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 お洒落な先輩にはお洒落なお家が待っていた。

 植木とかある。

 「ん~なんかいい匂い、美味しいものですか? 栗栖先輩」

 鍋つかみで大きなポリバケツほどあるステンレスの鍋を持って栗栖はポワポワした笑顔でやってきた。

 「まいでいいわよ、さぁ出来たわよ」

 ポリバケツ級の鍋からお玉でサクサクのトンカツが入っているごはんにカレーをぶち入れた。

 本来はこの特盛カツカレーを見たらひぃとかふぅ等とちょっとばかり悲鳴をあげるがスポーツ少女の名は伊達ではなくほのかはものの数秒でたいらげおかわりを所望した。

 「お腹いっぱいになったら眠たくなったろなー」

 カレーを飲み物の様にたいらげたほのかは変な語尾になっていたが気にせず満足そうだった。

 「今日はもう遅いからここに泊まったら? お風呂も沸かしたわよ」

 うひょーとスケベ親父のような声を出したほのかはほいほいとお風呂に入って歌まで歌った。

 何の歌かはあまりにも過激なのでここに伏しておく。

 するといきなり大きな音が響き渡りなにかが割れる音がした。

 ほのかは急いで洋服に着替え――間違えたのかわざとなのかまいの黒いレースのパンツをはいた――部屋に入ると昨日とは別の機械の鎧を身にまとった少女がニタニタ笑ている。

 その手には彼女の身長より高い柄がついた大鎌を持っていたが刃が機械のようになっていた。

 そしてその機械は喋る事ができる事をほのかは知る事となる。

 昨日の姿初めて会った時の姿でまいかがその少女の前に立ち尽くしていた。

 いったいどういう事であろう。

大鎌の少女は一瞬男の子かと思うほどショートカットでピンクの鎧とは不釣り合いであった。

その鎧の腕の機械が開くとそこにスマートフォンのようなタッチパネルがあった、それを操作すると大鎌が"I'm ready"と喋り鎌の刃が赤く光る。

「あんたには怨みはないが死んでもらうよ」

そしてまたも彼女は腕のスクリーンを押すと今度は鎌がこう言った"Sickle blade mode"

瞬間彼女は機械の大鎌をまいかの喉元に突きつけていた。

その刃はなんとビームで形作られていた。

ブウンと羽虫のような音をたてる大鎌の刃、刹那まいは相手と同じように手首のパーツからスクリーンを取り出し何かを入力すると大鎌を弾きかえした。

そしてまいの手元にはあの雷の槍が握られていた。

「いいねぇ、そうこなくちゃ……」

鎌の少女はばっと後ろにさがり間合いをとる。

「ゾクゾクするぜ行くぜ、まい!!」




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