第【まだまだ続くけど一応最終】話 進級。そして……

 奈々の合格も決まり、今日は始業式。

 春休み? そんなものはなかった。

 ホントはあるにはあったんだけど、雪花の成績が思った以上に悪くて、みんなで監視しながらの勉強会の日々だった。何故か奈々にまで教わる始末……。


 さすがに雪花もキツかったのか、集中力も続かずにぶつぶつと文句を言い始めたから、少し休憩でも……っと思ったところで変な事を言うものだから休憩は一切なくなった。

 紗雪とエレナの前で言っちゃだめだよ。


「こんなに勉強したらストレスで胸小さくなりそうね。あ、だから……」


 なんて。


 それを聞いた後の紗雪とエレナの鬼教官っぷりは凄かった。むしろ酷かった。まぁ、おかげで進級できたんだから結果オーライだな。

 それにしても、今年はもう少し頑張ってくれよな……。


 そして新しいクラスだが……うん、やっぱり。見事に全員同じクラス。しかも名字が【な行】なのが雪花と紗雪しかいない上に、男女を交互になるようにしているおかげで自動的に席の並び順はこうなる。

【中村紗雪】

【橋本悠聖】

【中村雪花】



 なんだこれ。ほら、俺らだけで固まったからエレナが恨めしそうな顔でこっち見てんじゃん。

 つーかアイツ、絶対狙ってクラス分けに口出ししただろ?だって……


「はい、みなさんおはようございます。今年度からこのクラスの担任になりました、高梨睦月です。よろしくねっ! ちなみに大好きな彼氏がいるので、先生に惚れないでね〜!なんちゃって♪」


 なんちゃって♪じゃねーよ。バレるからチラチラ見るな。


「ねぇ、これ絶対あの人の仕業よね?」


 後ろの席の雪花が俺の背中をつつきながら聞いてくる。


「だろうな。出来すぎだ」


「まぁ、私は満足だけれど」


 でしょうね。そして今度は前の席の紗雪が振り向いてきた。


「もうこのまま席替えしなくてもいいのにね〜♪ ね? ゆうくん♪ 」


 お前もかよ。


 教室を見渡すと、半分くらいは去年と同じ顔があるのがわかる。後半分はよく知らない顔だ。まぁ、そんな友達いなかったから当然だな。


 すると隣の席の初めて見る女子が話かけてきた。


「ねぇ、年明けくらいから噂になってたんだけど、橋本君ってその双子と付き合ってるの?どっちと? しかも義理の兄妹なんでしょ? 」


 どっちって……。


「ちょっとあなた。悠聖君と付き合ってるのは私よ」


 と、言うのは雪花。


「ちょっとせっちゃん何言ってるの? アタシでしょ?」


 これは紗雪。 ん?


「え? えぇぇ? 」


 その答えに戸惑うのは聞いてきた本人である隣の席の女子。

 まぁ当然か。

 こんなこと言われても信じる方がどうかしてる。おそらくは冗談だと思ってんだろうなぁ。ならついでに聞いてみるかな。


「なぁ……」


「え、なに? 」


「家族になって恋人にもなったクラスの双子が、俺のためにハーレム作るとか言ってるんだがどうすればいい? 」



 To be continued



 あとがき──


 とゆーわけで本編はこれで最後になります。約5ヶ月に渡る連載でした。その間に日間、週間の一位。月間でも二位を取ることができたのも読んでくれた皆様のおかけです。感謝してもしきれません。この後の予定ですが、本編では書けなかったイベントや行事ごとの番外編を不定期で上げて行こうと思ってます。

 コスプレ文化祭や、揺れる雪花の水着回とか睦月の水着回とか奈々の水着回とか!!w

 出来ればそちらも読んで頂ければ幸いです。


 最後に、この作品を読んでくれたすべての皆様に感謝を。


 そして更に!この度新作を投稿しました。読んで笑ったり、甘さに悶えたりして楽しんで頂けたら幸いです。

 そしてこの新作ですが、現在開催されている【カクヨムコン】にも応募しています。目指せ大賞!目指せ書籍化!で頑張っていきますので、良ければ☆で称える、作品フォローなど宜しくお願い致します!




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