ミドルフェイズ:シーン5「遺されたモノ」

GM:全員登場 シーンプレイヤーはPC①

 白い天井が目に映る。何度か見た、UGN支部の救護室だ。死を覚悟したにも関わらず、不思議と身体に不調は感じない。

香凜:(もう、何度目だろうなぁ……)

 と、混濁した意識の中でどうでもいいことが頭をよぎるかな そのまま倦怠感を感じながら周囲を見渡すね

GM:ふと、視線の端に賢者の石の輝きが見えた。

 キミは光の方を見る。だがそこに晶の姿はなく、その代わりに鏡に映るキミの姿があった。そう、キミの身体には晶の賢者の石が融合していた。

香凜:んじゃあ、胸に感じる異物感に少し顔をしかめて、胸元を触る。手にはごつごつとした石の感触を感じて、その辺りで意識がはっきりしてくるかな

羽衣:その様子を心配そうに見てます 「香凛ちゃん……?」って小さく言いながら

香凜:「せん……ぱい……?」と、羽衣ちゃんの方を見よう

ミード(NPCの猫):「ナーゴ」ジト目で見てる

羽衣:「よかった……気が付いた……」なでなで

香凜:頭が回り始めて、倒れる前の記憶を探ったり、羽衣ちゃんの様子だを見たりしてしばらく黙って考えてるかな

一行:「おぉ、目が覚めたみたいですね、香凛さん」と言いつつ部屋に入ってくる

昴:しれっとついていくます

ミード:香凜の膝に乗ってスンスンと賢者の石を嗅いでます

一行:「どうです、記憶ははっきりしていますか?」

香凜:「まぁ……はい、整理は出来ました」

 と、時折見せるチルドレンらしい態度になるかな

一行:「では簡単で良いので話してもらえますかな? 羽衣さんからも聞いてはいますが、何分事が終わってからのようでしたのでなぁ」

香凜:まぁ、少し羽衣ちゃんを見てから一瞬目を閉じて話し始めるかな

 「えっと……晶センパイのことは、もう聞いてますよね」

一行:「えぇ。聞いていますよ」

香凜:「……夜中にベランダに出てたら、センパイが走っていくのが見えて、後をつけたら……」と、そこで一瞬言葉に詰まるかな

 「……センパイ知らない人と話をしていて。確か、ナイトフェンサーって呼んでました」

 どことなく、どういうか迷うような様子を見せながら話し続ける

 「それで、センパイに逃げろって言われたんですけど……その前に、ここを潰されて」と、自分の胸を指すね

GM:賢者の石は、以前と変わらない輝きを放つ

昴:「それが……アイツの、"賢者の石"ってわけか」誰に言うでもなく呟きます

羽衣:「っ……」哀しそうな、顔をします

一行:「なるほど。わかりました。FHセル"ジュエラー"の"ストーングレイヴ"に"ナイトフェンサー"……思った以上に状況は複雑そうですな。しかし、なにはともあれキミ達が無事でよかったです。場合によっては全滅していた可能性もあり得たのですから」

昴:「我ながら情けねえ……敵を前にしてみすみす逃がすとは」肩を落としています

一行:「FHの動きに対して後手に回り、今回の状況となってしまったのは私の責任です」

 そう支部長の責任である。とキミ達に言い聞かせるように言う

 「まずは休んで傷を癒してください」

GM:ではそこで救護班のエージェントが部屋に入ってきますね

救護班:「桜庭支部長、少しよろしいですか」

一行:「えぇ。かまいませんよ」

救護班:「朱崎香凜さんの検査結果についてですが…発見時の状態から生存は絶望的な筈だったのですが…。どういうわけか晶さんの賢者の石が同化しており、その力によって傷口は完全に治癒しています。現場の状況から察するに…晶さんはなにか知っていたのかもしれません。ですが賢者の石がここにある以上、彼女は残念ながら…」

GM:と言って口をつぐみます

昴:ギリ、奥歯をかみしめながら聞いています

羽衣:「……やめて……」泣きそうになりながら、それだけ

香凜:羽衣ちゃんを少し悲しそうに見つめた後、胸の石に触れて目を閉じるかな……

一行:「わかりました。報告ありがとうございます」

GM:報告を終えエージェントは立ち去る

 ミードがカリカリと羽衣のポケットを掻く。ポケットには…晶の部屋の鍵が入れっぱなしになっていた

羽衣:「あ……みぃちゃん……?」気付いて、鍵を出します

 「支部長、あの……」って見せますかね「晶ちゃんが、あの、鍵を、残してくれて」

一行:「ほう……ありがとうございます、羽衣さん。……先ほど聞いた"ナイトフェンサー"とやらの手がかりを晶さんが遺してくれているでしょう」

羽衣:「お部屋……行ってみますか……?」

一行:「ふーむ……」本来は行かせるべきではない、が。

昴:「支部長、俺もいいすか」 壁に背を預けてたのをやめて手を上げつつ

一行:「わかりました。晶さんの部屋から手がかりを見つけてきてください。その間に私はFHの動向を追ってみましょう」

昴:「少し、個人的に気なることもあるんで」病室を出ていこうとする

 「カリン」病室の扉に手をかけて、しかし振り返らず

 「お前も死に損なったな……約束、忘れんなよ」そう言って出ていきますね

羽衣:「あ、先輩! 鍵、わたしが……!」って言って、

 「支部長、香凛ちゃん、いってきます……!」

 って、ぱたぱたと追いかけていきます!

GM:病室に支部長と香凜が残り 羽衣と昴が晶の部屋に向かう感じでOKかな?

香凜:香凜ちゃんは何も言わずに静かに2人を見送って、ふっと息をついて天井を見上げるかな

一行:ポンと香凛ちゃんの肩に手を置き

 「渡されたものは重いでしょう。ですが、そのまま沈まないでください。でないとまぁ、羽衣さんも昴君も心配で私の手が足りませんのでなぁ」

 そう言って自分も病室を後にするね

香凜:じゃあ、残された病室で静かに瞳を閉じてシーン終わろうか……

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