怪獣たちのスペック.4

 名称:湖の主

 見た目:巨大なウツボ五匹がヒトデ状に繋がっている

 体色:銀色

 身長:約15メートル(首一本分)

 全長:約30メートル程

 体重:不明

 

 スペック:

 高温レーザーによる遠距離攻撃

 五つの頭による監視

 


 名前の由来:正体不明の老婆の発言より抜粋

 

 特筆事項:

 言語によるコミュニケーション不可

 湖の内部に入る人型ものに対し攻撃を仕掛けてくる

 陸上にいるもの、及び湖内の野鳥や魚には無反応

 ドローンでの接近は可能

 眩暈を起こしやすく三半規管が弱い模様(それにあたる器官が存在するならば)

 自衛隊及びコゲラの踊りによって昏倒の後、行方不明となる

 現在に至るまでその所在は明らかになっていない、引き続き調査を続行中



 名称:人間サイズの怪獣

 見た目:ヴェロキラプトルに酷似

 体色:様々な模様の個体が多数存在

 身長:約1.7メートル

 全長:約4.5メートル

 体重:約0.1トン

 

 スペック:

 不明


 名前の由来:特になし

 

 特筆事項:

 二足歩行

 家畜として隠蔽飼育されていた

 爪や角などの攻撃的な器官は切除済み

 卵生であり、卵は密輸品として売買されていた疑いがある

 現在、生体の研究と保護観察が進められている



 名称:バベル

 見た目:霞がかった巨人

 体色:虹色

 身長:不明

 全長:不明

 体重:不明

 

 スペック:

 超規格外放電


 名前の由来:伝説のバベルの塔より拝借

 

 特筆事項:

 正体不明、神出鬼没、巨大怪獣

 出現時に霧がかかる

 放電により海上にて大規模な水蒸気爆発が発生する

 何人たりとも近づくことが出来ず、その正体は謎に包まれている

 超巨大にも関わらず消えるように姿をくらます

 その神秘性から神格化する人間が多い




 コメンタリ:

 は「何やら神秘的な面々が揃ったねぇ」


 コ「まあ、あの小さい子達は今でも元気そうにしているみたいで良かったんですけれどもあとの二つはちょっと洒落にならない」


 は「こうして見ると湖の主とバベルの在り方は似通っているね。消え方なんか特にそうだ。生物としてはあり得ないと思っていたけど、ひょっとしたら何らかの共通点を持った種族なのかもしれない」


 コ「私もつい雲の上の存在みたいに考えてしまう事があるんですけれども、もしかするときちんとした法則の上に成り立っている生き物なのかもしれませんね…会った身からしてみればとてもそうとは思えないんですけれども」


 は「まあ、何事も投げてしまったら終わりだから。諦めずに私も調査していこうと思うよ。それが怪獣全体の為にも繋がると信じてね」


 コ「苦労を掛けます、博士」


 コ「なんの。お世話になってますから!」

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