ミドルフェイズ:RHOシーンPC2「遺すような言葉」

羽衣:さっきの言葉を言いつつ、先輩に日記も見せます 色々書いてあるので……


「9月1日

晶ちゃんに誕生日プレゼントを用意した。

何にしようか迷ったけど、結局ヘアピンに落ち着いた。

わたしの誕生日に晶ちゃんがくれたのが嬉しかったから。

お揃いにしたの、変だったかな。喜んでくれるかな。

とってもどきどきしてるけど、頑張って渡そう。」


羽衣:「わたし、この前の晶ちゃんの誕生日に、プレゼントをあげたくて。その前の日に書いたやつです。次の日、一緒に帰る時に渡そうって思ったんですけど、その時に、晶ちゃんが"話があるって"……」


GM:学園祭直前の放課後。9月2日。

 羽衣と晶は支部から量への帰り道を一緒に歩いていた。今日はたまたま二人きりで。

結塚晶:「今日は混んだな。疲れてないか? 私も流石にクタクタだ…」

羽衣:「ね、今日は疲れちゃった……帰ってから、甘いものとか食べたいね」

 ケーキを一緒に食べたいなぁとか、考えつつ。

結塚晶:「食堂の冷蔵庫にケーキが有り余ってるんだ。食べるか? 気持ちは嬉しいがあの量はとても一人では…な」苦笑しながら

羽衣:「わぁ、そうなの? ……って、あれ? もしかしてわたしの考えてること、分かっちゃったの? ケーキ食べたいなぁって、思ってたから」

結塚晶:「ふふ…やっぱりか。まぁ私が作ってもいいが…その前に今ある分をどうにかしないとな」微笑みながら

羽衣:「ふふっ、そうね」つられて微笑みます

 「どんなケーキがあるかなぁ……楽しみだね」

 何でもない、幸せな夕方。こういう時間が好きだなぁと思いつつ、歩いています。

GM:しばし、沈黙が続いた後 晶が躊躇いながら口を開く

結塚晶:「なぁ羽衣。もし、もしもの話なんだが。…私に何かあったら、香凜の事を頼めるか?」

GM:いつになく不安げな表情で彼女は言う

羽衣:「……晶ちゃん?」どうしたの、という意味の声色で……。

結塚晶:「いやその…なんだ。私達は職業柄、いつ何があってもおかしくないだろう? 香凜はなんだか放っておけないからな、私が守ってやれなくなったらどうなってしまうのか…それだけが心配でな」

GM:目線が泳いでいるのにキミでなくても気がつけるだろう。

羽衣:(EEの)《七色の直感》あるし……いつもと違うなってことは気付いてると思います

 「……でも、"何かあったら"なんて、そんな、それに、わたしだって、」

 守ってほしいのに、と続けようとして、でも言えなくて。

 「…………そう、だね。守ってあげないと、ね」とだけ、やっとの思いで返します

結塚晶:「こんな事を頼めるのは…お前くらいしかいない。だが勿論、私は死ぬつもりなどないし、もしそんな状況になったとしてもお前が助けてくれるだろう?」とぎこちなく笑う

羽衣:「……」少し目を伏せて「……がんばれる、と思う」

結塚晶:「まぁ心配なのはお前の事もだがな」小声で聞こえない様につぶやく

 「あー。おかしなことを言って悪かった。やめようか…こんな話。それより…そうだ、学園祭。お前はなにかやりたい事はあるか?」

GM:少し焦ったように話しかけてくる晶

羽衣:「え……っと、そう、ね……"みんなで"楽しく過ごせたらいいなぁって……」

 一抹の不安を覚えつつ、そうあってほしいなと、願うように。

結塚晶:「あ…あぁそれは…当然だ。香凜も昴先輩も支部長も呼んで皆で回ろう。ミードは…ちょっと厳しいかもしれないが…皆でな」

GM:その後も彼女はキミに声を掛けるが、次第に口数も減っていく

羽衣:そうして、わたしもあまり話さずに、ただ帰っていく感じになります。鞄の中で、小さな包みが、小さく音を立てていました。


羽衣:「……その日、帰ってからも、結局プレゼントは渡せなくて」ページをめくって


「9月2日

プレゼントを渡そうと思ったんだけど……それどころじゃなかった。

晶ちゃんの言葉が、未だに頭に残ってる。

「もし私がいなくなった時は、香凛ちゃんを頼む」

どうしてそんなことを言うの。どうして一緒にいてくれないの。

香凛ちゃんも大切だけど、わたしにとっては、晶ちゃんだって、大切なのに。

"いなくなったら"なんて言葉、聞きたくないのに。

プレゼントはお部屋の前に置いてきた。面と向かって渡すのは怖かったから……でも、せめて受け取ってくれたらいいなって。

明日から、どうしたらいいんだろう。」


羽衣:そのページに、あと1日分の日記があります。


「9月○日

(書いたり消したりした跡が残っている)






