第2話 影の合図

 十月も終わろうとしている乾いた空気に満たされたある晴れの日。

 周囲に人っ子一人姿の見えない無人駅である下礼駅に一人の少女が立っていた。齢は十代半ば、服装は清楚ではあるが仕立ては悪くなく、生活に苦労のない様子が見受けられる。

 やがて駅へ二両編成の列車が入って来た。二両とはいえ、降りてくる人の数は疎らであり、鉄道を維持出来ていけるのか不安になる程であった。

 少女は乗客の中に待ち人を見つけ一瞬瞳を輝かせたが、すぐに顔を引き締め無表情を取り繕った。

 「いやぁ、ゴメンゴメン。すっかり遅くなっちゃって」

 少女へと近づいて来たのは長身の若者。全身黒のスーツで身を固め、一見ハンサムなのだが、頭に被った黒い山高帽が不釣り合いすぎて、大きく印象を損ねている。青年は手にしていたトランクを脇へと置くと、緩めていたネクタイをギュっと締め上げた。

 「いいんですよ、私との約束なんか忘れても。どうせあなたが一方的に決めたことですから」

 少女は無関心を装いながらも冷たく言い放つ。

 「いやいや。ニコちゃんとの約束を忘れたりしてはいないんだけどね。ちょっと色々と片付けなくてはならない問題があってさ」

 青年は年下の少女へと平身低頭に謝った。

 「あら、冒険するときは呼んで下さるのではなかったのですか?」

 「冒険なんて呼べるものじゃないよ。仕事だよ、仕事。先立つ物がなければ生活できないからね。よろずやは開店休業中だったんだ」

 青年の言葉を受けて、少女は疑わしげな目線を向ける。

 「へぇー、よろずやは本職ではなかったのですね。一体あなたは何者なんですか?」

 少女の問いかけに青年は満面の笑みを浮かべながら答えた。

 「有瀬塗範だって言ったろ? 君に生き甲斐をもたらす男さ」

 「まあいいです。あなたが例え某国のスパイや犯罪者だったとしても。今回は謎を解いて貰う為に呼んだのですから」

 少女はそう言い捨てると、先に立って改札へと歩き出した。

 「駅の前に車を停めてあります。まずは一緒にホテルへ来て下さい」


 トパンが下礼村唯一のホテル『ホテルウインドブック』の玄関ロビーへ入って行くと、見知った顔のコンシェルジュが彼を出迎えた。

 「ああ、あなたは確か──呉尾さん?」

 「覚えていて下さいまして、光栄です」

 壮年のコンシェルジュが優雅に腰を折って挨拶をする。

 トパンの後ろに続いていたホテルのオーナーである谷得織丹子が説明する。

 「呉尾さんは海外でもホテルマンとしての経験がありますので、このホテルの責任者を務めていただくようお願いいたしました。ちょうど交際していた村の女性と身を固める決心をしたところだったらしく、村から出て行く前に引き留めることが出来て本当に幸いでした」

 「恐縮です。私こそ、こんなに良い条件で雇い直していただけて本当に感謝しております。誠心誠意、当ホテルを盛り立てる為に努力させていただきます」

 呉尾がニコへと頭を下げたタイミングで、トパンが話へと割り込んだ。

 「それで送って貰った画像だけど──」

 「ええ。その為にお忙しい中、わざわざこんな辺鄙な村までお越しいただいたのですから、すぐに御案内いたします」

 ニコが皮肉をタップリ込めながら先導すべく歩き出した。

 苦笑しながらトパンがその後を追うと、呉尾も後ろから付いて来る。

 「こちらです」

 エレベーターホールへ向かう途中の通路でギャラリーのように展示されている絵画の中の一枚をニコが指し示した。

 「はあ、画像通りの絵だねぇ」

 トパンは懐から片眼鏡を取り出すと右目に填め、絵画へ顔を寄せてじっくりと観察する。

 それは何処かの古い庭園を描いた油絵だった。ニコによれば、描いたのは無名な画家らしく芸術的な評価は皆無、むしろ額縁の方が年代物で価値が高いということであった。

 「やっぱりこの絵自体には特に変わったところは見受けられないな」

 そう言いながらトパンは携帯電話を取り出すとニコから送られてきた、とある庭の写真と絵画とを見比べた。

 「うーん、似てると言えば似てるけど。時代が違うからね、何とも言えないな」

 「ですから現場を見ていただきたかったのです」

 曖昧に答えるトパンに対して、ニコの言葉には迷いがなかった。

 「現場は呉尾さんの奥様の御実家になります」


 その家の庭は絵画と全く同じというわけではなかったが、建物の前の石造りの日時計や干上がった泉水池、使われていない井戸などが絵画と同じような位置関係で設置されていた。トパンが今度はニコから送られていた絵画の画像と見比べながら、小刻みに立ち位置を変えて行く。

