会いたいな〜!!
ねぇ…返信は?
くれないの?
あれだけで終わりなの?
何っにも、言ってくれないんだ…
俺から、言っちゃうよ?
良いの?
でも、もう耐えきれない…
何にもしないで、ただ待つのは…
さすがに飽きたよ。
「
これだけ…ただこれだけ……
普通の会話なのに…それなのに…
どうして、涙まで出てくるの?
待つのに飽きるのなんて、この前までは信じられなかった…
だから?だから、俺は泣いてるの?
既読の付かない一方通行の連絡に、画面が濡れた。
「既読くらい付けてくれてもいいじゃんか…
…」
空気の混じった、掠れた俺の声は、
丁度、通った電車に消された。
溢れてきた涙を止める事は出来なかった。
ティッシュで拭く気力さえない。
流したままの涙が、頬を伝い、画面を滑り、
手に零れた。
冷たくもない…暖かくもない…
これが俺らの温度?
適当に火を通しただけ?
そんなの…嫌だよ…。
俺は、もっと…もっともっと…温め続けたかった。
繋がって居たかった。
「ねぇ、今度の日曜。会いに行っていい?」
突然、頭に浮かんだ選択肢。
可能なのかとか、迷惑かとか、考える隙もなかった。
俺の手は勝手に動き始め、ブレーキが効かない。
それを送ると、すぐに既読が付いた。
なんだ見てたのかよ。
泣きながら笑うの。
一回やってみたかったんだ。
どうもな。美空。
ていうか、未読無視は酷いなって思ってくれたんだ。俺に。
で、どうなの?会いに行っていいの?
「来てくれるの?」
あぁ!!行くさ!!美空の為ならなあ!!
ってか、可愛すぎね?
「美空が良いなら」
「全然、良い!!来て!!」
「おけ、日曜、行くな?」
「はーい!!待ってるね!!」
やばい、美空に待たれた。
寝れるかな…
美空の事考えて寝れんかもしれない。
どうしよ。…まぁ、いっか。
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