晶ちゃんが、」


羽衣:「……それで、そのまま、今まで、きちゃいました。……もらっては、くれたみたいなんですけど」

 拾ったヘアピンも見せますかね

 「晶ちゃんも、きっと色々考えてたと思うんです。でも、わたし、どうしても、わからなくて、わかって、あげられなくて。どうしたらいいのって、そればかり考えちゃうんです」

 先輩の前でだけど、気にせず泣いてしまいますかね……とまぁそんな感じで……!

GM:PC②のRHOを公開します。


★PC②用Rハンドアウト

公開条件:いつでも

ロイス:結塚晶 推奨感情:遺志 / 悔悟

キミは結塚晶から頼まれていた事があった。 自分がもし居なくなる事があれば、その後はPC①の事を頼むと。

そしてその約束から数日後、彼女は死んだ、キミの目の前で。

交わした約束を無碍に出来ないのは勿論、死期を悟ったような彼女の振る舞いにキミは違和感を拭えなかった。


ミード:心配そうに擦り寄りますね

昴:「あいつ……そんなことを……」

 涙を浮かべながら約束のことを話してくれた羽衣ちゃんを前に、ぽつりとそうつぶやきます それからもう一度、写真立てから取り出した写真に視線を落とす

 「……」少し言葉に詰まって

 「泣ーくーな。お前がそんなんでどうする」少し腰を落として視線を合わせつつ羽衣ちゃんにそう話しかけます

 「誰かのことなんて完璧にわかってたまるかよ。分かるはずがないんだ。だから、わかってあげられなくて、なんて言うな。アイツだってきっとそうだ。お前と同じことを思った、お前に何を伝えればいいかわからなかった。だから、何も言わずに受け取ったんじゃないか?」

羽衣:「……すみ、ません……」涙を拭って「そう、ですよね」

昴:「お前だけが背負う必要はない。でも、少なくとも、アイツはお前に託したんだ。それだけは絶対やり遂げなきゃだな。そんで勝手に頼んで勝手にくたばったアイツを見返してやれ。それが、お前の義務だ。そうだろ?」

 そういって口角を小さくあげて笑います

羽衣:「……はい」顔を上げて、弱弱しくも笑い返します

 「ありがとうございます、せんぱい。わたし、がんばります」

 「……あと、もうひとつ、訊いてもいいですか?」

昴:「? ん、ああ、いいけど」

羽衣:「……自分の仲間を、一瞬でもうらんだり、ねたんだりしてしまうことは──罪、ですか?」

昴:「…………いや。俺たちだって、ただの人だ。仲間だったって……羨むことも、憎むことだって、そりゃ、あるだろ。いや、そうであって欲しい、かな。俺は。でなきゃずっと、俺たちは本心をどこかに隠したまま、上辺だけの世界で生きていくしかない。つーか、こえーだろ。仲間だったら嫌な部分も全部目につかねえって。仲間って、そういう暗い部分も全部飲み込んで、そういうのも全部認めた上で、成り立つもんだと俺は思う」

羽衣:「……せんぱいは、やっぱりすごいです。何かが、吹っ切れた気がします。ありがとうございます」

 改めて、にこりと笑います

昴:「ならよかった。ま、それにどこまでいっても俺は恨まれる側だからな……なかなか貴重だぞ」

 小さく鼻で笑いつつ、立ち上がります

羽衣:「そんなこと、ないです。だいじょうぶですよ」

 って小さく言って、自分も立ち上がりますかね

昴:「しかしアイツ……やっぱ俺だけじゃなかったってとこか」

 と小声でつぶやきつつ、先に部屋を去ります はぁやれやれって感じ。むしろ少し拗ねたような感じすらあるかもしれない

羽衣:「あ、もう、また先に行っちゃうんですから……!」

 片付けて、鍵を閉めて、追いかけて行きます

 (晶ちゃん、ありがとう。わたし、がんばるね)って心の中で呟いて 以上で!

GM:おk

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