランク、基準・岩竜(ロックドラゴン)

SSSランク、基準・ 竜王

といったところですね。Aランクのレッドグリズリーに村や街を滅ぼされたところもありますからね。まあ、貴方様であれば、問題なく倒せますよ。》

「そうか。じゃあ、鑑定神!」


〈ステータス〉

【名前】---

【種族】レッドグリズリー

【年齢】158

【性別】オス

【レベル】125

【スキル】

豪腕Lv15・咆哮Lv16・爪撃Lv13

【魔法】

火属性Lv12

【称号】

紅き王者・森の主・レッドベアーの王


「うーん。倒せるか?」

《問題ありません。》

「じゃあ、やりますか!」

《了解です。推薦魔法〈ウィンド・カッター〉。》

「分かった、それで良い。行くぜ!〈ウィンド・カッター〉!」

「グガアアアアアアアアッ!?」

そう情けない声を上げて、レッドグリズリーは死んでいった。

「フゥ。全然手応えが無かったな。」

それに不思議と違和感とか吐き気とかがない。

《貴方様。手応えが全然無かったのは、貴方様が強すぎるからですよ。それに、違和感や吐き気がないのは、かなり前から耐性が着いていたようですよ。》

「え?俺の知らない間に?」

《ええ。私にも詳しくは分かりませんが。》

そうか……まあ、結果オーライ、だね!

「これで、討伐完了だな!」

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