 「そうだなぁ。確かにここをモチーフに描き上げたと言われれば納得する範囲の差異ではあるね」

 「そうですか。あなたがその結論に辿り着いて嬉しく思います」

 トパンの結論をニコはあっさりと切り捨てた。

 「もしかして──」

 トパンが疑問を呈すると、呉尾が申し訳なさげに種明かしをする。

 「はい。あの絵はこの庭園を描いたものだと所有者である妻の祖父が言っておりました」


 室内へと場所を移した一行は、呉尾の新妻が用意した茶菓子を摘みながら逆方向から庭園を眺めていた。

 「全く、ニコちゃんも人が悪いな。二枚の画像に謎があるっていうから、絵と写真が同じ場所か証明して欲しいのかと思ってたのに」

 トパンの苦言も軽く聴き流し、ニコは涼しい顔で庭を見ていた。

 「申し訳ございません。私がもっと早く説明すれば良かったのですが」

 呉尾が低姿勢に侘びを述べると、盆を持って居間と台所の間を行き来していた若い奥方が彼の隣へと腰を下ろして、夫の言葉を引き継いだ。

 「私の実家であります類津家には一つ不思議な習慣がございます。毎年四月十五日に親戚一同が学校や仕事を休んでこの家へと集まるのです。何か目的がある訳でもなく、ここへ来て皆で話をして夜になったら帰って行くのです。小さい頃は世間一般的に当たり前の習慣なのだと思っていましたが、大人になってから疑問に思い、母へ理由を訊きました。すると母は『この日だけはここにいなきゃいけない』と頑なに言い張るのです。本家がこんな感じですから、遠い親戚などは段々疎遠となって行き、今年集まった親戚はもう数家のみ。理不尽ではありますが田舎の風習ですから、きっと必要なことだと受け入れてはいるのですが、もし人数が減って行くことで何か不幸な事でも起きてしまったら、と心配になってしまいまして」

 「その相談を妻から受けた際に、初めてここの庭を見たときに感じた既視感が実を結んだのです。ホテルのギャラリーに飾られている油絵の風景がここの庭ではないかと思い、色々な角度から写真を撮って見比べました。確信を持って彼女の祖父へと確認したところ、類津家に伝わる絵画だと教えていただきました。安全の為、当時の領主である谷得織家にお預けしていたそうです」

 妻の話を補足する呉尾が発した言葉にトパンが引っ掛かりを覚えて問い返した。

 「安全、ですか?」

 「ええ、お気づきかとは思いますが、油絵の画家署名の上に『15-4-2』という記述があります。おそらくこれが要因で類津家は四月十五日に本家へと集まるのですが存命の方は皆、なぜこの日に集まるのか御存知ないのです。万が一、絵に隠された謎を解き明かす者がいた際に、それが一族に不幸をもたらす可能性までをも考慮して油絵を身辺から手放したのでしょう」

 「油絵に隠された謎ですか──」

 呉尾の話を聴きながら、トパンは庭園を見渡していたが、さっぱり見当が付かなかった。

 「数字が四月十五日ということは、この絵が描かれたのは昭和二年(一九二七年)か一九〇二年(明治三十五年)ということですよね?」

 「他に何だと思ったのですか? もし十五年四月二日を示しているとしたら、類津家は相当な間抜けだということになりますよ」

 トパンの事務的な確認に対して、ニコがきっぱりと断言する。

 「相変わらずお嬢様は手厳しいですわね」

 幼少の頃からの彼女を見知っている呉尾の妻がころころと笑った。

 「どれ、ちょっと庭を拝見します」

 トパンは部屋の土間に用意されている外履きを履いて、迷いもなく石造りの日時計へと向かって行った。小一時間ほど色々と弄っていたが、諦めた様にすごすごと戻って来る。

 「日時が重要だとしたら、絶対に環境が影響すると思うんですよ。夏や冬なら池や井戸、四季が関係あるならば日の高さや気温、植物の繁殖ですね。そう思って日時計を中心に色々と試してみたのですが、いやぁ、ヒントが足りな過ぎますね」

 「言い訳は無用です。結果だけを教えて下さい」

 トパンの報告を聞いたニコが立ち上がりながら冷たく告げた。

 「学校の課題がありますので、失礼いたします」

 呉尾夫妻へ丁重に挨拶すると、ニコは待たせていた車へ一足先に乗り込み、自宅へと帰って行った。

 「申し訳ございません。遠いところをわざわざ来て下さったと言うのに──」

 ニコの非礼を夫妻が詫びた。

 「いえいえ、あれが彼女なりの激励だと解かってますよ。そもそも僕に期待して呼んで貰ったわけですし。まあ百年近く誰にも解けなかった謎がそう簡単に解けるとは、彼女も思ってはいないでしょう」

