3

 ガッと槍と鎌がぶつかり合うがマンションのお風呂つきの小さな部屋、戦うのには無理のある武器である。

 ちっと謎の少女が右腕のスクリーンに指をおくと大鎌が外国人向けの案内のアナウンスのように喋る。

 "short mode"

 途端に大鎌は短くなり二つに分裂した。

 彼女はそれにより二刀の鎌を振り回す事が可能である。

 「ここは任せて、ほのかちゃん早く逃げて」

 まいもスクリーンのタッチパネルを叩くと槍が短くなる。

 「まいさん大丈夫ですか?」

 ほのかの方に顔を向けにっこり笑うまい。

 「アーマードールを装着している私より生身のあなたの方が危険よ、さぁ早く逃げてあいつはあなたを狙っているのよ」

 ほのかは口をパクパクさせた。

 「どっどうしてなのだ?」

 だがその質問の前に相手の少女がこちらに向かってくるのでほのかはまいのマンションから逃げ出した。

 ちゃんと服は着ていたのでご安心下さい。

 「どうすればいいのだ、警察に言った方がいいかな?」

 しかしほのかは警察に言っても信じてもらえないと思ったし、警察ではあの鎌の少女の武器ではなすすべがない気がしたので、まいの無事を祈って家に帰るしかなかった。

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