03 深海



 深い深い闇の底に 落としてしまった想いの欠片

 あわてて手を伸ばしても とどかない


 孤独な命 見つけたけれど

 指先 触れず 沈んでいった

 声をかけて 聞こえているのかな

 何か 出来る事あったのかな


 すれ違う人達はみんな 顏すら覚えていられない

 誰が何の思い抱いて どこに向かっているのだとしても


 深い 深い 闇の底に 向かってくあなたも

 みんなと同じ? そうだとしたら?

 いまさら 手をのばしても届かない

 指先かすめて 大切な物ひとつ こぼれ落ちた


 孤独な思い すくいとれずに

 また気づけずに 誰かうしなった

 何かが 誰かが 変われたなら

 救えたのかな?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集 テラ・コア ―想いが眠る海で― 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