 「どういたします? 本日はこちらに泊まっていただいても──」

 呉尾の申し出をトパンは恐縮しながら遠慮した。

 「とんでもない、せっかくホテルに部屋を用意していただいているのですから、そちらで大丈夫です。今夜からしばらくホテルに籠ってこの謎を考えてみますよ」

 居間から玄関へと向かうトパンの後を夫妻が付いて行く。玄関土間で革靴を履いたトパンは夫妻にお礼を言うべく振り返ると、そのまま視線を硬直させた。

 不思議に思った夫妻が彼の視線を追う。

 そこには一枚の油絵が掛けられていた。ただし絵柄は全く異なり、冬の並木道を描いた風景画である。

 「その署名は──」

 トパンが指摘すると、類津家の娘が答えた。

 「ああ、そうです。同じ画家の方ですね。もっとも画家とは呼んでいますが、類津家の親族の誰かが描いた絵らしいです。あまり素敵だとは言い難いですが、捨てるに捨てれなくてこうして飾っているのですよ」

 「その御親族の方は他にも作品を残していらっしゃいますか?」

 「さあ? 見たことないですね。後で祖父に確認してみます」

 「是非お願いします! ついでに厚かましいお願いなんですが──」

 トパンは胸の前で両手を合わせると、夫妻へ低姿勢で更なる『お願い』をした。


 週末、類津家には連絡がつく限りの親族が集められていた。

 指定された集合時刻は夜の八時。遠方から来た親戚一家にはホテルウインドブックが一泊の宿を提供している。八時近くになると、皆がレンタカーや自家用車で類津家へと集まり、狭くはないが広いとまでは言えない庭園は人混みで埋め尽くされていた。

 「えーっ、皆様、遠いところ遥々お越しいただきまして有難うございます!」

 居間から続く土間に立ったトパンがハンドマイクを使って一同へと呼び掛ける。

 「本日は毎年四月十五日に皆さんがここ類津家に集まる必要があった理由を説明いたします」

 トパンの言葉を聴いた親族が方々でざわめき出す。

 「えーっ、暫し御静聴いただけますでしょうか?」

 トパンの言葉を受けて場が静けさを取り戻すと、トパンは室内を指し示した。

 「まずはこちらの絵を御覧下さい」

 用意された照明に照らし出されたのは、この庭園が描かれている油絵であった。

 「これは類津家の庭を描いた絵です。この隅にあります署名の上に書かれている『15-4-2』、お解りのようにこの数字が理由で皆さんは毎年同じ日にこの場所へ集まっていたのです」

 再び周囲がざわめきに満たされる。今度は周りが静かになるまでトパンは黙って待っていた。すると彼の次の言葉を待つかのように、自然と静寂が戻った。

 「確かにこの日に集まる意味はありました。でもその理由を誰も知らなかったのです」

 トパンの合図で別の照明が隣りに並んで置かれていた絵画を照らし出す。例の冬景色の風景画だった。

 「実はこの庭園画だけでは謎は解けなかったのです。同じ画家が残したこの絵が在って初めて全ての謎が解けるのです!」

 トパンの宣言を受けて、親族たちが二枚の油絵を近くで見ようと次々と集まってくる。

 トパンは部屋の脇へと避けて楽しげに彼らの様子を見守っていた。

 「いつまで待つつもりですか!」

部屋の暗がりに紛れて状況を窺っていたニコから足蹴にされて、渋々とトパンは皆の前へと戻って行く。

 「さあ、どうですか? この謎が解けた方はいらっしゃいますか?」

 トパンの問いかけには誰も答えなかった。

 「では僕が解答します! と偉そうに言ってみましたが、僕もこの絵を借りて二枚の絵画を部屋に並べ日夜見比べてやっと気がついたのです。一見全く別の風景を描いた二枚の油絵ですが、木、池、石というように一つ一つのパーツとして捉えながら比較して行くと、全く同じ大きさとデザインの部位が一箇所だけ存在していました。それは家の近くに生えているこの木と、並木道の端の方に描かれているこの木です!」

 トパンは何処からともなく木をコピーした当て紙を取り出し、庭園画へと合致させる。それから冬景色の指摘した箇所へと当てると、それはピタリと一致した。周囲から感嘆の声が漏れると同時に、早くもその木の周辺にいた男性陣が木を揺さぶったり、引っこ抜こうとし始める。

