第四話

朝日が昇ってきた頃に俺は起きた。かなりお早い起床だ。天気は快晴!

「実に清々しい気分だ!」

おっと。一人だから、つい大声で叫んでしまった!何か恥ずかしいな。

「さて、お腹は何故か空いてないけど、食料は大事だからな。森に行くか。だが、方角に困ったな。どっちに行ったら、街があるんた?せめて、村でもいいから。」

その時、女の人の様な声が脳内でした。

《はい。ここから東に抜けた所にリュカス侯爵のナルコ領、領都があります。》

(うわ!だ、誰だ?)

《はい。私は貴方様の神スキル〈叡智神〉でございます。知りたい事があれば、脳内で語りかけて下さいませ。あと、他のスキルや魔法の管理も伴っております。以後よろしくお願いします。》

(あ、ああ。よろしく。で、東ってどっちだ?)

《そうですね。創造神を発動して、新しい唯一スキルか神スキルを生み出したらどうでしょう?》

(うん。いいアイデアだな!じゃあ、〈創造神〉発動!唯一スキル〈世界地図〉作成。)

《神スキル〈創造神〉にて唯一スキル〈世界地図ワールドマップ〉作成……成功しました。》

さっきの女の人の様な声とは違い、機械的な声が脳内に聞こえた。

(せ、成功したのか?)

《はい。成功です。唯一スキル〈世界地図〉は、世界のどこでも地図で見える、こんなところです。》

(なぁー、他にも〈全世界検索〉を創って、検索出来るようにもしたいんだけど、いいか?)

《ムッ!検索するのでしたら、私で結構です!》

(お、おう。そうだな。すまん。)

何故か俺の〈叡智神〉はムスッとしたようだ。スキルなのに、人のようなのが面白いな。

《それはそうと、行かないんですか?》

え?ああ、確かに俺は立ち止まってこいつと脳内で話してた。

(そうだな。行くとするか!)

そうして、俺は東へ進んで行った。

30分後……

「うーん。まだまだ、森には着かないかー?」

また、30分後……

「え〜?まだ、着かないのー?」

またまた、30分後

「はぁ、はぁ……まだ着かねーのかよ?もう疲れたわ。少し休憩するか〜。」

《そうですね。そういえばですが、魔法、使ってみませんか?》

「お!それもいいな!じゃあ、定番の〈火よ〉!」

これが失敗だった。だって、とんでもなく大きい火柱が出来てしまったのだから。

「うわ!ええっと、次、次いこう!〈水よ〉!」

こりゃまた、大きな水の塊がふよふよと浮いている。

「ええ〜?じゃあ、次!〈風よ〉!」

またまた、こう唱えるとビュオッと強い風が吹き、俺の指の上には、竜巻が出来ていた……

そして、俺は試すために全属性を使っていった。

結果・・・全てとんでもなく規格外な威力だった。

《それは、貴方様の魔力と魔法攻撃力が測りきれないからですよ。》

(もしかして、あの???ってそういう事だったのか?)

《ええ。その通りです。ちなみにステータスですが、魔法の方は全てが20になったため、

火属性→神・火属性極Lv???

水属性→神・水属性極Lv???

風属性→神・風属性極Lv???

土属性→神・土属性極Lv???

光属性→神・光属性極Lv???

闇属性→神・闇属性極Lv???

無属性→神・無属性極Lv???

となりました。》

(え〜?魔法、しかも超初級を一つ使っただけだよ?)


自分が規格外すぎて自分に呆れた、俺であった。

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