第二章大鎌のアーマーガール
四ツ橋高校の校門の前でボーイッシュな女の子が立っていた、黒いライダージャケットを髑髏のデザインが入った長めのTシャツの上からはおっておりチェーンのついたスキニーパンツを履き、ブドウ味の風船ガムを膨らましながら誰かを待っているようだ。
一瞬見たらイケメンの男の子に見えるであろう、だが男の子でなくとも彼女がこの女子校に入ればモテモテでバレェンタインではチョコを大量に貰う事になるかも知れない。
実際四ツ橋高校の校門前でまいを待ってた彼女にいきなり女の子にキャーキャー黄色い声を浴びさせられたりプロポーズされたりした。
無論彼女、瀬名トウヤは顔に似合わず優しい笑顔で断る。
ふと人垣からブラジャーを頭に被っている少女が見えた、あれはまいのブラジャーである。
トウヤは怒りに燃え変態女の所に行こうとするとなんと隣にまいが楽しそうに笑っていた。
(なっなんであいつと!)
トウヤは顔を隠しながらすすっと忍者のように足音をならさずまいをほのかから遠ざけた。
ブラに夢中でほのかは気づいていない。
「おいなんであのほのかとか言う奴と一緒なんだ、ペンダントが偽物だと分かったら真っ先に疑われるはあんたかもしれないんだぞ、手にいれたんだからさっさとあいつとは、離れておけよ」
トウヤはちょっとしたやきもちが入っている口調である。
「あらぁ、だってあの子可愛いからせっかくお友達になったんだからウフフ」
トウヤはむーとほっぺを膨らませた。
(なんであんな奴と)
そう思ってるとまいのブラを装着しているほのかの頭をぺしっと叩いた人物が現れた。
あんな危険人物に近づくとはなかなかの女の子だ。
それはほのかの友達のアスカであった。
その女の子を見てぽーっとして瞬きもせずに見ているのはなんとトウヤであった。
(可憐だ)
「ほのか、何をやっているのよ?」
アスカはブラジャーを被っている少女に皆の思ってる事を代表して問いかける。
「これ、まい先輩のブラジャーですよグフフ、黒いレースのついたセクスィーブラ。でへ」
今でこそ少ないと思うが(そうであって欲しいと思う)頭にネクタイをまいた酔っぱらいの親父のように顔を赤らめほのかはブラをまいている。
「馬鹿な事してるから、あんたの同級生やらまい先輩のファンが怒っているのを見たわよ」
心底彼女を心配している。
それが初々しいのかトウヤの心はトゥクトンあの日あの時あの場所でになっている。
「トウヤ大変、
まいの言葉に我に帰ったトウヤははっとなったが気にもしなかった。
「そんなの関係ねぇ、俺を呼びたかったらあの氷女が出た時にしな、雑魚にはきょーみね……」
しかしトウヤの顔色が変わったシャドウがアスカの口から黒い影になって入って行くのを見た。
普通の人間には奴らの姿は見えない。
「俺のマイスイートハニーに何しやがる!」
こうしてトウヤは結界をはり(これをしないと他の連中に戦っているのを見られてしまう)叫んだ。
「装着!!」
ピンクの鎧を身にまとって手には彼女の武器の大鎌が握られていた。
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