 「ああ、ちょっと待って! 僕の説明の順番が悪かったです! その木には何も有りません!」

 トパンが大声で呼び掛けると、男たちが木から離れて謎解きの続きを待った。

 「皆さん、お願いですから最後まで聴いて下さい。そもそもこの謎を解いた先に何があるのかはまだ誰も知らないんですよ。もしかしたら死体が出て来るかも──」

 トパンの言葉に今度は非難の声が混じったざわめきが上がった。

 「ウ、ウン!」

 土間に立つ呉尾が空咳をすることで騒ぎ声が徐々に鎮火して行く。

 「例え話にしては縁起が悪かったですね、申し訳ありません。では続けます。ここで重要なのは皆さんが集まっていた四月十五日という日付です。日付が指定されているということは、周囲の環境が関わってくるということです。木が起点だと言うことはその影が重要なのは容易く推測できます。ですので先日庭師の方へお願いして、この木を絵画と同じくらいの大きさになるように手入れをしていただきました。さて一体全体、四月十五日のどのタイミングの影を参照すれば良いのでしょうか?」

 「──日時計ですね」

 トパンが言葉を切った後の静寂を打ち破るかのように、ニコの呟きが周囲に響き渡った。

 「あっ、あれ?」

 意図しない注目を浴びて、困惑したニコはますます居間の影へと引っ込んで行く。

 「さすがお嬢様。そうです、この絵の日時計は昼の二時を指しています。気象関係の仕事をしている知り合いに調べて貰ったところ、昭和二年四月十五日の日照時間と一九〇二年四月十五日の日照時間には大幅な差異がないことが確認取れました。ですので、今からちょっとした実験を行おうと思います」

 トパンの合図と共に、屋外に設置された投光器が眩しいほどの光を放った。

 「あの投光器は当時の昼二時の太陽の位置を計算して設置してあります。従ってあの木の影が伸びた先にこそ、答えがあるのです!」

 皆が注目した影の先端は居間の床まで伸びていた。

 「すでに本家の方へお願いして、近年張っていた絨毯は取り除いて貰ってあります。その下は畳となっていますので、その畳を捲ったところに何かが隠されているのでしょう。さあさあ、力自慢の男性の方々、靴を脱いで居間へ上がって下さい。あっ、もし歴史的瞬間を撮影したい方がいらっしゃいましたら、逆光に気をつけて。子供たちは一旦離れていただいた方が良いですかね。万が一白骨でも出てきたら目も当てられませんから──」

 トパンの言葉は暗闇から放たれた少女の蹴りによって遮られた。


 「いやぁ、まさか壺に入った埋蔵金が出て来るなんてビックリしたなぁ」

 下礼駅のホームに立って夕刻一本きりの列車を待ちながらトパンが改めて感想を述べた。

 「まあ、親族の多さから判るとは思いますが、戦前の類津家は谷得織家と肩を並べるほどの地主でしたからあれだけの貨幣を貯蓄できたのでしょう。警察の話では三か月後には発見者と親族へ分配されるそうですよ」

 隣に立つニコは線路を見つめたままトパンの顔を見ることもなく告げた。

 「ということは、僕もおこぼれにあずかれるのかな?」

 「いいえ。あなたは私が依頼して呼んだのですから、報酬の二重搾取は許しません」

 トパンは冗談めかして問いかけたが、ニコがあっさりと却下する。

 「ああ、そう」

 トパンがガクッと肩を落とした。

 「とはいえ、あなたは充分すぎる結果を残したのですから、それに見合う報酬を得るべきです。どうぞ」

 ニコは奇妙なまでに優しげな頬笑みを浮かべながら分厚い封筒をトパンへと差し出した。

 「おおっ、ニコちゃん! さすがに話が解かるねぇ」

 喜んだトパンが封筒から紙束を取り出す。

 「あれ? お札が半分くらいしか入ってないけど」

 「請求書も同封しておきました。投光器のレンタル代と類津家の皆様の宿泊代、ついでに以前使ったゴンドラのレンタル代も含めてあります。必要経費で落として下さい」

 「いや、もしかしてそれって──」

 「勿論あなたへの報酬から差し引かせていただいております。ほら列車が来ましたよ。今回が二つ目の冒険でしたね。名付けるのならば、そうですね──『二枚の油絵の秘密』とか如何でしょうか?」

 澄まし顔で淡々と述べるニコへとトパンが抗議の声を上げる。

 「いやいや、そんな素敵な物じゃないって。『金持ちがさらに金を手に入れる顛末』とかの方が相応しいでしょ──あっ、待って! 乗ります! まだ閉めないで!」

 トパンはトランクを引っ張りながら慌てて列車へと飛び込んで行った。

 その後ろ姿を見送りながら、ニコは久方振りに心の底から笑い声を上げた。


                                 つづく

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